407-調査の進展
遺跡に到着してから三日後。
この間、様々な事があった。
まず、中央の惑星についてだ。
この惑星、外からは表面がただまっ白い惑星としか見えなかったが、近づいてみるとその全容がよく分かった。
表面に思えていたものは、なんらかの阻害フィールドで、ドローンに近づかせようとしたところ、フィールドにぶつかった。
物理的な障壁のようなもので、内部を探索するにはこのフィールドを剥がす必要があるようだ。
「じゃあ、結局探索が必要ってわけね」
「はい、主要な探検隊が四隻戻って来たのは幸運でしたね」
続けて、良いニュースだ。
四隻が損傷しつつ嵐から抜け出て来た。
この中には主要な探検隊メンバーも含まれており、効率はさらに上がるものと思われる。
そして、四隻の中の一隻は護衛艦だ。
不測の事態に戦闘艦二隻とオリオンで対応しなければいけなかった所なので、非常に助かる。
これで総勢十九隻となり、発見出来ていないのは六隻となった。
「進捗の方はどう?」
「データベースを読む限りでは、未発見の文字サンプルが大量に見つかり、単語の意味などはわからないそうです...リリー様、読めますか?」
「あ、うん...読めるけど」
「...失礼かもしれませんが、考古学者に転向なさったらどうですか?」
ペルソナに嫌味を言われた。
若干ショックだったが、確かに読めない文字に法則を見つけ既存の言語と当てはめている学者達には失礼な能力だ。
とりあえず、俺はこれらの文字をとりあえずで分析して、ナスカに押し付けている。
ナスカの功績で翻訳ツールを作れれば、探索に役立つはずだ。
もちろん公開はしない、学者達が何十年もかけて研究してきたものを一瞬で作り上げたら、それは卑怯というほかない。
それに嫉妬したりする人たちではないのだろうが、俺が心苦しい。
「ってことは、探査は進んでるんだよね?」
「はい。遺跡内部の大まかな地図を作成し、現在は柱の一つを調査中だとの事です」
「時間はやっぱり掛かるか...」
「焦っても良い結果は得られませんよ?」
「まあ、そうだね」
俺は席を立ち、ブリッジの窓際に寄る。
ペルソナが掃除しているから、窓際に埃が溜まる事はない。
俺は窓から外を眺める。
上も下も、不気味なほどに白い柱がメチャクチャに建っている光景。
悪夢としか思えないが、これが現実の光景か。
「今の所超科学っぽい形跡はないけど...」
「たくさんありますけど?」
「...あるんだ」
「はい、説明しきれませんが、ここにある全てが常識外のモノです」
「そんなに」
俺は呟く。
だが、やはりここに立っているだけでは分からないことが多すぎる。
探査と調査を待つ他ないのだろうな。
俺は自分の席に戻り、エグニカ・ドールクライス...ではなく、普通のRPGゲームを起動する。
どこでも繋がるオンゲであるエグニカも流石に繋がらないからな...
「嵐が晴れたら1000年くらい経ってたりして」
「あり得なくはない可能性です、何しろ超文明の遺跡ですし、大きな重力源の近くですから」
「...そうだよね」
その後もくだらない話をしつつ、時間が過ぎるのをただ待った。
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