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輸送艦オリオン~SF異世界に転生したら、女体化したうえ大型輸送艦の艦長になりました!最強輸送艦で商人プレイ!~  作者: 黴男
ε-エストジール帝国編(後編)

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257-本音の庭

「うーん、ぶっちゃけると....ナスカはクズだね」

「なっ」


俺が正直に言った言葉を、シラルドは真っ向から喰らった。

その顔が一瞬驚きに染まるが、怒気には変わらない。

それが、一番シラルドという人間を理解できない部分だ。

.....さて。

何でこうなったかというところに言及する。

朝、俺は庭園を散歩していた。

他にする事もないからだ。

その際に、たまたまシラルドと遭遇した。

俺は気まずいので去ろうとしたが、逃げられなかった。

すぐに茶会の場が設えられ、「無礼講でいいぜ」とどこかで聞いたようなことを言われた。

その結果、俺が吐いた愚痴にも近い言葉がそれだ。


「いや、”なっ”じゃないけど」

「.....なんでだ?」

「空気読めないのに、陽気な感じで振舞い続ける理由は?」

「.......」

「黙るんだ?」


辛辣なように思えるが、実害を被っている。

皇帝が顔を立ててくれたからこそ、無害になっただけの話で。


「正直、クズというより......頭がおかしいって言った方がいいかな」

「そこまで言うか? .....マジだけどよ」

「理由を教えて」


俺は追及する。

このままだとこの兄弟は上手くいかない。

俺はその頃には帰国しているだろうが、皇帝が可哀想だ。

皇帝はシラルドと仲良くしたがっている。


「........俺は、兄貴の為に」

「それって、ナスカの独断じゃない?」

「兄貴は立派だ、俺には測れない」

「それなら、何もしない方がいいと思うけどな」

「.............」


言い過ぎたか?

俺が少し不安になった時。


「..........なあ、兄貴は俺の事が好きかな」

「異性とかの意味じゃないなら、別に嫌いではないんじゃない?」


本当に嫌いなら排斥しようとするはずだ。

皇帝は、それが出来る立場に立っているのだから。


「.....俺が兄貴の為に、出来ることがあるとしたら....何だ?」

「一回、腹を割って話してみるとか。...兄弟にしかできない事だと思うよ」


他人はどこまで行っても他人だ。

それはどんな”繋がり”を持っても変わらない。

ただ、血が繋がっていれば、それは家族だ。

俺もアルも、もう家族はいない。

だから、肉親同士で解決できる問題なら、腹を割って話してほしいものだ。


「....俺、ずっと兄貴の為に動いてるつもりだった。兄貴も特に怒らなかったしな、ありがとう」

「ううん、頑張ってね」


これで本質をどうにかできるとは思えないが、しかし。

何かのきっかけになればいいな。


「そういえば、ナスカは好きなお茶はあるの?」

「ああ」

「何が好きなの?」

「.....リリーの淹れた茶だな」

「冗談きついよ、モテ男」


そういう事は、俺以外に言うんだな。

俺はため息を吐く。

ちょっとシリアスな雰囲気になったかと思えば、すぐこれだ。

悩みが無さそうで羨ましい。

まあ、気まずく別れるよりはましか。

俺はすっかり冷めた茶を飲み干した。


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