表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢のステージへの思い  作者: あいぼ
第2章 初舞台編
PR
37/45

第36話:ズレの正体

初舞台が終わって数日が経っても、美咲の中にはあの感覚が残り続けていた。大きな失敗ではなかった。振りを止めたわけでもないし、露骨に間違えたわけでもない。それなのに、終わったあとに胸に残ったのは達成感ではなく、「届かなかった」という曖昧な感覚だった。


その理由を知りたくて、美咲は練習動画を何度も見返した。最初は、自分でもどこが悪いのか分からなかった。けれど繰り返し見るうちに、少しずつ違和感の正体が浮かび上がってくる。


玲奈の動きは、次の動作へ自然につながっている。音に合わせるというより、音の流れそのものに乗っているようだった。対して自分は、一つ一つの動きを“こなしている”感覚が強い。振りは合っているのに、動きが途切れて見える。


その差は、ほんのわずかだった。けれど、その小さな差が積み重なることで、全体の印象を大きく変えてしまう。


美咲は画面を止め、自分の姿を見つめた。今まで「できている」と思っていた部分が、少しずつ崩れていく感覚がある。


悔しかった。けれど同時に、ようやく“何か”が見え始めた気もしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ