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夢のステージへの思い  作者: あいぼ
第1章序章〜基盤編
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第26話:見ているだけでは

次の練習の日、美咲は何度も玲奈の方へ視線を向けていた。


今までと同じように遠くから見るだけで終わるのか、それとも何かを変えるのか。

自分の中で答えは出ていない。


それでも、今日は少しだけ違っていた。


何度も迷いながら、ゆっくりと距離を詰めていく。

足音がやけに大きく感じられ、周囲の視線が気になって仕方がない。


あと数歩。

それだけで、声をかけられる距離。


なのに、その一歩が踏み出せない。


何を言えばいいのか分からない。

急に話しかけて、不自然に思われないか。

迷惑に思われたらどうしよう。


そんな考えが一気に押し寄せ、足を止めた。


玲奈は変わらず練習を続けている。

その背中は遠くないはずなのに、手の届かない場所にあるように感じた。


結局、美咲は何もできなかった。


来た時と同じように、静かに距離を取る。


胸の奥に残ったのは、どうしようもないもどかしさだった。


見ているだけでは届かない。

そんなことは、ずっと前から分かっていたはずなのに。


それでも動けなかった自分が、何より悔しかった。


その感情だけが、じわじわと心の中に広がり続けていた。


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