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第19話:重なり
部室での練習と、公園での時間。
これまで別々だった二つの場所が、少しずつ重なり始めていた。
部室で覚えた動きを、公園で繰り返す。
公園で感じた違和感を、部室で確かめる。
その往復の中で、動きが少しずつ形になっていく。
一人で続けてきた時間は、無駄ではなかった。
むしろ、その積み重ねがあったからこそ、今の自分があるのだと気づき始める。
誰かと比べるのではなく、自分の中でつながっていく感覚。
それが、これまでとは違う手応えとして残る。
まだ不完全で、曖昧なまま。
それでも確かに、ダンスというものが自分の中に存在し始めていた。




