表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2ギャルが勝ち 〜因習村ジェノサイドRTA編〜  作者: 結城 からく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/7

第2話 前編

 サーヤとミホが上地組の事務所を訪れたのは、二日後の午後八時のことであった。

 扉を開けた男に対し、サーヤは明るい笑顔で挨拶する。


「こんにちは!」


「おう、借金返済の目処は立ったか。できなけりゃ分かってんだろうな?」


「分かんないです!」


 サーヤが笑顔のまま取り出したのは改造モデルガンだった。

 彼女は目の前の男に向けて躊躇いなく発砲する。

 被弾した男は血を流しながら激昂した。


「うおっ、てめぇ!」


 男は拳銃を引き抜こうとするも、首筋にハサミを突き立てられて硬直した。

 ハサミを握るミホは静かに告げる。


「サーヤはうちが守る」


 捻じるようにハサミが引き抜かれた。

 途端に噴き上がる鮮血。

 頸動脈を切り裂かれた男は、驚愕に顔を歪めて崩れ落ちる。

 その手から銃を奪ったミホはサーヤにそのまま差し出す。


「どうぞ」


「ありがとうー! やっぱり本物がいいよねー」


 喜ぶサーヤは事務所内の男達を狙って乱射する。

 突然の事態で呆気に取られていた男達は、反撃できずに撃ち殺されていった。

 辛うじて弾が命中しなかった者も、接近したミホのハサミで首を切られて絶命する。

 鮮やかな動きで敵を倒したミホを見て、サーヤは目を輝かせて拍手した。


「ミホすごーい! 忍者みたい!」


「アクション映画をよく観るからその影響かも」


「いいなー、今度オススメ教えてよー」


「うん。一緒に観よっか」


「わーい! ミホ大好きーっ!」


 サーヤはミホに抱き着く。

 ミホも満更ではない様子で頷いている。


 一方、組長の上地は腰を抜かして震えていた。

 彼はリボルバー拳銃を構えると、二人に向けて構えて撃鉄を起こす。


「こ、この……っ!」


「だめだよ」


 ミホがノールックでハサミを投擲する。

 回転する刃はリボルバーを握る上地の手の甲に突き刺さった。

 上地は激痛に驚いて喚く。


「ぎゃっ」


 弾みで放たれた弾丸が、瀕死だった男の一人を射殺した。

 ミホは上地のリボルバーを蹴り飛ばすと、自前の包丁を彼の喉に突きつける。

 上地は引き攣った声で狼狽する。


「ま、待てっ! お前達、何が目的だ!? 試しに言ってみろ、俺が叶えてやるから……!」


「じゃあ、おじさんの命ちょうだい?」


 サーヤがリボルバーを拾って発砲した。

 額に穴が開いた上地はあっけなく倒れる。

 死体を見下ろすサーヤは首を傾げた。


「これで借金はチャラかなぁ」


「そうでしょ。取り立てる人がいなくなったんだし」


「やったー! じゃあ次はミホのお家に行く?」


 サーヤが提案した途端、ミホの顔が曇る。

 彼女は険しい面持ちで語り出した。


「……うちの元締め、ヤバい半グレらしいんだよね。関わったら死んじゃうかも」


「別にいいじゃん。あたし達、死ぬつもりなんだし。ヤクザも殺せたんだから半グレだっていけるよ!」


 自信満々のサーヤの姿に、ミホは思わず微笑む。

 そしてサーヤと肩を組んで言った。


「ありがとね。じゃあよろしく」


「うっす! だけどその前にランチ行かない? もうお腹ペコペコだよー!」


「いいね。何食べる?」


「駅前のパフェ! あとピザとキングサイズのカレー!」


「サーヤ、太るよ?」


「いっぱい運動するからセーフだもん!」


 拳銃や刃物を拝借した二人は上地組の事務所を出た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ