第7話「手がかり」
偽物の武器で、少年は昨夜を切り抜けた。
けれど——誰かを「探す」ことは、見せかけではできない。
魂の匂いは、鼻では追えない。彼にはまだ、その術がない。
ないのなら、造ればいい。
創が四つ目の空いた椅子を見たのは、自分のクラスではなかった。
廊下を歩いていると、隣の教室から教師が出てきて、戸口に立つ誰かにいつもと同じ言葉を投げた——朝、「目を覚まさなかった」と。耳にしただけでも、今月三人目、いや四人目か。もう眠ったままの席を名前で数えるのはやめていた。同じ機械の故障として数えていた。同じ場所で壊れ続ける機械は、偶然ではない。意図的な作用だ。
その考えは一日中つきまとって離れなかった。誰かが囚われているなら、灯里もその一人だったのかもしれない。灯里は独りで迷ったのではないのかもしれない。あの影の仕業なのかもしれない。
あるいは、影があとから灯里を捕らえたのか。根拠は勘でしかなかった。だが、この仕事では、勘とは検証されていない仮説にすぎない——そして仮説は、確かめるものだ。
*
だが、捜しに出る前に、その夜の稼ぎを立てねばならなかった。
工房に市場から一つの魂が訪れた——荷運び人形が半歩で止まったまま動こうとしない、という行商人だった。創は構造体を作業台に載せ、側面の外装を外すと、すぐに見て取った。股関節の軸受けが油切れで焼き付き、その隣では駆動コイルが黒く焦げていた。おそらく同じ過負荷のせいだ。誰かが安物に仕立て、荷を背負わせすぎたのだ。
軸受けを交換し、前の職人がやり残した溶接を仕上げ、レニから譲り受けた巻線で新しいコイルを巻いた。指は見ずとも同じ動きをした——それだけは、もう学ぶ必要がなかった。荷運び人形は震え、立ち上がり、一歩を踏み出した。行商人は値切ることなく代金を数え、去っていった。
「もう誰も来ないだろうな」創はつぶやいた。
手の中の金を見た——今日は少ないが、文句は言えない。これで、あたりを見て回れる。
*
影に立って一時間、ようやく見つけた。
顔を探していたのではない。動きを探していた。この街の弱者は、皆同じように歩く——背を丸め、遅く、途中で足を止めながら。だが、その男は違った。まっすぐに、迷いなく、光を惜しまずに歩いていた。まるで光を十分に持ち、行く先を知っている者のように。誰も光を十分に持たないこの区画では、それだけで印だった。
創は距離を置き、通りの反対側からその後を追った。クランプは壁際を低く歩いた。
男は角を曲がり、もう一度曲がって、古い集合住宅へと入っていった——昔ながらの建て方で、この夢の世界には生者よりも多く残っている、あの魂の建物の一つだった。おそらく現実でもまだ立っている何かの、魂の残響。扉は音もなく閉じた。
創は戸口まで来て、立ち止まった。中には入らなかった。その扉の向こうには、廊下が一つではない。あの建物が持つ階数だけ、人の心があちら側で積み増した分だけ、廊下があるはずだった。開けて当てずっぽうに進むこともできた。だが、それが無駄に終わることは分かっていた。
そんなやり方では、何かを知るより先に、自分が捕まるほうが早い。創はクランプのそばにしゃがんだ。
「嗅ぎ出せ」と言った。だが言い終わらぬうちに、馬鹿げた指図だと自分でも分かっていた。
クランプは戸口を一度、二度と嗅ぎ、それから困り顔で創を見上げた。小さく鼻を鳴らす。できなかった。そのためのものではなかった。犬なのは気質だけのこと——魂は鼻では追えない。匂わないからではない。物とは違う種類の匂い方をするからだ。その痕跡は残る、ただし空気の中にではない。そして、それを捉える術を持たぬ者には、決して感じ取れない。
創にはそれがなかった。自分もまだ、勘づく術を持たなかった。
創はしばらく、見知らぬ扉の前に立っていた——この一月、手がかりに見えていた謎の人影が消えた扉の前に。それから立ち去った。何も嗅ぎ出せなかった。痕跡が弱かったからではない。レニの店では買えない感覚が欠けていたからだ。
この場所を見張ろう、と決めた。レニのところで手に入りさえすれば、カメラ付きの何かを組み立てられるかもしれない。
*
工房で、創は長いこと核のない履帯を見つめていたが、考えていたのは別のことだった。
魂を追うには、見えないはずのそれを見なければならない。そんな感覚は持ち合わせておらず、この先も長く持てないだろう——それは魂と共に育つもので、創の魂はゆっくりとしか育たなかった。だが、自分の中にないものは、いつだって自分で作り上げてきた。
そのとき、もう一つの考えが浮かんだ。虫だ。小さく、気づかれぬように。鋭く、食い込んで離れぬように。行けない場所へ行き、あとでどの扉だったかを教えてくれる何か。
創はノートに手を伸ばした——昼間、方程式の代わりに関節を描いていたあのノートだ——そして、白紙のページを開いた。誰があの昏睡を引き起こしているのか、灯里がその渦中にいるのか、それとも傍らにいるだけなのか、まだ分からなかった。だが、それを知るために何が足りないのかは、もう分かっていた。名づけられる欠落は、もはや壁ではない。それは、部品のリストになる。
クランプが創の靴に頭を乗せた。今度は、もうすぐだと言い聞かせる必要はなかった。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
「名づけられる欠落は、もう壁ではない」——創が閉じた扉の前で見つけたのは、諦めではなく、部品のリストでした。魂を追う「目」を、彼はまだ持っていません。だから、造る。
その一匹目の「虫」は、次の夜に。
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—— Tuttimi




