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第2話「呼び声」

「そんなに寝てばかりだと、いつか起きられなくなるよ」


昨日、彼女はいつものように、彼の居眠りを叱った。

その言葉が、どれほど真実に近いのかも知らずに。


——今日、その席は、空いている。

教師は遅れて入ってきた。鞄を持っていたが、それを開かなかった。


「始める前に」と教師は言った。誰かが姿勢を正すより早く、教室は静まり返った。「佐伯が昨日、事故に遭った。今は病院にいる」


ざわめきが机の間を伝った。誰かが口を手で覆った。(つくる)は身じろぎ一つしなかったが、最前列の空いた椅子が、急に教室の他のどこよりも重くなった気がした——そして朝から感じていたあの胸騒ぎに、今ようやく誰かが名前をつけたのだと分かった。


残りの授業は、ささやき声の中に溶けていった。隣の席の女子が友達に身を寄せた。「車らしいよ」「横断歩道だったって」「なんか……」。創はノートを見つめたまま、顔を動かさなかった。創は怠け者で通っていた。他人の不幸などに心を動かされるはずのない人間だ——そう見せておくのが、彼の役目だった。誰にも気づかれてはならなかった。とっくにささやきなど耳に入らなくなっていて、心はもう別の場所にあることを。


     *


放課後も、創は教室に残った。二人きりになるのを待った。


「先生。佐伯は……どこの病院に運ばれたんですか」


教師は出席簿から顔を上げた。前日、彼女の名前の横に線を引いたのと同じ出席簿だった。


星野(ほしの)」——ため息をついた。「他人のことは気にかけるくせに、自分の成績のことは気にかけないんだな。勉強にそれだけ気を回せたらな……」


「分かってます。すみません。でも、どこの病院ですか」


声のどこかがいつもと違ったのだろう、教師は眉をひそめ、少しの間、彼を見つめた。


「市立病院だ」——ようやく言った。「だが今日は行くな。事故の直後で、面会はできない。骨は折れて、砕けて……」——言葉を続けるべきか迷うように、彼はためらった。「それに、まだ目を覚まさせられていない」


教師にとって、それは声を落として、口の中にしまっておくべき類の言葉だった。だが創にとっては、まったく別の意味を持っていた。誰かが戻れない眠りがどんなものか、彼はよく知っていた。


帰り道はいつもより長くかかった——行く当てがないからではない。眠りに落ちたあと、自分がどこへ行くことになるか、分かっていたからだ。


     *


その夜、創はすぐには工房へ向かわなかった。


低き(ひくきもん)の市場では、いつもと同じ話がされていた——光の値段、誰かの負け、明日の仕事。だがその夜のざわめきには、新しいものが混じっていた。熱すぎて手に留めておけない硬貨のように、口から口へと渡されていく話だった。


「……古い石段のあたりを彷徨ってるらしい。女の子だ。ここいらじゃ見たことのない顔だ——迷い込んだのか、戻り方が分からないのか」


「呼んでたって。誰かが聞いたらしい」


創は足を止め、いつものように、レニの屋台へ向かった。老いた行商人は、配線と溶接された関節の山に囲まれて座り、しまい方を誰にも見せたことのない硬貨を数えていた。


「あの子のこと、聞いたか?」何気なく、買い物ついでのふうを装って尋ねた。


レニは顔を上げなかった。


「聞いたよ。みんな聞いてる」——答えの代わりのように、彼の手に細い配線を押し込んだ。「哀れに、帰り方が分からないんだろうね。自分じゃ戻れないってことに、まだ気づいてもいない」——そこで初めて彼を見た。片方の目だけで。もう片方はとうに光を失っていた。「ホシノ、ああいうのがどうなるか知ってるかい? 弱くて、独りぼっち。長くは彷徨わないもんさ。いつだって、何かの方が先に見つける」


「何が見つけるんだ」


「人の感情を喰らうもの、さ」——肩をすくめ、また数えを続けた。「迷って怯えた魂なんて、あれにとってはご馳走だよ。怖がる声が大きいほど、見つけやすい。さっさと自分の寝床に戻って寝な、坊や。お前の知ったことじゃない」


だが創はもう、頭の中で組み立て始めていた——ロボットを組むように、部品を部品に。出てきた答えは、気に入らなかった。新しい魂。迷った魂。自分では戻れない魂。眠りの向こう側には、帰り道を失くした少女の魂が彷徨っていた。そして(うつつ)では、目を覚まさせられない佐伯(さえき)が眠っていた。


そして、その二人の間には、すでに何かが待っていた。


工房に戻ると、クランプが頭を彼に擦り寄せてきた。声には出さず、仕事に行くのかと尋ねていた。彼の背後、部屋の隅には、もう一体——大きく、まだ未完成の機体が立っていた。(コア)を収めるはずの場所は、まだ空のままだった。どのみち今夜は、そこを埋めてやれるものなど何もなかった。


「予定変更だ」創は言った。声のする方——古い石段の方角——に目を向けた。「仕事は後だ。まず、誰かを見つける。他の何かに先を越される前に」


最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

「弱くて独りの魂は、長くは彷徨えない」——(つくる)が夜の噂に見つけたのは、名も知らぬ迷子ではなく、帰り道を失くした灯里(あかり)でした。

彼が誰よりも先に彼女へ辿り着けるのかは、次の夜に。

気に入っていただけたら、ブックマークで見守ってくださると嬉しいです。

           —— Tuttimi

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