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結果市  作者: namekowakame
第二章・神界編

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第三十三話 八神

楽しんでってね〜!

「6丁目では1年ごとに隣組長がまわってくるじゃろ?

それで、1年前に隣組長が変わったんじゃが....

その隣組長が、最近越してきた八神というやつなんじゃ。」

「そういえば、回覧板にも書いてありましたね....

あれ、でもそれ以降回覧板を見ていないような...」


そう、神の家には1年前から回覧板が届いていなかった。

それも、神がスラム化を知らなかった一つの要因である。


「まず彼は、回覧板を廃止して情報を制限しだした。」

「え、でも隣組長なのにそんなこと...」

「普通はできない。だが、やつはそれを平気でやりよる。

そしたら案の定というか、他の住神たちがクレームを入れに行った。そしたらどうだ、翌日彼は『家にたくさん遊びに来てくれた!!』と喜んでおった。」

「マジですか」

「大マジじゃ。

ほんでその後、"結果市"という施設を見つけたそうでな。そこで、この地域がスラム化すると告げられたらしい。」

「...」


いや、おかしい。

結果市で現れる"結果"の情報は、神自身が提供しているものだ。

だが、そんな情報を提供した覚えはない。

――"結果市"が、情報を提供している?

いやいやそんなはずは...


「そしたら次々にありえないような計画を公開しだして、反対する者は八神の家に強制的に泊められるようになった。泊まった者の話では、相当な地獄であったそうじゃ。

それで住神たちは八神に従うしかなくなり、6丁目のスラム化が進んだってわけじゃ。」

「...そういうことだったのか...」

「要するに、サイコパスってことじゃ。」

「そこはハッキリ言っちゃうんですね」

「住神たちの間ではもはや常識じゃからな

ちなみに八神は、隣組長というシステムさえも廃止させて、最終的に別の町へ越していったのじゃ。

ただ、リーダー的存在である隣組長がいなくなった今、この地域の復興も全く進まず、スラム状態が続いているのじゃ。」

「なるほど...」

「誰か、リーダーにふさわしい力をもった人間...じゃなかった、神がいればいいのじゃが...」

「そういうことなら、任せてもらえませんか?」

「ほう。お前さんにか?」

「はい。僕は今まで、様々な施設を作っては運営を続けてきました。さっきの結果市もそうです。

なぜか、僕ならこの地を復興できる気がするんです。」

「...そこまで言うなら...いや、ワシにも決定権があるわけではない。というより、決定権を持つものがいない。先程食料や資金を配っていた様子を見ても、お前さんは十分信用できる。他の住神たちも賛成するなら、いいんじゃないか?」

「わかりました。」

そこから神は、いつになく真剣に住神たちの意見を集めた。

すこし不安だという声もあったが、それでも賛成が大多数であった。

そして――――



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