表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
8/11

02-始めの頃は………

 そう、あれは、確か、この《変身アイテム》のスキルが発現してから、数日が経った日の頃だったっけ?


 大切な人を失って、悲しみに暮れていたが、何とか、心の整理が付き始めた時に、このスキル《変身アイテム》を再び、使って見る事にした。


 その時は、近くにあった川の水面に映る自分を見つめて、絶望に打ちひしがれたものだ。


 いや、普通はそうだろ?


 まだ、十代前半だとはいえ、今まで、男として生きて来たんだよ?


 それが何? 女になってんの?


 というか---------



「何で、ヒロインなのよ!! 普通は、ヒーロー側の方でしょうが!!」



 ---------と叫ばずにはいられなかった。


 このスキル《変身アイテム》の噂や伝承は、私も色々と調べて終えてはいた。


 当然、その時は、それなりの子供だったので、調べている際は、英雄に対する憧れのようなものも抱いてはいた。


 なのに、この姿は、どうしても可笑しいでしょうが!!!


 もう一度、川に映し出される自分を凝視する。


 うん。美人だ。


 それも、可愛い系の小柄な少女の顔だ。


 服装も、まるで、ドレスのようなヒラヒラのフリル付き戦闘服で落ち着かない。


 正直、見ているだけで、かなりきつかった。


 色んな意味で---------


 だが、前向きに、これはこれで、素性を隠すのには、便利なのでは? と考えた。


 まぁ、性別が違う時点で、まず、私の正体が分からない事もあるが、その上で、魔力の性質も変わっている事に気付いた。


 どうやら、私の魔力には、《破邪の力》が宿っているようだ。



 《破邪の力》



 それは、簡潔に言えば《浄化能力》の事だ。


 この力は、かつて、異世界から召喚された勇者が《魔王》を討ち取る為に生み出したとされる希少な能力で---------伝承によれば、魔物に変えられた人を元の姿に戻したとさえ言われている。


 私も、昔に一度だけ、《破邪の力》が使われているのを目にした事がある。


 今、私に宿っている独特な魔力の光り方は、その時見た光と同じものだった。


 丁度、近くで、噂になっていたアンデット系の魔物が湧き出る墓所があったので、確信を得る為に、この力を使ってみた。


 アンデット系の魔物には、《破邪の力》はかなり有効なので、無事浄化出来れば、もう確定だ。



《ダイアモンド・バースト》



 結果は、予想通り、墓所にいたアンデットの大群が浄化されて(ちり)になっていった。


 思わず、引いてしまう程、威力が段違いで綺麗さっぱり、成仏した。


 いや、あの時はほんと、驚いた。


 そして、その過程で、アンデット達と戦っていて、自身の戦闘能力の異常性にも気付いた。


 どうやら、この魔力の性質は、人を元の姿に戻すだけではなく、身体能力や身体機能、身体強度を信じられないくらい底上げしてしまうようだった。


 力加減を間違えれば、自分の何倍もの大きさの巨岩を拳一つで粉砕出来る上に、毒や麻痺などの状態異常は無効化される。


 例え、どれだけ、強靭で、頑丈な剣で斬られようと、剣の方があっさりと砕け散り、身体に傷一つ付かない。


 現に、アンデット達の武器も、私の肌に触れた瞬間に、粉々になっていった。


 私の手にしたスキルは、それ程、優秀で、かつ敵にしたら、恐ろしいものはない。


 故に、そんな強大な力を正しく使いこなす為に、私は日々、努力し続けた。


 もう何も失わない為に、この力の使い方を知る為に………。


 故に敢えて言おう。


 こんな、軟弱で、()()()()()()()()()()()()()()になんか、負ける訳がない。


 特に、リーダー気取りの()()()は特にだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ