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20チュン目

本日2話目

 背負われて山道を進みます。

 途中までは森でしたが段々木々が無くなり今は背の低い芝が茂っています。結構登ったみたい。

 騎士さん達はその鍛えられた肉体だけでなく魔法の補助も受けているからぐんぐん登っていきます。重くないか聞いたら、装備の方が重いですよって。大変だぁ。

 2日かけて山道を行くと、地元でも有数の難所にたどり着きました。一旦休憩。

 ほぼ垂直に切り立った崖に沿う細い道。人がすれ違えないほど狭い道です。

 滑落すれば命は無い。ついた名は、竜の喉。何人も飲み込んできた恐ろしい場所。

 ここを抜ければ山頂で、そこにボスがいるらしい。つまりここが正念場。

 と言っても一般人は立ち入らない。冒険者がチェーンを張ったり、崩落が無いか確認しているので昔よりは危険性が減ったとか。でも油断は禁物。気合を入れ直して進みます。騎士さん達がね。

 一部の人はここでお留守番。何かあった時に救援を呼べる様に待機しています。

 細道の丁度中間ぐらいだろうか?空に気配。鳥型の魔物だ!


「敵襲!魔物だ!」


「騎士さん、降りるよ!」


「み、ミコ様!?何を!?」


 迎撃って言ったってこんな狭い場所じゃ剣も抜けないよ!

 ベルトを外して飛び出します。足場は魔力板を出せばどこでも歩る。

 宙を駆け皆を庇う位置に。

 素早く5連射。このライフルは5発しか入れておく事ができないんですよね。

 牽制としてナイフを投げ素早くリロード。

 不意打ちの弾丸は見事に1発1羽撃ち落とす。

 ナイフは外れたが次の5発で計10羽。

 超音速の弾丸は不意打ちでなくても外しません!

 しかし、鳥型の魔物の数は多く撃ち落とすにも限界が。

 リリィやエドに手を出させるもんか!

 両手を突き出し巨大な魔力板……魔力壁を精製。群れにぶつけてやる!


「よいっしょーーーーっ!」


 気合じゃおらぁ!

 ぶん投げると正面から当るというよりは上から押し潰すような形になって群れを崖下へと引きずり込んでいった。……あれぇ?1回でどうにかなるとは思わなかったよ……。

 皆の方を振り返ると、状況についていけてない感じ。分るよ。わたしもそうだもん。

 なお、後から聞けば雷の魔法が使える騎士さんがまとめて焼き払うつもりだったらしい。へーそうなんだー。ごめん、出張った。

 ふわりと横に風の大精霊が現れた!


「待ってたわぁ~!もう時間が無いの~このまま来て~」


「リリィ達は?」


「今の戦闘を見せれば十分よ~さぁ~早く~」


 どうやらよっぽど時間が無いらしい。なら急ぐぞ!


「皆は先に撤退して下さい!わたしはこのまま山と谷を解放してきます!」


「ミコ!危険よ!」


「大丈夫!」


 そのまま、風の大精霊と駆けていきます。

 あっと言う間に山頂につくとそこには――


 巨大なドラゴンがいた。


「ど、ドラゴン!?そんなの聞いてない!?」


 3番目のボスはドラゴンでした。わぁ……でけぇ……ジャンボジェット機ぐらいある……。 


「ミコ!あの竜はぁまだ目覚めたばかりで動けないのぉ!早くやっつけて~!」


 それはチャンス!全力……は山頂吹飛ばして下のリリィ達が危ないからそれなりの威力で!

 竜退治は得意だ!何時間やり込んだと思ってんだ!いや、ゲームね。ハンターさん。

 貫通弾を5発。やっぱこれでしょ。

 素早く頭部に5連射。効くかな?

 

「ゴアアアアアアアア!!!!」


 凄まじい轟音!これが鳴き声!?

 5発の弾丸は頭を貫通。抜けた穴から血がドボドボと流れ出しているが致命傷ではないらしい。

 バタンバタンと暴れまわるドラゴン。このままじゃ山頂が崩れる!

 早くトドメを挿さないと……これでどうだ!

 魔力のほとんどを使って超巨大ナイフを精製!ドラゴン退治といえば剣でしょ!

 そのまま重力に任せて首に叩きつける。

 ゴリィ

 ドスン

 無事に首が落ちました。叩きつけたときに飛び散った鱗がバラバラと降ってきます。

 ふぅ、何とか崩れる前に倒せた!

 ダバダバと切り口から流れ出る血も含め全部吸収。使った分回収どころかお釣りが出るレベル。

 それに何だか力が湧いてくるような?


「早く~!次はこっちよ~!」


 大精霊に急かされて次へ向かいます。走れ走れ!

 文字通り山を飛び越え、谷と言うかこれは渓谷。底が見えないことから奈落の入り口と呼ばれてるそうです。

 深い底には誰も立ち入った事が無いという。そもそも、底を確認した人がいないとか。世界は不思議に溢れている。

 そんな事関係ないわたしは壁を駆け下ります。

 時々崖から百足?が生えますが、千切っては投げ、千切っては投げ。


 しばらく駆け下りましたが、全然下が見えてこないので途中で休憩をすることに。一体どれ程深いのか。

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