表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンおじさん  作者: 広路なゆる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

144/147

144.ファーマーさん、異変

「結構、深くまで来ましたね、マスター」


「そうだな……」


 ジサンとサラは樫の森に来ていた。

 サラの言うようにこれまで探索していなかった森の深部に訪れていた。


 残り二日……勝つことは難しいかもしれないが、他にやることもないし、オークでもテイムするか……という単純な理由である。


「付き合わせて悪いな、サラ……」


「急にどうしたんですか?」


「……!」


(確かにいつものことか……)


「……ありがとう」


「……とんでもないですよ」


(……)


 目を細めてそう応えるサラをジサンはなぜかいつもより大人びて感じていた。



 ◇



 飼育小屋では残ったサイカとトンダがまだ会話していた。


「ゴウワンとはいえ、ランクO……これは結構、すごいことだ……」


 ゴウワン系の雄×サワヤカ系の雌。

 それはトンダの交配ノウハウメモにはない組合せであった。


「そうなんですかね……」


 カスカベ外郭地下ダンジョンから野生のランクOオークを送られてくることもあったサイカはいまいちピンと来ていなかったが、それは一般的にはトップレベルのオークであった。実際のところ、そのまま出荷してもかなりの高級品であったのだ。


「イベントも終盤……ここは一つ、私もワンランク(うえ)に挑戦してみようと思う」


「……!」


 ==========================

 ヤワラカ・オーク レベル:50 ランクN 雄(ヤワラカ系)

  ×

 フックラ・オーク レベル:50  ランクN 雌(フックラ系)

 ==========================


 トンダの提示した交配プランであった。


 ヤワラカ系とフックラ系の黄金配合。つまりランクNシッカリ系への挑戦である。


「トンちゃん、やるんだね」


「おう」


 パーティ:トンダ牧場にとっての勝負の瞬間であり、どこからともなくイルカも現れる。


「ここ数日で何とか辿り着いたランクNの黄金配合の組合せだ。当然、サイカさん達のようにゴウワン系になるリスクもある。というか、私にとってランクNシッカリは鬼門だ。これまで成功したことがない……」


「……!?」


「だが、挑戦してみようと思う」


「はい……」


 トンダはメニューを操作する。


 すると、ヤワラカ・オークとフックラ・オークが交配の演出で光り出す。


「……」


 サイカはライバルチームであるトンダの挑戦に対し、上手くいって欲しいと自然と応援する気持ちになることができた。


 ==========================

 ヤワラカ・オーク レベル:50 ランクN 雄(ヤワラカ系)

  ×

 フックラ・オーク レベル:50  ランクN 雌(フックラ系)

  ↓

 ジンワリ・オーク レベル:50  ランクN 雄(シッカリ系)

 ==========================


 成功であった。


「やったーーーー!! トンちゃん、やったよぉおお!!」


「…………あぁ…………やった……乗り越えた……」


「おめでとうございます」


 二人は喜び、サイカはそれを祝福した。


 が、その時であった。


「おめでとーございまーす」


「「「!?」」」


 背後から別の人物に祝福を受ける。


「お、お前らは……」


「どうもお久しぶりです、トンちゃん」


「っ……!」


 それはイベント初日にいざこざがあったリリース・リバティの四人であった。


「何しに来た……?」


「何しにって……はははははははははは」

「「「あははははははははははははは!」」」


 他の三名も同調するように高笑いする。


「呑気だな、この″豚野郎″……」


「っ……! 貴様……!」


 リリース・リバティのメンバーはトンダを豚に例えて侮辱する。


「言っただろう? “覚えておけよ”……と」


「っ……!」


「つまりこういうことだよ!!」


「!?」


「魔具:魔物寄せ……強!!」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【コミカライズ】
<2巻amazonのリンク>

【爆アド】
<1巻amazonのリンク>

【作者新作】
<新作のリンク>

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ