↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学年一の才女を拾ったら癒されました  作者: PPHiT
第三章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

237/260

SS 二年の先輩:謎解きゲーム(出題編)

 私は図書委員の二年生。一年の頃から図書委員をしている。

 一年の時はクジで決まってしまったのだけど、二年では立候補したの。理由は簡単。めちゃくちゃ楽だから。


 POP や新聞を作ることもあったけど、元々本が好きな私はそこまで苦ではなかったし、主な仕事は受付で座っていること。その合間に暇つぶしや勉強もできる。他の委員会に比べたら、ずいぶんと楽だと思う。


 そんな図書委員に今年入った一年生には、目立つ子が二人いた。


 一人は単純に可愛い。本当に可愛い女子生徒。サラサラした髪は、同じ女子として羨ましかった。


 それに、明らかに男子が彼女を意識しているのがわかるぐらい目立っていた。

 だけど、図書委員に来るような男子で、部活に入っていないようなメンバーが、自分から話しかけるようなタイプでもない。

 実際、当番のペアを決める時にさえ、結局、牽制し合って誰も声をかけられていなかった。


 もう一人は、その子とは反対の意味で目立っている男子生徒。

 入学当初からひそひそと噂が立った、ワイルド系……の、ピアスじゃらじゃら男。みんなから遠巻きに見られそうな、そんな男子生徒。見た目は怖く、不良そのものだった。

 ……でも、ちゃんと最初から委員会の会議には参加しているのよね。


 そのギャップが気になってしまった。もちろん、恋愛的なことではなく、どういう考えを持っているのかという意味で。


 面白かったのは、その二人がペアを組んだこと。

 そのタイミングは見ていなかったけど、話を聞くに、女子生徒――南雲さんから男子生徒――東條くんに話しかけたらしい。

 ……見かけによらず、ワイルド系が好きだったの?


 観察していると、この二人のペアは面白いものだった。


 一年もいれば、私は図書室の司書とも仲が良くなっていたので、その二人のことを彼女からよく聞かされていた。


『南雲さんだけが受付していると、受付が大変そうだけど、東條くんだけが受付にいると静かなものよ』

『彼、南雲さんに押し切られて POP を作っていたわよー。最終的には凝りに凝っていて助かったし……なんといっても、二人のやり取りが面白かったわ』

『南雲さんの言うことには逆らわないのよね……もしかして、彼女に弱みを握られているのかしら?』


 うーん、南雲さんって思っていたより面白い人なのかも? 結局、東條くんと付き合い始めたし。


 そう感じてしまった私は、二人が気になって仕方なかった。委員会の集まりなどでは積極的にその二人に絡みに行ったぐらいだ。初対面の印象通り、南雲さんは柔らかく接してくれるし、逆に初対面の印象とは違って、東條くんは普通の後輩の反応だった。


 それが嬉しくて、今でも見かけるたびによく絡みに行っている。


 前置きは長くなってしまったけど、そんな二人が今、私の目の前で言い争っていた。


「……いえ、この言葉は――こうだと思いますが」

「いや……こうじゃないか?」

「違いますよ!――ですって」

「でも、それならここがおかしいだろ?」


 ケンカというほどではなく、意見がぶつかっている程度だけど。

 実習室の机で紙を広げ、いくつかのグループに分かれて謎を解いていた。

 私もさっきまで考えていたけど煮詰まったから、いったん休憩してみんなの様子を見にきたわけだ。


 みんなが解いている謎は、中央図書館の『私立黄隆学園ブックガイド特別コーナー』にあった謎解きイベントの問題。


 難易度一は、小学低学年向けで、謎解きというよりはスタンプラリーみたいなもの。受付でもらったスタンプシートを持って、なぞなぞを解くとわかる場所へ向かい、そこの係員からスタンプを貰う形。


 難易度二は、小学高学年向けで、関連書籍の特定のページを開き、特定の条件でキーワードが出てくるもの。

 少しひねっていて、ローマ字がわからないと解けないものもあったけど、さすがに高校生ならすぐにわかるぐらいのレベルだった。この手の暗号は、有名な推理マンガを読んでいれば解読可能だったかな。


 そして、難易度三。

 これは極端に難易度が上がっていた。

 進学校である私立黄隆学園、それも成績ランキングに載ってもおかしくないメンツが揃っているのに、誰も解くことができないでいる。


「確かにわからないよねー。どういう意味なんだろう?」

「そうよね……この人数がいて、まったく解けないとは……」


 周りでもみんな「うーん、うーん」と頭を抱えていた。


 難易度三の問題はこれ。


『

 あなたたちは今 162 の中にいます。

 以下の暗号を解きなさい。

 

 26 ― 9,17,17,18,9

 26 ― 4,17,22,23,21,4,17,22

 15 ― 15,16

 57 ― 5,20,23

 21 ― 7,8

 79 ― 1,5,3,5

 

 ヒント

 ・今までの道のりだよ。(Look back on your journey so far.)

 ・ヘボン式だよ。長音記号は使わないよ。(Hepburn romanization.)


 詳しい内容は、○○中央図書館ホームページまで https://xxx.xxx.xxx.library.xxx

 』


 ほとんどが数値の羅列なので意味がわからない。

 ヒントに『ヘボン式だよ』とあるので、ローマ字が関係しているのはわかるけど……。

 スマホで検索して出てきたホームページには、謎解きの説明が載っているだけで、ヒントは特に書かれていなかった。


「あいつ、ひねくれているから、普通の方法だとわからないと思うわよ」


 二人の言い争いという名のイチャイチャを見ていると、司書さんが話しかけてきた。彼女は最初から解こうとしておらず、図書委員のみんなの動向を見守っていた。


「ひねくれている?」

「そうそう、趣味で小説を書いているらしいけど、変な設定ばっかり考えているわよ」


 司書さんは呆れたように肩をすくめた。


「なるほど」

「そこも、うちの生徒会長と同じってことですか」


 紙と睨めっこしていた東條くんが顔を上げて言う。妙にそれに納得してしまう私も、柊さんのハチャメチャぶりがわかっているからだろうな。


「……そうなると、下手するとこ(・)こ(・)から見える場所にないかもしれないな」

「見える場所? 図書館だから、本に関係ないってこと?」

「さすがに本……もっと広く、文章には関係あるとは思うけど。他の二問が図書館か本に関係するものでしたし……ただ、『今までの道のり』ってのがよくわからないな」

「あれじゃない?」


 私は階段を指さして言った。

 ここまで来るのに使うものといえば、階段かエレベーターしかない。


「二つある時点で、それではないと思いたいですね。さっき他の先輩が階段に何かないか見に行っていましたが、特に何もないってことでした。それに、このポスター、別の場所にもあるんだよな」

「あー、そうか。移動経路変わっちゃうね」

「そうですね……『道のり』という言葉が、そのままの意味ではないのではないでしょうか」


 南雲さんも話に参加してきて言った。

 意見はぶつかっていたけど、やっぱり相性は良さそうだよね、この二人……。


 さっきまで難しい顔をしていた東條くんの目が、ほんの少しだけ見開かれた。

 ……あ、これ、たぶん何か気づいた顔だ。


「そのままの意味ではない……『道のり』……そうか」


 何かに気づいた東條くんは、スマホでとあるページを開き、そこに書いてある文字を書き始めた。



本格的な謎解きを考えて、十分で挫折した私が通りますよー。

⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン


難易度三については、解くほどのものではないですが、皆さんなら解けるものになります。

一応、解答編は分けて公開します。……ただ、解答を聞いたら「おい!」となると思うw

SS なのでネタということでよろしくお願いします!


 Next Cenachi's Hint!

 「ナンバリング」


 One more hint!

 "Go back to the previous page."


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。