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Rewrite : Let's Monster Battle〜無限の可能性 進化と退化の軌跡〜  作者: 夕幕
第7章 ギルドバトル

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第86話 神技

 タロスの背後からカーラが『霞連槍』を放った。

 だが、上空から急降下してきたアルテミスの盾に阻まれる。

 盾越しとはいえ、攻撃を受け止めたアルテミスは再びデバフ・状態異常が付与される。


「エルナ、『神技・スターダストブレイカー』!」


「……!?」


 莉菜がエルナにした指示。

 それを聞いたシャーロットは驚きを隠せない。


 通常ならBランク以上のモンスターじゃないと使えない神技。

 神技はとにかく強力。

 あまりにも強いために、クールタイムは極端に長い。

 これを天使だけはこれをCランクで使える。

 そして、神技は神技じゃないと防御、相殺ができない。

 ……ただ一つの例外を除いて。


「タロス、『絶壁解放』『金剛不動盾』!」


 タロスの持つ盾が手から離れ、宙に浮かぶ。

 同時に盾の周辺にバリアが展開され、エルナの双銃から放たれた極太の二本の光線と衝突する。


「アルテミス、『神技・ホワイトセイバー』!」


 エルナの攻撃をタロスが受け止めている間にアルテミスが抜け出した。

 盾を捨て、剣を両手に持つと、アルテミスの剣は白く光り輝き、巨大化した。

 そのまま一直線にエルナに向かう。


「させません。カーラ、アルテミスに『悪魔の囁き』『深淵への誘い』!」


 このままアルテミスを向かわせるとエルナが手痛い攻撃を受ける。

 それを阻止するためにカーラが動く。


 悪魔公爵に進化すると取得する『悪魔の囁き』。

 これは、指定したモンスターの防御力を次に攻撃を受けるまで半分にする。

 カーラが繰り出す『深淵への誘い』は『ナイトメア』同様にデバフ・状態異常を付与した相手にしか効果を発揮しない。

 だが、その代わり威力は絶大で不意を突けば、神技の発動を止めることもできる。

 その上、与えたダメージに応じてHP上限を超えて回復する。


 この瞬間、ウィリアムは笑みを浮かべ、一言 呟いた。


「シャーロット、作戦通りに」


 ウィリアムの言葉を聞いたシャーロットはアルテミスに指示を出す。


「アルテミス、反転してカーラを攻撃」


 エルナの『神技・スターダストブレイカー』は依然としてタロスに放たれている。

 だが、アルテミスの『神技・ホワイトセイバー』はエルナではなく、カーラへと矛先を変えている。


「エルナ、『神技・スタースフィア』!カーラを守って」


 タロスへの攻撃を中断したエルナがアルテミスとカーラの間に割って入る。

 直後、光り輝く透明の球体がエルナとカーラを覆う。

 アルテミスの『神技・ホワイトセイバー』が炸裂するが、2体ともほぼダメージゼロで受け切った。


「まだだよ。タロス、『リリースカウンター』!」


 タロスが最初に使った『チャージカウンター』の対となるスキル、『リリースカウンター』。

 このバトル中に蓄積したダメージを全て解き放った。

 解放スキルの効果が切れ、元に戻った盾から白いエネルギーの塊が飛び、エルナとカーラに炸裂する。


 爆煙が晴れると満身創痍のエルナとカーラの姿があった。

 2体ともHPはほとんど残っていない。

 ギリギリのところで持ち堪えた。


「エルナ、カーラに『ヒール』!自分に『プチヒール』!」


 追撃を受ける前に回復する。

 カーラは全回復しているが、エルナは7割ほどしか回復していない。


「うっそ、あれで倒せてないの……」


 エルナの神技を受け止めた上で放った『リリースカウンター』。

 過去一番の威力を誇っていた。

 ウィリアムはこの一撃で倒し切るつもりでいた。

 それだけに驚きを隠せない。


「アルテミス、タロスに『プチヒール』!」


 アルテミスは、降下して捨てた盾を拾いつつ、タロスのHPを回復させる。


「カーラ、『ナイトメア』!」


 カーラのこの一撃にウィリアムとシャーロットは唇を噛む。

 エルナとカーラが空を飛んだままだと、タロスはなにもできない。


 エルナとカーラは上空、タロスとアルテミスは地上から睨み合いが続く。

 動きがないまま、数分が経過した。

 エルナとアルテミスの神技以外のスキルは全てクールタイムから明ける。


「アルテミス、『ウインドアロー』『シャインアロー』!」


「エルナ、『シャインアロー』『フレイムアロー』!」


「カーラ、『ダークランス』『ダークアロー』!」


 ここからアルテミスとエルナ、カーラによる魔法の撃ち合いが始まる。

 アルテミスはタロスを盾にして、エルナとカーラに魔法を放っている。

 対して、エルナとカーラは空中で攻撃を回避しながら魔法を放っている。


「これで決めます!カーラ、『悪魔の囁き』『ナイト……』」


「今だタロス!『状態反転』!」


「アルテミス、『キュアヒール』!」


「『……メア』!……え?」


 タロスの残りHPから次の『ナイトメア』で倒せる。

 そう判断したオリヴィアだったが、タロス、アルテミスと2体とも『ナイトメア』は不発に終わった。

 それだけでなく、タロスに付与されていたデバフ・状態異常。

 それに加えて継続回復がカーラに付与されていた。


「エルナ、カーラに『キュアヒール』!」


 即座に気づいた莉菜がエルナに指示することでカーラに付与されたデバフ・状態異常は解除される。


「オリヴィア、アルテミスに囁きを」


「はい。カーラ、アルテミスに『悪魔の囁き』!」


「エルナ、『神技・レッドプリンセス』!」


 エルナの頭に炎のティアラが突如として出現すると次第に炎が全身に伝播していき、炎のドレスを身に纏う。

 その瞬間、エルナの持つ双銃から極大の炎が吹き荒れ、アルテミスとタロスに襲いかかる。


「タロス、アルテミスに『重鋼奮起』!」


「アルテミス、タロスの前に出て『神技・イージス』!」


 カーラの『悪魔の囁き』によってアルテミスの防御力は半減した。

 それに対してタロスが『重鋼奮起』でアルテミスに喝を入れ、無効化する。

 直後、アルテミスの盾が光り輝き、透明な翼が生え、エルナの『神技・レッドプリンセス』を受け止めた。


「『悪魔の囁き』を無効化って……」


「まだそんなスキルを隠していたとは……」


「甘い。でも、これで終わり。アルテミス、『神技・ストームセイバー』!」


 アルテミスは今度は盾を捨てずに右手で剣を構える。

 するとアルテミスの持つ剣を中心に風が渦を巻くように集まり出す。

 それを上空にいるエルナとカーラに向けて解き放つ。


 あまりにも攻撃範囲が広く、エルナとカーラは回避しきれない。

 アルテミスの『神技・ストームセイバー』が直撃し、2体同時にHPはゼロになった。


【エルナ DOWN】


【カーラ DOWN】


 これにより、第一試合の勝者はウィリアム&シャーロットに決まった。

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