第82話 Cランク昇格まで
オレはCランク昇格に向けて『王家の墓』攻略を目指す。
第二エリアの『水の墓守』は第一エリアと一つだけ大きく違った。
第一エリアは、ノーブル騎士が1体しか出現しなかった。
だけど、第二エリアは2体同時に出現した。
このエリアはブルーの火属性攻撃でダメージが全然入らない。
これは、第一エリアと変わらないし、ノーブル騎士の数が増えたこと以外は苦戦しなかった。
エリアボスは双剣使いの墓守の水流騎士。
リーフィアの攻撃をほぼ全て受け流された。
そのおかげでブルーとラグニアの遠距離攻撃に頼るしかなかった。
ただ、メリダさんのガイアとバトルしたからか。
そこまで強いと思わなかった。
時間をかけてブルーとラグニアが距離を取ったまま、攻撃を続けて、墓守の水流騎士は倒した。
第三エリアのエリアボス、墓守の疾風騎士戦は『コピー』を取得したラグニアが大活躍してくれた。
『電光迅雷』の機動力を手に入れたことで戦いの幅が広がった。
初手でラグニアがゼロ距離まで接近できることで、やれることが増えた。
最後の第四エリアの『土の墓守』では予想通りにノーブル騎士が4体出現した。
さすがに4体を相手にするのは苦労した。
でも、リーフィアが『挑発』を使ってなんとかできた。
リーフィアに4体のノーブル騎士が群がる。
それをブルーとラグニアが剥がしながら攻撃するだけで2体ほど減らせた。
数が減れば問題は無い。
ただ、リーフィアのHPが一気に削られる。
そこだけ要注意だった。
ここのエリアボスは墓守の大地騎士という土属性のモンスターで、武器は戦鎚。
墓守の大地騎士は2戦目で突破できた。
でも、今までのエリアボスの中では一番戦いやすかった。
とにかく攻撃力が高く、ラグニアだと一撃で倒される。
一番防御力が高いリーフィアでも一撃でHPが半分近く持っていかれた。
攻撃力は高かったけど、動き自体は遅い。
遠距離からブルーとラグニアがコツコツダメージを与えることで倒せた。
全てのエリアを攻略した。
オレは『王家の墓』のボスに挑戦する。
このボスを倒すのにめっちゃ時間が掛かった。
1週間毎日のように挑戦し、ようやく倒すことに成功した。
これが初めてのDランクダンジョン攻略。
とにかくボスが2体いるのが厄介だった。
墓守の雷光騎士と墓守の氷黒騎士。
雷属性と光属性を使う墓守の雷光騎士はとにかく回復が厄介。
ダメージを与えても回復されてキリが無い。
もう1体の墓守の氷黒騎士は氷属性と闇属性を使ってきた。
しかも、全ての攻撃に闇属性が付与されている。
ブルーたちはデバフや状態異常でどんどん弱体化させられた。
そのせいで終盤は攻撃力や防御力が半分以下まで落ちていた。
墓守の雷光騎士の回復と相まって最悪のコンビだった。
……ていうか、ボスが回復魔法使うのってどんなゲームでもダメでしょ。
回復専門とかなら妥協できるけど、ガンガン攻撃にも参加するし。
ちょっとはバランスを考えてほしいよ。
正直、もう一度戦っても勝てる気しない。
初手で『挑発』を使って2体ともリーフィアに向かってくる。
そこをブルーとラグニアが墓守の氷黒騎士に集中攻撃して強引にリーフィアから引き剥がし、分断。
ブルーとラグニアが墓守の氷黒騎士を相手に大立ち回り。
その間にリーフィアが単独で墓守の雷光騎士を撃破するのが作戦だったし。
まあ、オレの予想外にブルーとラグニアが奮闘してくれて作戦とは違って、先に墓守の氷黒騎士を倒しちゃったけど。
ただ、その代償は大きかった。
ブルーはデバフでステータスが全て半分以下まで低下した。
それに加えて状態異常によるスリップダメージもかなり酷かった。
最終的にブルーは自分の回復を切り捨てさせた。
ブルーはリーフィアの回復に集中して、HPがゼロになる前に少しでも役に立とうと攻撃しまくった。
その結果、ブルーが一番最初に倒された。
その後、ラグニアがスリップダメージで倒れた。
リーフィアが墓守の雷光騎士の回復魔法がクールタイムに入っている間に倒すことができた。
最後、リーフィアのHPは残り1割を下回っていた。
ほんとにギリギリの戦いだった。
フランスの『王家の墓』を攻略した後はイギリスの『大魔法図書館』に挑戦した。
ここでは空を自由自在に飛翔する本型のモンスター、インテリジェンスブックとかインテリジェンススマートフォンが出現した。
しかも、空から絨毯爆撃の如く魔法が降ってくる。
正に地獄だった。
ボスモンスターの大魔法図書館館長は全属性の魔法が使えた。
攻撃の密度がエグくてリーフィアが全然近づけなかった。
ブルーが最初だけ張り切って魔法の撃ち合いをやってたけど、すぐに物量に押されてリーフィアの後ろに撤退した。
あれは笑いを堪えるのが大変だった。
最後にオーストラリアの『野獣の森』に挑戦した。
ここのモンスターは動きが読めなかった。
野生の勘なのかな。
それでこっち攻撃を躱される。
その上で、攻撃は確実に当ててくる。
ここも攻略するのに苦労した。
ここのボスモンスターは金獅子で、ただの咆哮に攻撃判定があった。
動きもとにかく早く、土属性の魔法攻撃も相まって戦いづらかった。
それでもラグニアが対抗心を燃やして奮闘してくれた。
リーフィアの『闇属性付与』をコピーしたことで、デバフや状態異常でどんどん弱って、なんとか勝てた。
こうして、Dランクダンジョンを三つ攻略した。
12月下旬にオーストラリアで行われたDトーナメントに滑り込みセーフでエントリーができた。
出場して3回戦はなんとか突破できたけど、4回戦で負けた。
それでも一応はDトーナメントで3回勝利するという条件と満たせた。
ギリギリだったけど、一応Cランク昇格にできた。
これでオレは1月に行われるリベリオンとのギルドバトルに出場できる。
危うくギルドマスターなのに出場できないとこだった。
ほんと琴音先輩がオススメしてくれたダンジョン全てめっちゃ難易度が高かった。
挑戦したDランクダンジョンの中では一番マシだったと思う。
『王家の墓』や『大魔法図書館』のボスは理不尽の塊みたいなモンスターだったしな。




