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Rewrite : Let's Monster Battle〜無限の可能性 進化と退化の軌跡〜  作者: 夕幕
第8章 学年別個人トーナメント

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第117話 天を操る侍

「出でよ、シグレ!」


 青天目の2体目のモンスターは1体目のソレイユと同じ人類種。

 青を基調とした着物を身に纏い、腰には一振りの刀を携えている。


 シグレは刀を抜くと、切先をマリンへ向けた構えを取る。


「シグレ、『疾風突き』!」


「マリン、躱して!」


 莉菜が即座に躱すよう指示する。

 だが、シグレの『疾風突き』の方が速かった。

 マリンが動き出すよりも速く、貫いた。


「『疾風連斬』!」


 瞬く間に四回マリンを斬る。

 ソレイユ戦で負ったダメージもあり、マリンは倒れる。


【マリン DOWN】


 莉菜は目を瞑って、大きく息を吸って吐く。

 油断せず、心を落ち着かせる。


「降臨せよ、エルナ!」


 エルナは召喚されると同時に空高く飛び上がる。

 そのまま攻撃をせずに様子を見る。

 シグレに遠距離攻撃の術があるのかどうか。

 それを見極めていた。


 一向に動かないシグレ。

 それだけでなく、抜いていた刀を鞘に収めた。

 これを見た莉菜は迷わずエルナに攻撃の指示を出す。


「エルナ、『シャインランス』『フレイムランス』!」


「シグレ、『疾風の誘い』!」


 光の槍と火の槍が上空から降り注ぐようにシグレへ襲いかかる。

 シグレは再び刀を抜き、風を刀に纏わせる。

 そのまま迫り来る『シャインランス』と『フレイムランス』に向けて刀を振った。

 すると、風に流されるように『シャインランス』と『フレイムランス』はシグレの後方へ流れていった。

 それだけでなく、シグレが刀を振ると風の刃がエルナへと飛んでいく。


「エルナ、撃ち落として!」


「シグレ、『天嵐(てんらん)落とし』!」


 風の刃がエルナによって撃ち落とされる。

 そんな中、エルナに向けて跳び上がり、真っ直ぐに空中を突き進み、エルナの上を取った。

 刀に風だけでなく、水、雷の3属性を纏わせ、上からエルナに叩きつける。


 エルナはそのまま勢いよく地面へ激突する。


「シグレ、『疾風の翼』『疾風斬り』!」


「エルナ、『シャインアロー』『フレイムアロー』!」


 シグレは、『疾風の翼』で空中を蹴る。

 莉菜は即座にエルナへ指示を出した。

 しかし、エルナは地上に叩きつけられたばかり。

 そのため、エルナはスキルを発動できなかった。

 シグレの『疾風斬り』をエルナは防ぐことができず、直撃する。


 それでも懸命に銃口をシグレに向け、退かせることに成功する。


「エルナ、『ヒール』!」


 その隙にヒールで回復することでHPは最大まで回復する。


 青天目は、HPを回復させるエルナを見て、回復魔法の厄介さを改めて理解した。

 天使を倒すには、回復魔法を全て使わせて、クールタイムに入っている間にHPを削り切る。

 それができないなら、回復する隙を与えず、圧倒的な超火力による一撃必殺で倒す。

 それができないと天使に勝つのはほぼ不可能。


「エルナ、今度こそ!『シャインアロー』『フレイムアロー』!」


「シグレ、『水流の誘い』!」


 今度は水を刀に纏わせて、『シャインアロー』と『フレイムアロー』を受け流す。

 

 エルナは、シグレの防御が硬く、なかなか突破できない。

 対するシグレは攻撃力が乏しく、与えたダメージはエルナに回復されてしまう。


 バトルは完全に膠着状態に陥る。

 2体ともに死力を尽くすが、均衡を崩すことはできない。

 神技を除いたらエルナの最強スキル、『スターバースト』すらもシグレは受け流す。

 あらゆる手を尽くしてもノーダメージのシグレ。

 ダメージは負うが、回復が間に合っているエルナ。


 もし、このまま埒が明かないと白黒学園から強制的に判定戦にて決着。

 過去にも長引き、このまま続けても埒が明かないことを理由に判定戦で決着をつけたことは多々ある。


 このまま判定戦となると、シグレとエルナの被ダメージ量の差。

 それが大きく響く。

 シグレは攻撃を受け流し、ダメージを抑えている。

 対して、エルナは攻撃を受けている。

 それを回復魔法で帳消しにしているだけ。

 このまま判定戦になると、シグレに軍配が上がる可能性が高い。


 二人とも判定戦を見据える。


 既に第一試合、第二試合で勝ち、準決勝進出を決めている蓮と郁斗。

 鬼姫のサブマスターとしての意地。

 莉菜は自分の不利を理解している。

 いろんな要素が絡み合い、莉菜の中に焦りが生じていた。


「エルナ、『シャインランス』『シャインアロー』!」


「シグレ、『疾風の誘い』!」


「『フレイムアロー』『フレイムランス』!」


「『水流の誘い』!」


「『ファイアボール』『スターバースト』!」


「『天嵐の誘い』!」


 徹底した連続攻撃。

 これには、シグレも使える防御スキルを駆使して受け流す。

 それに合わせてエルナに刃が飛んでくる。

 これはフィールド上を縦横無尽に動き回りながら、攻撃することで回避した。


「エルナ、『ロックオン』『スターフレイムショット』!」


「シグレ、『天嵐の破滅』!」


 必中効果を付与した『スターフレイムショット』。

 通常ではあり得ない軌道を描いている。

 シグレはこれを風、水、雷の3属性が付与された範囲攻撃で弾き飛ばした。


「シグレ、『天嵐の一閃』!」


 全てのスキルがクールタイムに入っているエルナに防ぐ術はない。

 回避も間に合わず、シグレの刀がエルナを一刀両断する。


「エルナ、とにかく撃って弾幕をはって距離を取って!」


 近づいてきたシグレに近距離で弾幕の雨を浴びせる。

 それと同時にエルナは更に高度を上げて、シグレから距離を取る。

 シグレは、空中を自由自在に移動できるわけじゃない。

 そのため、『疾風の翼』で空中に足場を作り、ほんの一瞬だけそこに踏みとどまる。


「シグレ、『天叢雲(あまのむらくも)』!!」


 フィールドの遥か上空に暗雲が立ち込める。

 フィールド上では、雷が落ち、雨が降り、風が吹き荒れる。

 すると、シグレの持つ刀は、黒い靄に覆われ、風、水、雷の3属性を付与される。


 次の瞬間、強烈な上昇気流が発生する。

 それと同時に下から上へ雨と雷が昇る

 まるで天地が逆転したかのよう。

 地面が暗雲となり、暗雲が地面となっている。


 そうして、シグレは刀を下から上へ振り上げた。

 激しい衝撃波がエルナに直撃した。

 それに流されるようにエルナは、暗雲に飲み込まれた。


【エルナ DOWN】

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