表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Rewrite : Let's Monster Battle〜無限の可能性 進化と退化の軌跡〜  作者: 夕幕
第8章 学年別個人トーナメント

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

117/131

第112話 作戦勝ち

 一回戦が全て終わった。

 この後すぐ二回戦が始まる。

 相手は海夕。

 手の内は知ってるけど、鬼姫メンバーの中で一番戦いたくない。


 ニュクスとアナスタシア2体とも覚醒スキルが使える。

 解放スキルだけでも対策を用意するのが大変。

 一回戦ではアナスタシアが圧倒的だった。

 あれに『ソードカウンター』がある。

 遠距離攻撃の術がない。

 それがアナスタシアの弱点で付け入る隙だったけど、今は違う。

 メリダさんとのバトルから解放スキルには時間制限がありそう。

 それをどうにかやり過ごせれば。


 時間になったから、バトルステージに向かう。


「いよいよ1年生の部、二回戦が始まります!第一試合は鬼灯蓮と水海夕!この二人は過去に二度対戦しており、二回とも鬼灯さんが勝利しています」


「前回のバトルから半年以上経ってるし、今度はどっちが勝つかわからない。正直、どっちが勝ってもおかしくないと思ってる」


 ステラさんと輝夜さんの実況、解説。

 観客席からも声援。

 オレを応援する声。

 海夕を応援する声。

 いろんな声が聞こえてくる。


 輝夜さんの言う通り、過去二戦はオレが勝ってる。

 だから、今回も勝てるとは限らない。

 海夕はギルドバトルであのメリダさんに勝った。


【鬼灯蓮VS水海夕 バトルSTART】


「出でよ、ラグニア!」


「来て、ニュクス!」


 予想通り、海夕の1体目はニュクスか。

 敢えてのアナスタシアも視野に入れて、ラグニアを選出した。

 さすがに考えすぎだったか。


 ニュクスは動かない。

 指一本たりとも微動だにしない。


 海夕はラグニアが『コピー』を使えるのを知っている。

 ラグニアが誰のどのスキルを『コピー』してるのか。

 それが見極めたい感じだな。

 ギルドマスター決定戦の時、リーフィアが『影走り』で『黒杖解放』を時間切れまでやり過ごした。

 ラグニアに同じようにやり過ごされるのを警戒していると思う。


「ラグニア、『ブラックダイブ』!」


「ニュクス、『属性調律・雷』『エレメントウォール』!」


 ラグニアは、闇を全身に纏い、一直線にニュクスへ接近する。

 ニュクスはギリギリまでラグニアを引きつけ、『属性調律・雷』を使う。

 すると、ニュクスの髪と右手に持つ杖が黄色に染まった。

 直後、ラグニアとニュクスの間に雷の障壁が出現する。


 ラグニアは雷の障壁にぶつかる寸前に両手の鉤爪を地面に食い込ませる。

 力技で勢いを殺し、雷の障壁との衝突を回避した。


「ラグニア、『ブラックブレス』!」


 雷の障壁はニュクスの正面に展開されているだけ。

 ラグニアは側面に逸れて漆黒のブレスをニュクスに向かって吐く。


「ニュクス、『エレメントアロー』!」


「ラグニア、距離を詰めて『ブラッククロー』!」


「ニュクス、『エレメントウェーブ』!」


「跳んで『ブラックブレス』!」


 なかなか距離を詰めさせてくれない。

 ラグニアの攻撃も当たらないように相殺か回避される。

 それに『黒杖解放』も使ってこない。


 ここまでラグニアが『コピー』したスキルを使ってない。

 ブルーの『八雷神』や『電光迅雷』。

 リーフィアの『魂葬・断』や『影走り』に『空駆』。

 オレならこれは絶対に警戒する。

 闇属性の攻撃を多用すれば、『魂葬・断』への警戒が強くなる。


 海夕はきっと深読みするタイプ。

 シンプルに『魂葬・断』を警戒はしないと思う。

 距離を詰める動きが圧倒的な威力を誇る『八雷神』を確実に当てるため。

 海夕なら、そう考えてるかもしれない。

 でも、『八雷神』だけは昇華スキルだから『コピー』の対象じゃなかったから使えないけど。


「ニュクス、『黒杖解放』『多重詠唱』『エレメントショット』『エレメントランス』『エレメントボール』!」


「っ! ここで使うの!?」


 もうちょっと出し渋ると思ってた。

 それでも、ニュクスの『黒杖解放』の対策はラグニアと打ち合わせ済み。

 オレは驚きのあまり、指示が出せなかったけど、ラグニアはしっかりと動いてくれている。

『黒杖解放』の時間切れまでとにかく逃げる。


 フィールド中を駆け巡り、できる限り攻撃に被弾しないように立ち回る。

 それでも被弾をゼロに抑えることはできない。

 今、使えるスキルで相殺したり、無理せず敢えて被弾する。

 ギリギリまで耐えて、ラグニアには『プチヒール』や『ヒール』でHPを回復させた。


 そうこうして、残りHPが半分を下回ったところでニュクスの『黒杖解放』は時間切れとなった。

 オレは思わず、小さく拳を握りしめた。


「ニュクス、『黒杖覚醒』!」


 きた、ニュクスの覚醒スキル。

 これを待ってた。


「『精霊召喚』『精霊杖』『精霊砲』!」


 ニュクスを取り囲むように五つの魔法陣が出現し、赤、青、緑、茶、黄の透明感ある精霊が姿を現す。

 召喚された精霊はニュクスの持つ杖に吸収される。

 直後、ニュクスの持つ杖が光り輝き、二本に分裂する。

 ニュクスが持つ二本の杖の中心にエネルギーが集約され、白い光線がラグニアに向かって放たれる。


「ラグニア!」


 全ステータス1.5倍の状態で放たれる圧倒的な破壊力の攻撃。

 だけど、覚醒スキルは使用後に反動がある。

 そこを狙う。

 そのために今回ラグニアが『コピー』したのは――。






 リーフィアの『影走り』。

 ニュクスの放った『精霊砲』が当たる寸前。

 自身の影へ逃げ込み、『精霊砲』の影を伝ってニュクスの背後まで走った。

 そうして、影から地上に出て、ニュクスの背後を取った。


「ラグニア、『カオスクロー』『カオスブレス』『ホワイトブレス』!」


 ニュクスのステータスは『黒杖覚醒』の反動で半減している。

 それに加えて至近距離まで詰められている。

 ニュクスはなすすべなく、ラグニアの猛攻を受け、HPがゼロになった。


【ニュクス DOWN】


 よし!

 ニュクスを倒した。

 そのウインドウが出ると同時にオレは大きくガッツポーズをした。

 作戦が完全にハマった。

 情報を知られていることが逆に武器になった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ