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Rewrite : Let's Monster Battle〜無限の可能性 進化と退化の軌跡〜  作者: 夕幕
第8章 学年別個人トーナメント

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第109話 リーフィアの全力

 もうすぐ学年別個人トーナメント1年生の部、本戦一回戦第一試合が始まる。

 初戦からいきなり蜆くんが相手。

 ウィリアムくんとのバトル映像からかなり強い。

 でも、あれを見れたから情報が少なからずある。


 時間だ。

 

「さあさあ、いよいよ白黒学園学年別個人トーナメント1年生の部が始まります!実況は先月のギルドバトルに引き続き、ステラが担当します」


 実況席からステラさんの声が聞こえてくる。

 緊張から心臓がバクバクしてる。

 大丈夫。

 今のオレたちなら勝てる。


「解説席には白黒学園OGの新垣さんにお越しいただいてます」


「よろしく」


 解説席に輝夜さん。

 事前に聞いてたけど、やっぱりすごいな。

 観客席からどよめきの声が聞こえる。


「さあ、それでは一回戦第一試合を戦う二人の入場です!」


 オレは大歓声の中、バトルステージに入場する。

 ギルドバトルの時よりも声援が大きい。

 心なしかそんな気がした。


「東側からは蜆景虎。ダークホースとして優勝候補の一角を崩せるか!」


「まだDランクだけど、蓮くんのモンスターはステータスがマイナス20される。ハンデが大きい分、どっちが勝ってもおかしくないわね」


「西側からは鬼姫のギルマス、鬼灯蓮。誰もが認める優勝候補の一角!」


 ステラさん、すごい持ち上げるな。

 てか、オレ優勝候補なんだ。


【蜆景虎VS鬼灯蓮 バトルSTART】


「出でよ、リーフィア!」


「斬り裂け、ブレイド!」


 やっぱり。

 蜆くんの1体目はブレイドか。

 かなり竜に近い見た目のモンスターだけど、実際はワイバーン。

 尻尾の先が剣のように鋭利になっている。

 正にブレイドという名前の通りのモンスター。


 普通のワイバーンが相手だと、遠距離からの攻撃手段が豊富にあるラグニアの方が有利。

 ただ、ブレイドは距離を詰めて剣のように鋭利になっている尻尾を使った攻撃を多用する。

 少なくとも、ウィリアムくんのタロス相手に距離を詰めていた。

 遠距離攻撃の手段は少ないというか、ほぼない。


「ブレイド、『ソードクラッシュ』!」


「リーフィア、『ダークスラッシュ』!」


 案の定、リーフィア相手に距離を詰めてきた。

 ブレイドの剣のような尻尾を使った攻撃。

 ブレイドの勢いを利用して受け流しつつ、リーフィアは『ダークスラッシュ』で弾いた。


「甘い。ブレイド、『ソードブレス』!」


「『空駆』で避けて!」


 弾かれた際の勢いに身を任せつつ、ブレイドは顔だけリーフィアに向ける。

 その不安定すぎる状態から『ソードブレス』を繰り出した。

 この反撃は予想外だった。

 咄嗟に指示したことでリーフィアもそれに気づいた。

『空駆』で体勢を無理矢理変えることでなんとか直撃は避けた。


「ブレイド、『ソードスラスト』!」


 攻撃の密度がエグい!

 今度は剣のような尻尾を使った連続突き。


「リーフィア、『闇閃撃』『影走り』『ダークスラスト』!」


 安定のコンボで攻撃しつつ、ブレイドの背後へ回る。

 当然のように対応されるけど、今は『空駆』で更に動ける。

 リーフィアがブレイドの上を取った。

 そこから『ダークスラスト』でブレイドを地面に押し込む。


「リーフィア、『魂葬』『魂葬・断』!」


「くっ」


 すかさず、ブレイドの背中に『魂葬』を叩き込む。

 その後、ブレイドから距離を取りながら、虚空を『魂葬・断』で斬る。

 デバフ・状態異常が付与されているブレイドには必中の攻撃。


 与えたダメージはそこまで大きくない。

 でも、今ので流れはこっちにある。

 それに状態異常を付与できた以上、オレは長期戦狙いでいい。

 無理に攻めず、距離を取って躱し続ける。


「……仕方ない。ブレイド、『真化』!」


「え、ちょっ、それは知らない」


 ウィリアムくんとのバトルでは使ってなかった。

 つまり、あのバトル以降に取得させたってこと。

 いや、でも、『真化』ってそんな簡単に取得できないでしょ。


 ブレイドが『真化』を使ったことでスキル構成が変わる。

 スキル名の通り、『真化』の効果は本来の力と姿に至ること。


 ブレイドの腕と一体化していた翼がそれぞれ分離する。

 ワイバーンが一転して竜になる。

 竜といえば、当然。


「ブレイド、『ドラゴンフォース』!」


 やっぱ『ドラゴンフォース』は使えるよね。

 ヤバいな。

 ステータス差はほとんど無さそうだった。

 でも、『ドラゴンフォース』で全ステータス2倍で完全に逆転した。

 早く手を打たないと。


 打開策を考えないといけないこの時、なぜかゲームを始めたばかりのことを思い出した。

 ちょうど、リーフィアとブルーが衝突していた。


 プルプル、プルプルプル!プル!


「ブルー、主が絶対です!」


 プル!プルプル!


「ダメです!」


 プルプル、プル!


 珍しく、お互いに譲らず言い合いになっていた。

 いつもなら、どっちから折れるのに。

 まあ、ほとんどリーフィアだけど。


 さすがにそろそろ仲介するか。


「ブルー、おいで」


 プル!プルプル、プルン!


 相変わらず、反応が早い。

 一瞬でオレの足元まで来て、ジャンプ。

 オレの腕の中にスっと入った。


「主は少しブルーを甘やかしすぎです」


 この時、リーフィアはそれだけ言い残して姿を消した。

 ブルーは盛大にプルプルして勝ち誇っていた。


 今なら、あの時リーフィアが言いたかったことがわかる気がする。

 ブルーは自由すぎたんだ。

 いや、違う。

 オレが自由にやらせすぎたんだ。

 指示を無視しても、結果がよければいい。

 そう思って、ブルーには伸び伸び戦わせてきた。


「リーフィア、自由に。好きなように戦って。ブルーみたいに。リーフィア本来の力を見せて!」


「……主がいいのなら喜んで」


 次の瞬間、 リーフィアが今まで見たことないスキルを使い始めた。

 まるでこの瞬間に新しくスキルを取得したかのように。

 でも、オレにウィンドウの通知は来てない。

 だから、リーフィアが使っているのは既存のスキルのはず。


 一見すると『闇閃撃』だけど、どこか違う。

 無数の斬撃が連続でブレイドに向かって飛んでいる。

 無数の連続攻撃なら、『ダークスラッシュ・テンペスト』。

 でも、あれは斬撃を『闇閃撃』みたいに飛ばせない。

 複数のスキルの効果を持っている。


 ……もしかして、合技?

 それも『ダークスラッシュ・テンペスト』と『闇閃撃』の。


 全ステータスが2倍に上昇しているブレイドを圧倒している。

 本来の力を発揮したリーフィアがここまで強い。

 初めて知った。


 でも、合技はデメリットも大きい。

 本来なら、2体のモンスターが相性のいいスキルを同時に発動させることで合技になる。

 それを単独でやると、二つのスキルが同時にクールタイムに入る。


 斬撃の雨がやんだことで、ブレイドの反撃が始まる。


「ブレイド、『ソードゲイル』!」


 お返しと言わんばかりにリーフィアへ斬撃の雨を放つ。


 攻撃範囲が広すぎる。

 それに『黒閃撃』がクールタイムに入ってるから、『影走り』とのコンボが使えない。

 このまま攻撃を受け続けると、すぐにリーフィアのHPが尽きる。

 一か八か。

 この一撃で倒せることに賭けるか。


「リーフィア、『天剣解放』『天空斬り』!」


『天空斬り』の効果を拡張して、必中の一撃にする。

 その状態でブレイドを『ソードゲイル』ごと斬った。


【ブレイド DOWN】


 このウインドウが表示されると同時にオレはホッと一息ついた。

 まだバトルは終わってないけど、この結果に一安心。

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