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Rewrite : Let's Monster Battle〜無限の可能性 進化と退化の軌跡〜  作者: 夕幕
第8章 学年別個人トーナメント

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第104話 優勝候補

「え?どういうこと?」


 ウィリアムの質問の意味がわからない。


「ユリアとのバトル、ずっと疑問なんだ。何でブルーを出さなかったのか。僕が蓮なら1体目にブルー、2体目にリーフィアを選出した」


「そこはバランスよくどんなモンスターにも対応できるラグニアを選出しただけだよ」


「そこは私も予想外だった。2体目がリーフィアなのって、ユニにデバフ・状態異常を付与してたから?」


「うん」


 やっぱり、ブルーを選出しないのはユリアさんも予想外だったのか。


「そもそも蓮が第二試合に出たのも意外だったけど」


「郁斗の遅刻は想定してなかったから。蓮は第三試合に出ると思ってたのに」


 ユリアさんはともかく、メリダさんはどこか嫌味に聞こえる。

 そもそもギルドバトルもオレとメリダさんの模擬戦がきっかけで輝夜さんとエルシーさんが提案したわけだし。

 オレもあれからずっとメリダさんに勝つ方法を考えた。

 リーフィアが『天剣解放』を取得したし、これをうまく使えばメリダさんにも……。

 そう思ってたけど、実際に海夕とのバトルを見て覚醒まで使えないと勝負にならない気がした。


「でも、よかったよ。蓮のブルーが成長限界にぶつかってるわけじゃないなら」


「成長限界?」


 ウィリアムくんがほっと一息つくと、お肉が届く。

 届いたお肉よりもオレはウィリアムくんが言った成長限界の方が気になる。

 今まで《Let's Monster Battle》をやってて聞いたことがない。


「ああ、一般種のモンスターには、成長限界があるんだよ」


「簡単に説明すると、一般種のモンスターはCランク辺りで他のカテゴリーのモンスターと比べると進化してもステータスが伸びなくなる」


「だから、強い人で一般種のモンスターを仲間にしてる人は少ないよ」


 メリダさん、ユリアさんが肉を焼きながら説明してくれた。

 言われてみると、輝夜さんをはじめ12神で一般種のモンスターを仲間にしてる人がいない。

 深く考えたことなかったけど、そういう理由があったのか。


「まあ、ブルーが戦えるなら、彼にも勝てるね」


「それって蜆景虎くんのこと?」


「うん」


 なんかウィリアムくん、蜆くんのことに詳しそう。

 ウィリアムくんや郁斗たちの話的にかなり強いのはわかる。


「ウィリアムくんはその蜆景虎って人と何かあったの?」


「ああ、違う違う!変な勘繰りしてるかもだけど、Dトーナメントの決勝戦でバトルしたんだよ。結果は僕の勝ちだけどね。いやあ、あの時はあそこまで苦戦するとは思わなかったよ」


「え!?」


 あのウィリアムくんが苦戦した。

 蜆くんってそんなに強いんだ。

 ていうか、蜆くんってまだCランクじゃないよね?

 ウィリアムくんとバトルしたのもDトーナメントだし、かなり前だと思うけど。

 話からしてリーフィアとラグニアじゃ勝ち目がない。

 そう言われてる気がする。


 オレがいろいろ考えていると、ユリアさんたちは焼き上がったお肉を頬張る。

 確か牛タンを8人前くらい注文してたと思うけど、一瞬で消えた。


「そういえば、蓮は白黒学園のトーナメントまで何するか決めてるの?」


「とりあえず、どこかのダンジョンに挑戦してLv上げかな」


「つまり特に決まってないと。なら、この四人でダンジョンに挑戦しない?」


 え、ウィリアムくんたちとダンジョンに?

 それはありがたい。


「三人がいいなら、オレからお願いしたいくらいだよ!」


 ウィリアムくん、メリダさん、ユリアさんと大丈夫そう。


「あ、でも、オレ平日は授業あるから遠出はできないよ」


「ああそれは大丈夫。白黒学園から徒歩0分のところにあるから」


 え、白黒学園から徒歩0分?

 それってつまり、白黒学園ってことじゃないの。


「蓮も知ってると思うけど、白黒学園敷地内にもダンジョンは存在する。でも、そこに挑戦できるのは学園関係者とその連れだけ。ここまで言えばわかるよね?」


 うん、ウィリアムくんの言いたいことは全て理解できた。

 オレと組めば、白黒学園と何の関係性もないウィリアムくんたちでもダンジョンに挑戦できる。

 オレにとってもウィリアムくんたちと組んでダンジョンに挑戦できるのはメリットしかない。

 断る理由なんてどこにもない。


「それで肝心な挑戦するダンジョンだけど、『白猫』とかどう?」


『白猫』。

 その名が示すダンジョンはこの世に一つしか存在しない。

 正式名称、『白猫パラダイス』

 出現するモンスターは全て白猫系。

 可愛いからかっこいいまで揃ったダンジョン。

 まさかウィリアムくんが『白猫』に挑戦したかったとは。


「『白猫』の虹色宝箱から奇跡の秘薬というアイテムが過去に一度だけドロップしている。奇跡の秘薬を合成したモンスターは魔法適正を獲得し、回復魔法を取得するとか。僕はこれが欲しい!」


「あ、なるほど。それが目的ね」


 オレにとってはラグニアの強化に繋がるアイテムが入手できるかもしれない。

 本戦まで何をするか漠然としていたけど、ウィリアムくんのおかげで明確な目的が持てた。

 ウィリアムくんたちと組んで『白猫』の攻略という目的が。

 これではピナのLv上げはお預けかな。

 一通り、イベントとか終わったらちゃんとピナのLv上げに取り組まないとな。


 その後、メリダさんとユリアさんが一緒にダンジョンに挑戦する理由を聞いた。

 そしたら、白黒学園のダンジョンに挑戦できる数少ない機会。

 せっかくだから、挑戦してみたい。

 そういう理由だった。


 その後、オレたちはとにかくお肉を注文し、焼いて食べてを繰り返した。

 食べ終わってウィリアムくんたちと別れた後になってオレは聞き忘れたことがあったと思い出した。


 なんでウィリアムくんはブルーが戦えるのか聞いてきたのか。

 そもそもブルーが戦えないと蜆くんには勝てないってどういう意味なのか。

 考えてもわからないし、明日ウィリアムくんに会ったら聞こうと思う。

 それでも気になったからプロフェッサーのシグマさんにお願いして、蜆くんとウィリアムくんのDトーナメント決勝戦のバトル映像を送ってもらった。

 プロフェッサーならきっと保管してると思って当たってみたら見事に的中。

 すぐに、シグマさんから送られてきたよ。


 バトルはウィリアムくんの圧勝。

 タロスで2体抜きしていた。

 だけど、蜆くんの2体目のモンスター。

 正攻法じゃ倒せないと判断して、『リリースカウンター』頼みの戦い方をしてる。

 リーフィアとラグニアがデバフで徹底してステータスを下げれば……。


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