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Rewrite : Let's Monster Battle〜無限の可能性 進化と退化の軌跡〜  作者: 夕幕
第8章 学年別個人トーナメント

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第103話 四人のダークホース

 ピナが生まれた騒動でドタバタしている間に学年別個人トーナメントの予選は終盤に差し掛かっていた。

 新入生代表トーナメントの本戦に出場していた人たちはみんな残っている。

 中にはオレが新入生代表トーナメントの予選で戦った辻峰くんもいた。

 ジャイコスがかなり強くなっていた。

 魔法適性を持ってるのか、魔法らしきものを使ってる。

 このまま順調に勝ち進めば、本戦に進みそう。


 辻峰くん以外にも手強そうな人はいた。

 しかも、新入生代表トーナメントでは見てない人たち。

 根拠はないけど、あの人たちまだ手の内を隠してそうな感じがする。

 本戦を見据えて、手の内を隠すのは当然。

 寧ろ、敢えて普段とは違った戦い方をして間違った情報を与えようとしている人がいるかもしれない。

 ここで得た情報を鵜呑みにしすぎないように注意しないと。


 そうして、予選が終了、本戦出場者三十二人が決まった。

 

「やっぱあの()()はまだ力隠してるな」


「はい。本戦のトーナメント一回戦では当たりたくありませんね」


 郁斗とオリヴィアは四人ほどチェックしているみたい。

 オレが見た感じ、本戦出場者はみんな油断できない。

 正直、ギルドバトルでほとんどの手の内が割れてるわけだし、一回戦負けもある。

 ハンデが無ければと考えちゃうけど、それだとバランス悪いもんな。


「郁斗、その四人って誰のこと?」


「え、おまえマジで言ってるのか?」


「蓮、さすがにそれは情報に疎すぎ!」


「せめて同級生のことくらい知ってあげて」


 郁斗とオリヴィアが誰の話をしているのかわからなかった。

 だから、郁斗の聞いたら、莉菜と海夕にも呆れられた。

 ていうか、海夕はともかく、郁斗たちってオレと一緒で学園に通ってる期間短かったでしょ。

 なのに、なんでそんな同級生のことに詳しいのさ。


 オレが知ってる同級生って鬼姫のメンバー。

 それから、辻峰くんをはじめとした新入生代表トーナメントでバトルした人。

 交流を持つ機会がなかったわけだし、これが普通じゃないの?

 今回、クラスメイトで郁斗と莉菜以外で誰も本戦残ってないし。

 知ってる人がいる方が珍しいでしょ。


「輝夜さんが打ち上げで言ってたろ?今年の1年生は激戦になるって。あれは鬼姫メンバーの直接対決じゃないんだよ」


「ダークホース。そう呼ばれている人たちが四人ほどいるの。四人とも新入生代表トーナメントでは、予選敗退だけど」


 ダークホース。

 しかも、輝夜さんが激戦になる。

 そう予想するくらい強い人たち。

 正直、今の予選を見た感じだと、誰かさっぱりわからなかった。

 郁斗たちが言うように上手く力を隠してるんだろうな。


 (あおい)美夏萌(みなも)

 青天目(なばため)朔夜(さくや)

 (しじみ)景虎(かげとら)

 星宮(ほしみや)聡龍(さとる)


 郁斗が言うダークホースはこの四人。

 名前を聞いてもピンとこない。

 どんなモンスターでどう戦っていたのか。

 全然、覚えてない。

 目立たないように立ち回っていたのかな。

 そう考えると、かなり厄介かも。


「この四人は新入生代表トーナメントでは予選で早々に敗退。まだDランクだけど、ハンデありだと私たちも危うい」


「あと辻峰誠て方も強いけど、あの四人に比べるとちょっと劣る」


 莉菜と海夕がそこまで言うのか。

 あの辻峰くんよりも強い。

 かなり、ヤバいな。


「あ、そういえば、ステータスマイナス20ってリヴィングウェポンにも適用されるの?」


「いや、されないぞ。リヴィングウェポンは武器と防具って扱いだからな」


 それは助かる。

 リヴィングウェポンまで弱体化されたら、リーフィアの弱体化がエグい。

 スキルだけ使える見た目だけの武器と防具に成り下がるとこだった。


「よし、本戦出場メンバーは決まったことだし、俺らは俺らでLv上げとかしますか!」


「確か本戦は来週の水曜日、3月12日だよね?」


「そう。この期間は休学NGだから学園に通うの忘れないでよ」


「もちろんです!」


 本来なら、この期間も休学していいと了承をもらっていた。

 だけど、ギルドバトルの時に郁斗が大遅刻をかました。

 それがギルドバトルの主催に協力してくれた学園長の耳に入った。

 その結果、学園イベントで同じことをされると困る。

 だから、毎日しっかり学園に通うようにと厳命された。


 こうしてオレたちは解散した。

 オレは家に帰って、今後のスケジュールを組み直す。

 元々、遠出してブルーたちのLv上げをする予定だった。

 それの変更を余儀なくされたから。


 プルプル、プル

 ピヨピヨ、ピヨ

 プルプルプル、プルプル

 ピヨピヨピヨ、ピヨピヨ

 プル、プルプルプル

 ピヨ、ピヨピヨピヨ


 ちなみに、生まれたばかりのピナはブルーとかなり仲良くなった、

 今はブルーの上に乗って、楽しそうにはしゃいでいる。

 たまに地面に落っこちて、ブルーがプル!って焦ったりしてる。

 

 その後、リーフィアにこっそり教えてもらったら、ブルーがピナに戦い方を伝授しているらしい。

 可愛い妹ができてブルーが張り切っているとか。


 本当ならブルーたちのLv上げを中心に行いたいけど、この感じだとピナのLv上げもした方がいいな。

 さすがに学年別個人トーナメントが終わってからかな。

 うーん、今更ブルーたちのLv上げを頑張っても大差ないかな。

 進化できるわけでもないし。

 

 もし、ピナのLv上げをするなら『嘆きの墓地』だな。

 本当なら『ゴブリンの集落』とかがいいけど、あそこはGランク専用ダンジョンだからオレは使えない。

 ちょっと難易度が高そうな気もするけど。

 今すぐに行くかは別にして。


 家に帰る道中、一件のメッセージが届いた。

 メリダさんからだった。

 この後、時間あるなら一緒にご飯食べないかというお誘い。

 同伴でウィリアムくんとユリアさんがいるみたい。

 

 そういえば、オレたちの学年別個人トーナメントを見るためにしばらく日本にいるって言ってたな。

 特に予定はないし、せっかくのお誘い。

 メリダさんにはOKと返事を返した。


 指定された場所は北区にある古式な焼肉屋さん。

 北区ではかなり有名で趣ある焼肉屋さんでかなり評判がいい。

 オレも気になってはいたけど、まだ行ったことはない。

 ここから真っ直ぐ向かえば、ちょうどいい時間。


 焼肉屋さんに着くと、メリダさんたちは既にいた。


「ごめん、遅くなった」


「大丈夫。急に誘った私に問題はあるし。とりあえず、入って話そう」


 ウィリアムくん、メリダさん、ユリアさんの順番で店に入っていく。

 オレもその後に続いて店に入る。


「いらっしゃいませ!ご予約はされていますか?」


「はい!予約したウィリアムです」


「四人様でご予約のウィリアム様ですね!お待ちしておりました!お席まで案内しますね」


「ありがとうございます!」


 メリダさんから誘われたし、てっきりメリダさんが予約してると思った。

 だから、ウィリアムくんが一番最初に店に入ったのか。


 オレたちは店員さんの後に着いていき、案内された個室に入った。

 メニューはタブレットで確認できて、注文もタブレットで全て行うみたい。

 外見はかなり古式なお店だけど、割とハイテク要素も取り入れてる。

 メリダさんとユリアさんがタブレットを独占して、注文を行っていく。


「えっと、どうして今日、オレを誘ったの?」


「僕が個人的に聞きたいことがあってさ。打ち上げの時、あんま話せなかったし。交友のあるメリダを通して誘ったわけ」


 ウィリアムくんがオレに聞きたいこと?

 なんだろ。


「今度の白黒学園のトーナメント、勝つ自信はある?」


「え?」


 勝つ、つまり優勝ってことだよね。

 もしかして、今日誘われた理由って予選があったから。


「蜆景虎、知ってる?」


「うん。郁斗たちから聞いた。ダークホースの一人だって」


「そっか。他のダークホースは知らないけど、蜆景虎は強いよ」

 

 莉菜とオリヴィアとのタッグバトルでウィリアムくんの強さは知ってる。

 エルナの神技を正面から防御スキルで受け止めた。

 普通の防御特化モンスターじゃ、あんな芸当できない。

 あのウィリアムくんにそこまで言わせる実力者。


「ああ、ごめんごめん。こんな話する為に呼んだわけじゃないんだ。気のせいかもしれないけど、ブルーって戦えるの?」

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