表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/80

世界のあいだ - 5

玉座の間は、薄暗かった。

天井の高い空間。

左右に並ぶ柱。

そして奥に置かれた玉座に、王がいた。


「……来たか」


聞きなれた、低く、響く声。


「イリス。ノクス」


2人の名を、当然のように呼ぶ。


「ここまで辿り着いたのは、見事だ」


称賛の言葉に、温度はない。

イリスは、一歩前に出た。


「お母様はどこ?答えなさい」


王は、わずかに口角を上げた。


「安心しろ。まだ、生きている」


その言葉に、イリスの胸の奥がざわつく。


「扉の向こうを開く“鍵”としてな」


ノクスの気配が、一気に鋭くなる。


「……母上を、道具扱いするな」

「道具?」


王は、静かに首を振った。


「違う、希望だ。この国を、次の世界へ導くための」


王は、ゆっくりと立ち上がった。


「その為にも、お前たちの力が必要なのだ」


すると、玉座の間の空気が、ゆっくりと歪んでいった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ