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世界のあいだ - 3
剣の交わる音。
銃声が反響し、鎧に刃が弾かれる音が連続する。
リオは、重装の護衛隊相手に、速度と正確さで圧をかける。
「邪魔だ!」
護衛の剣を弾き、体勢を崩したところへ、アルベルトの一閃。
「よし!」
ロイは影のように動く。
護衛の背後に回り、弾丸を撃ち込む。
「甘い!」
カシウスが、前へ出た。
その剣は重く、速い。
一撃で、床石が砕ける。
リオは受け止めた瞬間、腕に衝撃が走る。
(……重い)
純粋な力。
さすが、鍛え上げられた王の剣。
「保安組織の中で剣を振るっていれば良かったものの」
カシウスの視線が、鋭く突き刺さる。
「お前のその覚悟。折ってやろう」
激突。
刃と刃が噛み合い、火花が散る。
リオは後退しながら、体勢を立て直す。
「リオさん!」
ロイが援護射撃を放つが、カシウスは盾で弾いた。
「効かん」
3人はは背中を合わせた。
護衛隊が、それを囲む。
呼吸が荒い。
だが、誰も引かない。
「時間は、稼げたか?」
アルベルトが、低く問う。
リオは、わずかに頷く。
「十分だ」
その言葉を合図に、ロイが煙玉を投げた。
白煙が通路を覆う。
「一気に攻め込むぞ。弟子共」
「「はいっ」」
3人の息がピタッと合い、踏み込んだ。




