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王の子は世界と世界のあいだで鍵となる  作者: 眠瑠
エピソード11:記憶
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記憶 - 2

王宮の庭に春の陽光が差し込む頃、エリオネは静かに体を休めていた。

その小さな身体に2つの命が宿っている。

お腹の子が双子だということを知った時、王レオナルトは一瞬、迷いが生まれた。


「本当に……2人なのか?」


驚きと同時に、胸の奥が熱くなる感覚。

だが、エリオネは微笑みを浮かべ、王の手を取った。


「大丈夫。私たち、2人で守るのよ」


その声は静かで力強く、まるで小さな王宮そのものを支えているかのようだった。

エリオネの目には迷いはなかった。

2つの命を守り抜こうと決意していたのだ。



━━━━



そして出産の日。

王宮内でも、ほとんど人に知られず、静かに命が生まれた。

泣き声は、ほとんど風の音にかき消されるほど小さかったが、2つの小さな命は確かに存在していた。


レオナルトは、2人の赤子を抱きながら呟いた。


「これが……未来か」


そして、彼の胸には、父として、王として、そして何より人として、守るべき覚悟が生まれていた。

エリオネは、そっと王の手を握った。


「この子たちのために、私たち、力を合わせましょう」


小さな手に握られたのは、愛と覚悟。

そして、未来に待つ困難への、静かな誓いだった。

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