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流光のオラシオン  作者: ふぇんりる
12/13

第12話 ~クラケリア海域~

今宵は宴、これまでの旅路を語り合い、祝杯を交わす。


エルド「ほえー、こんな砂漠でも仲間を作れるの凄いなぁ、にしてもお前も大変だったんだなぁ! その教団とやらクズすぎるだろ!」


ルミネ「ほんとよね! 子供を生贄にして魔物を作るなんて……これから私達はちゃんと向き合って対峙できるかしら……」


ガレアス「なぁに、坊さんと旅を共にすると腹を括ったんじゃ! なにを今更、しっかりせい! むしろ覚悟がないなら犠牲になった子供達にも失礼じゃろうて……」


ルミネ「そうよね……不躾な発言でした、ごめんなさい」


ルシウス「まぁ、これからも頑張ろう。皆、辛くなった溜め込まずに相談する様に。あ、それと皆に一つ……」


エルド「なんだぁ?」


するとルシウスは振り向き一人の少女に対してこちらに来る様促す。


ルシウス「こちらが先程話に出てきたフェリスさん、皆がよければ今度旅の仲間に加えようかと思ってる」


フェリス「フェリス•サフィアナイル、槍の前衛職と潜伏が得意です! 皆さんよろしくお願いします!」


フェリスは自己紹介をするとぎこちなくお辞儀をし、3人の様子を見る。


ガレアス「旅は仲間がいるほど良い……という言葉があるくらいじゃのう! ワシは賛成じゃ!」


エルド「それ楽しそうじゃん! いいぜ!」


ルミネ「いいわ、今のままじゃ人が足りないもの。 ……正直、ルシウスとの関係性が気になるけど……」


エルド「なんか言ったか?」


ルミネ「ううん! なんでもないよ!」


フェリス「皆ありがとう!」


ルシウス「じゃあ今日から正式に仲間だ! 改めてよろしく、フェリス!」


フェリス「うん! よろしく!」


一向は新たに仲間を加えた。


戦士B「よかったな嬢ちゃん!」


弓使いA「おや、吟遊詩人の語りが始まるようだ」


ガレアス「お、そろそろだのう、お題目はなんじゃ?」


ギルドの職員「大英雄エルガルドの伝説、神聖エルガルド帝国建国の物語です」


ギルドの職員が一向により、詩のお題目を告げる。


しかし、内容を聞きエルフの双子は気まずそうな顔をする。


エルド、ルミネ「……」




吟遊詩人「お待たせいたしました! ミルアルヴを救った英雄達の再会に祝福の詩を! 今宵のお題目は大英雄エルガルドとその仲間達の冒険、3000年語り継がれる建国物語である……」


吟遊詩人はそうゆうとライアーに手を掛け弾き、詠い始める。




吟遊詩人「かの~者は、エルガルド・リンド♪ 羊飼いの~少年♪


不治の病~♪ 不吉な兆し~♪ 少年は~剣を~持つ♪


山を越え~海を越え~♪ 魔物達を退けた~♪




孤独な~、エルガルド・リンド♪ 白銀の地に~伏す少年♪ ある日、名もなき魔導士♪ 彼を拾い~育てる♪


やがて剣と魔法の最奥にたどり着く♪ そして共に隣国の争いを鎮め、王妃を娶る♪




皇帝、エルガルド・リンド♪ 国を治める王と~なりて~民に安寧を誓う♪ 偉大なる国王♪


九界剣ユグドラシルを振るい、千の軍を薙ぎ払い♪


魔杖弓アルカナムを携え、城を穿つ♪




永世の神聖なる帝国はここにあり♪




冒険者、エルガルド・リンド♪ 従者に魔導士と妃を引き連れ、天落ちし大陸へと赴く♪




しかし、魔導士は裏切り~♪ 英雄の腹を抉り取る~♪ しかしながら♪ 残る命♪ 振絞り♪ 妃を封じ、幾星霜守り通さん♪




大英雄、エルガルド・リンド♪ かの地にて眠らん♪ 伝説は永久に朽ちん~♪ 伝説は永久に朽ちん~……」






-次の日-






ガレアス「快晴だわい!」


赤砂の海とは対照的な蒼碧の海が港街を伝う。


穏やかな潮騒と海鳥の鳴き声が旅立つ者に語りかけてくる。


エルド「えーと、要するにブリザルデ平原に行くためには寒さに強くなる必要があるのか」


ルシウス「ああ、訪れた者を瞬時に凍結させる禁足の領域、ブリザルデ平原、栄華を極めた亡国ボレアリスの成れの果てとして伝説に記された地、並の装備では生きるともままならない」


ルミネ「だから一旦、セントメテオラシア大陸に戻って、大魔導迷宮ロードマギアに行く必要があるのね、確かにあそこのダンジョンなら死の吹雪を無効化にできる装備品があるかもしれないわ」


フェリス「大魔導迷宮ロードマギア……昔マスターから聞いたことがある、3000年前、神代歴に全ての魔法を使える魔導士がいて魔法に関する物やそのものを保存するために作らせた巨大な研究施設……」


ルミネ「ええ、そうね、でもかの大魔導士ロードマギアは作らせたのはいいのだけれども3000年という長い時間が施設をダンジョン化、今では世界最大のダンジョンとして有名になった」


エルド「まぁなんだ、ビビってもしょうがないし行くしかないよな、おまけにブリザルデ平原はドラゴンがいる伝説もあるくらいだしなぁ、準備した方がいいぜ」


ルシウス「ああ、だから冷気に耐えられるだけじゃなくて強くならないと」


ガレアス「おーい小僧ら! 船が来たぞ! 出航じゃあ!」


ルシウス「今行く! よし、出航の準備ができたみたいだし皆乗るよ」


ルシウスはそう言うと他の3人も返事をし大きな木造帆船に乗り込んだ。


操舵士「快晴ッ! 今日も大陸を目指して出航ッ!!」


雲一つない空の元、風は旅人達を海へと導く。


頬を掠める小さな水飛沫、背中を押す自由の風、空に響く海鳥達の合唱、水面に映る無垢なる空、そして遠くに映る最果ての地平線。


少しづつ離れてやげて遠く、そしてさらに遠く。




赤砂の大砂漠はいつしか視界から消え去り、日は沈み、周りを見回しても映るは暗闇、雷が鳴り響き、その一瞬の雷光が大きな白い波の姿を写す。雨粒一つ一つが突風に連れられ船体に降り頻る。




ルミネ「大分時化て来たわね……大丈夫かしら……」


エルド、フェリス「オ、オェェェ……!」


ルシウス「さっきまであんなに穏やかな海だったのに」


ガレアス「うむ、いくら魔海とも揶揄されるクラケリア海域だからと言ってこれは流石に時化過ぎる気がするのぉ」


ルシウスは小窓から外を眺める。


次の瞬間。


下のほうから何かが船体にぶつかる衝撃と音がした。


ルシウス「今のは!?」


ガレアス「小僧ら無事か!?」


エルド、ルミネ「なんとか……」


フェリス「いてて……こっちも無事〜!」


一向は互いの無事を確認する。


すると慌てた船員がルシウス達のいる部屋に駆け寄り、バン! と力強く扉を開ける。


船員A「大変です! う、海に! 怪物が! クラーケンが!」


ガレアス「なにぃ!」


ルシウス「皆行こう! 俺達でなんとかしないと!」


エルド、ルミネ「うん!」


フェリス「よし、ならいっくよー!」


やる気満ち溢れる旅人達を目にした船員は困惑する。


船員A「いっ! 一体何をする気ですか!?」


船員は問いかける。


ルシウス「俺達は冒険者をやっている。その上、どうしてもやらなければならないことが沢山あるんだ……クラーケンの討伐、引き受ける……」


船員A「そんな無茶な!」


ガレアス「まぁ、ワシらを信じてみてみるもの一興かもしれんぞぉ、故に兄ちゃん達も助太刀しなぁ!」


船員A「う、うおおおおお! 船長達に報告してきやす!」


船員と冒険者達は部屋から飛びてて甲板に集まり、武器を構えた。


ルシウス「あれか……」


同行してきた他の帆船の間、をクラーケンが発光器官を輝かさせながら横切り、泳いでいた。


ガレアス「行ったかと思えば折り返してこちらに着いて来よるのぉ……完全に餌として認識されておる」


するとクラーケンは巨大は腕を海から引き揚げ、隣の船に巻きつけた。


船員B「クソ! 掴まれた! 発射!」


周辺の船が拘束用の銛を打ち込むと大砲を一斉に放った。


銛に付与された麻痺の魔法でクラーケンの動きを鈍らせる。


船員B「よし、拘束銛に動きを鈍める魔法をエンチャントしておいて正解だったな」


操舵士「よし、そこの冒険者の5人組! 今がチャンスだ!」


ルミネ「猛き戦士に栄光を! 力を授けよ! バトルソウル!」


エルド「穿て! 巨伐せし魔導の一矢!ティタノペネトレイト!」


ルシウス「ガレアス! フェリス! 行くぞ!」


双子が魔法を放った後3人はクラーケンに飛び乗り近接攻撃を仕掛ける。


ルシウス「斬り伏せる! ブレイブプレアデス! ネビュラスラスト!」


ガレアス「どりゃ! 地殻割りィィィ! まだじゃ! まだまだじゃゃゃ!」


フェリス「グサグサ行くよー! バーチカルピアーズ! せい!」


一向は攻撃をした後クラーケンから離脱する。


ガレアス「まぁまぁといったところかのぉ……」


ルシウス「よし、今のを繰り返すぞ!」


再度攻撃を仕掛ける。


ルシウス「もう一度……ブレイブ……」


ルシウスを追撃を仕掛ける。だがしかしその追撃はクラーケンの抵抗により攻撃の機会を逃す。


海の怪物はルシウス達の乗る帆船に腕足を巻き付け、沈めようとする。


エルド「おいおいおい! まずいぞ沈む!」


クラーケンの力は強大なものだった、およそ65mもある木造帆船が大きく傾き、降りしきる雨と激しく打ち付ける高波も相まって今にも沈没寸前だった。


ガレアス「坊主ども! 早く横の船に飛び乗れいい!」


ルシウス「今行く」


フェリス「せい!」


ルシウス達は別の船の甲板に乗り移り、安全を確保した。


ルミネ「うんー、どうする? このままじゃ船と一緒に海の藻屑だよ……」


フェリス「さっき槍で刺しても皮膚が部厚すぎて大して手ごたえないしねー……」


一向は難儀する。付近の船に乗り込んで活動する船員達はクラーケンに砲撃の雨を浴びせるがその巨体と分厚くて堅牢な筋肉が攻撃から身を守ってる。


ガレアス「流石は神代暦を代表する魔物じゃ、今一番有効な攻撃はルシウスの剣による防御貫通攻撃、そしてルミネの長文詠唱魔法くらいかのう、とりあえず物理攻撃の通りは悪いようじゃ」


ルシウス「なら、エルドは行動阻害系の魔法矢、フェリスは素早さを生かして敵の攻撃の引付役、ガレアスさんは、ルミネの詠唱中の防衛、自分は攻撃に徹しようと思う、この作戦でどうだ?」


フェリス「いいよー! あいつ、力は強くても動きは遅いからね♪ よゆー、よゆー♪」


ルミネ「わかったわ、ガレアスさん、詠唱中の防衛お任せします」


ガレアス「おうよ! あのクソデカいゲソ野郎にデカい魔法をぶっ放すんじゃい! おい! 坊主も頑張りやがれ! しくじるんじゃないぞ!」


エルド「あんまり煽てるなよ、緊張するだろ! よしルシウス、まずは爆裂矢の爆風と煙幕で怯ませるからその隙に突っ込め!」


ルシウス「わかった! ならエルド、クラーケンが海上に出てきたタイミングで撃ってくれ」


エルド「わかってる!」


前衛をフェリス、ルシウス。


後衛をエルド、ガレアス、ルミネが担当する。


船員C「放てー! 放ち続けろ! 効いていないようでも気合で再装填だ! 海の男の気力、あの化け物に見せつけてやれ」


他の船員達「サーイェッサー!」


沢山のドン! という音が嵐の海に鳴り響く、音は重なりやがて大海原に打ち付ける雷の音の如く轟いている。


船員D「……!? 出てきました! 今が攻撃チャンスです」


操舵士「ん? 妙だな……今までまるで効いていなかった砲撃に今更反応しやがった。あの魔物なにを企んでやがる」


船の周辺を旋回するようにして追いかけてきたクラーケンが船正面から見て左手の海から再度姿を現す。


エルド「爆ぜろ……黒煙の魔導矢……ボルカニックアロー!」


エルドが放った一矢がクラーケンの額に直撃、激しい爆発と黒煙をばら撒き、海の怪物は少しよろめき隙を作りだす。


エルド「いっけー! ルシウスー!」


ルシウス「はあああ!」


エルドが合図を送るとルシウスはクラーケン目掛けて飛び移り、携えた光剣を振りかざす。


ルシウス「ネビュラスラスト!」


攻撃を受けたクラーケンは反撃に出る。


エルド「させるか! 放て! 拘束の魔導矢! パラライズチェイン!」


しかしエルドが間髪入れずに行動を阻害する矢を放ち、痺れさせ攻撃を無効果した。


フェリス「イカさんいっくよー! まずは頭に! ほい! バーチカルピアーズ! 次は腕に! せい! そしてまた頭に!」


フェリスがクラーケンの巨躯を素早く駆けていき怒涛の連撃を浴びせる。クラーケンはフェリスに攻撃するも動きが素早く当たらない。


フェリス「イカさん遅いよーだ♪」


ルミネ「エルフの王族に伝わる大魔法なら、きっと……では、行きます……!」


ルミネは杖を天に掲げ魔法の詠唱を始めた。


ルミネ「荒れ狂うは雷の魔風、天地を翔ける奔流なり、駆けて均し……」


詠唱するルミネは魔力をクラーケンの頭上に収縮させる。それを察知したクラーケンは不思議とその頭を花のように開きだした。まるでルミネの大魔法をあえて受けるかのような絵面である。


操舵士「やはり、妙だ……」


操舵士はその不気味に開かれた頭部を望遠鏡から観察した。


操舵士「……これは!? マズい! あの少女があの魔物に魔法を放ったら! お前ら! 急いで退避だ!」


別の船にいた一人の操舵士のみが事態の深刻さに気が付いていた。しかし、気づくにはもう遅く残された選択肢はその場からの退避のみであった。


ルミネ「吹き焦がせ! 我の名はルミネ・リンド! 精霊王の血筋の末端なり! トルトニア……テンペスト! 」


ガレアス「術者が詠唱中に襲わない魔物……珍しいのう……いや、まさか!? この瞬間を待っていたというのか!?」


次に気づいたのはガレアスだった、しかしもう遅い。


その大魔法は以前ミルアルヴを壊滅に追いやった魔物、それに対して行った現在のルミネが習得している最大火力の魔法であった。


発動された魔法はクラーケンの頭上から展開し、怒れる雷霆と荒れ狂う暴風が裁きを下す。


しかし攻撃が直撃するその瞬間、ルミネの魔法がその開かれた頭部に吸収された。


ルミネ「……そんな……嘘でしょ……」


目の前の光景であり得ないことが起き絶望するルミネ、大魔法を放った反動もありその場で膝を地に付けてしまう。


一方クラーケンは魔法を吸収したあと体の発光器官が青白く輝き、再び頭部を開き出した。


ガレアス「お主らー! 急いで身を隠せーい!」


異変に気が付いたガレアスは近くにいたルミネ、エルドを庇うようにして盾を構えた。


フェリスとルシウスは近くの船の残骸、その陰に急いで避難した。


クラーケンの開かれた頭部の中心から吸収された魔法が再び収縮さて行き。


放たれる。


ルシウス「あれは……」


放たれた魔法はルミネが先ほど放った大魔法、トルトニア・テンペストを放射状にしたものだった、雷霆と暴風は反逆の牙をこちらに向けたのだ。


船員D「いや……いやだ! 死にたく……」


操舵士「クッソ! 間に合わ……」


船員B「あーもう! なんなんだよ! ……」


ガレアス「トールズよ! お前さんの盾の試験じゃ! 守り切って見せるぞ! はああ!」


ルシウス「フェリス! 危ない!」


フェリス「!?」


クラケリア海域、神代暦の大魔獣……クラーケン。


どの記録の古くて残された情報も少ないが、一部地域の伝承の中にこのような文言がある。


ーーーかの怪物を侮るなかれーーー

ーーー普遍なる有象無象の武具は巨躯を通さずーーー

ーーーあらゆる魔導を打ち返す魔力の頭花、開きたるとき触れるべからずーーー

ーーーすなわちそれは破滅の兆しなりーーー


反射された魔法の衝撃により多くの船が沈み、沢山の人が海に投げ出される。


それを待っていたかの如くクラーケンは無作為に人を喰らっていく。


ガレアス「……お主ら、無事か……」


エルド「なんどか……」


ルミネ「わ、私がクラーケンのことを、魔法を打ち返すと知っていたら……」


ルミネは自身が放った魔法により大量の死者を出したと思っていた。


悲しみ、怒り、罪悪感、様々な負の感情が彼女の身に纏わり付き自責の念に押しつぶされそうになっている。


ルミネ「ああ……」


ガレアス、エルド「……」


周辺が嘆き、悲鳴、救いを求める声が木霊する中3人の間に少しの沈黙が流れる。


……最初に口を開いたのがガレアスだった。


ガレアス「ええい! 落ち込むのはあとじゃ、まずはあの化け物を何とかするぞ」


エルド「そ、そうだな……ルミネは大丈夫そうか?」


ルミネ「私は……」


ガレアス「よいか、嬢ちゃん、ここはワシらに任せるんじゃ!」


ルミネ「ガレアスさん……」


エルド「じゃ、行くよ! 爺さん!」


ガレアス「案外と爺さんと呼ばれるのも悪くないかもしれんのう……」


フェリス「ルシウス大丈夫……」


ルシウス「大丈夫だ……それよりも、その足……」


フェリス「えへへ……少ししくじっちゃった……」


フェリスの左足は鋭くなった瓦礫が貫く形で下敷きになっており。もはや戦闘不能と言える状況だった。


ルシウス「クソ! いま海に出ればヤツの餌食だ、仮にルミネがこの場にいても回復魔法を施せる魔力もない……」


ルシウスは少ししたあと覚悟を決める。


ルシウス「フェリス……少し待っててくれ、奴は俺が倒す」


フェリス「行けるの?……」


ルシウス「俺は嵐の神殿の事件のとき確信したんだ、恐らく俺には生まれ持った使命があって、それを遂行するまでは死にたくても死ねない体のようなんだ」


フェリス「ルシウス……」


ルシウス「だから少しの辛抱だすまない、ここで身を潜めて休んでくれ」


フェリス「わかった、必ず……必ず! 生きるんだよ!」


ルシウス「ああ、もちろんだ!」


ルシウスは再び剣に光を宿し後ろを振りむいた、見上げる海の怪物は恐ろしい相手であり、身震いが止まらなかったが自分は絶対に死なないという確信、その一点を彼は希望と認識し嵐の中絶望に立ち向かう。



クラケリア海域、嵐の大海原にて。

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