表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
同じ色の花が咲いたら  作者: 余白ちゃん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/4

第三話 好きな人、いますか?



……あ、話終わった。


せっかく春華ちゃんと話せているのに、

沈黙がやってくるのは一瞬だった。


何か話さなきゃ。


でも何を話せばいい。


焦れば焦るほど頭が真っ白になる。


そんな中、視界に入った花に助けを求めるように


『ちなみに……これなんて言う花?』


と、初めて自分から話しかけた。



「これはマーガレットですね!こっちがノースポール!」


『へぇ〜……ノースポールって初めて聞いた。』


花なんて今まで興味を持ったことがなかった。


でも春華ちゃんが楽しそうに話すから、

もう少し聞いていたいと思った。


『こっちはあれだよね?好き、嫌いって花びら取っちゃうやつ。』


「そうですそうです!した事ありますか?」


『無いな〜。占いたい相手も居なかったし。』


「………へぇ…。そうなんですね。」


さっきまで楽しそうだった春華ちゃんが、

なぜか急に大人しくなった。


……なんか変なこと言ったか?


『……どうかした?』


「ううん!何でもないです!笑」


そう言って笑うけど、


やっぱり少しだけ不自然だった。


そして、


「……今、好きな人居るんですか?付き合ってる人とか……」


『…え?』


心臓が跳ねた。


好きな人の有無を聞かれた。


好きな人本人に。


……待って。


これ、どう答えるのが正解なんだ?


「いない」なんて嘘はつきたくない。


でも正直に答えたら、

変に勘繰られたりしないだろうか。


数秒考えてみたけど、

そんな器用な答えが思いつくはずもなくて

結局、正直に答えることにした。


『……好きな人は居ます。一応……』


「……あ、居るんですね……」


そう呟いた春華ちゃんはどうなんだろう。


好きな人、居るのかな。


聞きたい…でも

聞いてどうする。


居ないって言われても困るし、

居るって言われたらへこむ。


どっちに転んでも得しない。


それなのに


『……春華ちゃんは?』


気付いたら聞いていた。



「……私も居ます!」


少し間を置いてからそう答えた。


「全然望み無い相手ですけど……」


『……そうなんだ…俺も同じだなぁ…。』


つい、同調してしまったけど

同じではないよな。


春華ちゃんみたいな子を好きにならない奴なんて、

正直、信じられない。


望みが無いのは、俺の方だ。


春華ちゃんが弱気になってしまう程

好きになった相手は

きっと素敵な人なんだろうな。


期待なんてしていなかったはずなのに。


その人が少しだけ羨ましく思えた。



第3話を読んでいただきありがとうございます!


春華からするとかなり分かりやすいアピールをしているつもりですが、晃大には全く届いていません。


むしろ「その好きな人が羨ましい」と思っている辺り、なかなか重症です。


次回は二人で花占い!


すれ違いながらも少しずつ距離が縮まっていく二人を、温かく見守っていただけたら嬉しいです。


それではまた次回!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ