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同じ色の花が咲いたら  作者: 余白ちゃん


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4/4

第四話 "好き"で終わる花


二人の間に、少しだけ沈黙の時間が流れた。


春華ちゃんは足元の花壇を見つめていて、

俺も次の言葉が見つからない。


好きな人がいる。


たったそれだけの話なのに、

さっきまでより少しだけ距離が遠くなった気がした。


そんな空気を振り払うように、


「晃大さん……。」


春華ちゃんが口を開いた。


『ん?』


「花占いしてみませんか?」


『花占い?』


「お互い上手くいくかどうかの願掛けです!」


『はは(笑)賭け事好きだね(笑)』


「そんな事ないです!笑」


春華ちゃんはそう言って笑った。


さっきまで少しだけ寂しそうだった顔が、

いつもの明るい表情に戻っている。


その笑顔を見ていると、

俺まで少しだけ嬉しくなった。


そして、花壇のマーガレットを一輪ずつ摘み取る。


「う〜……怖いから一枚ずつ一緒にやりましょう!」


『一緒に?』


「はい!」


なんて、可愛い提案に乗り

俺たちは向かい合って花を持った。


「いきますよ?」


『うん。』


春華ちゃんの声に合わせて、

花びらを一枚ずつ摘み取っていく。


「好き。」


『好き。』


「嫌い。」


『嫌い。』


「好き。」


『好き。』


少しずつ減っていく花びら。


最後に残る言葉が見えてきて、

なんだか妙に緊張した。


そして、

最後の一枚。


『……好き。』


「嫌い……好き……嫌い……!」


春華ちゃんは最後に残った一枚を見つめ、


「やった!私も好きでした!」


と、ぱっと顔を輝かせた。


その笑顔につられて、

思わず俺も笑ってしまう。


本当に嬉しそうだった。


『……よかったね。』


そう言うと、


「……ありますかね?」


少しだけ不安そうな顔になる。


『ん?』


「望み……ありますかね……?」


摘み終えたマーガレットを見つめながら、

春華ちゃんが小さく呟いた。


『あるんじゃない?』


「……本当ですか?」


『うん。』


少し考えてから続ける。


『だって春華ちゃんだし…。』


「……え?」


『その……優しいし、話しやすいし……。』


言いながら恥ずかしくなる。


『結果も良かったし、きっと大丈夫だと思う。』


「……だといいな。」


儚げに微笑んだ顔が凄く

綺麗で

眩しくて、

思わず目を逸らした。


春華ちゃんにも、叶えたい恋があるんだ。


それだけは、嫌になるほど伝わってきた。




第4話でした!


花占い回です


好きな人がいると知った直後なのに、

その恋を応援してしまう晃大。


優しいのか不器用なのか……たぶん両方です(笑)


一方の春華はというと、

好きな人本人から励まされている状態。


読者の皆様はお気付きかと思いますが、

この二人は相変わらず盛大にすれ違っています。


次回は、さらに踏み込んだ「好きな人トーク」。


晃大の勘違いと、

春華の頑張りを温かく見守っていただけたら嬉しいです!


読んでくださりありがとうございました!

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