↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チートなんてない!(連載)  作者: ayane_project
第二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
96/99

096 スパークリングワインと火山活動?

作者です!

メイキングビデオ(ぽいもの)第2話を作りました。

今回は擬人化したAIに二人登場してもらってます。

https://youtu.be/MA1JmHkvmu8

じゃあ、クロエに引き継ぎますね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

クロエです!

お酒飲みはスパークリングワインができて嬉しいかもしれませんが、私としては、コーラとかの炭酸飲料が飲みたいです。

特にメロンソーダ!サクランボが一つ入ってて、できればアイスも乗っているソーダフロートがいいなぁ~

「クララって、普段は優等生なのに、ときどき意固地になるよね~」


クララ 「ごめんね。私も自分で短気かなって思うときがあるの」

アリシア先生 「人間みんなそんなものよ」

おかあさん 「そうね、みんな失敗なんかいっぱいしてると思うわ」


「アリシア先生の大学での失敗談、聞きたいな~」

「そのうちね」

むう、ガードが堅いな~


クララ 「水コースで感情的になってしまったことは反省ですけど、言いたいことというか、しなければいけないことだとは思っています」

アリシア先生 「つまり、魔法の手順を儀式化せずに、もっと本質を理解しなければいけないし、改善する能力も磨かなければいけないということね?」

「はい、ミレーヌ先生のスープ魔法は、発想が素晴らしいというのは本当にそう思います」

「温度を高いとか低いとかではなく、絶対的に示せないかということね」

私 「食い意地って大切だね!」


アリシア先生 「スープ魔法もいいけど、ちょっと汎用性に欠けるよね」


私 「その点ですが、温度計があったらいいな、って思います」

「「「温度計?」」」

「はい、氷が溶ける温度を0℃、お湯が沸いて湯気になる温度を100℃として、気温や水温を測る器具です」


「つまり……」


つまり、魔法を発現するために、魔法師は魔法の効果をイメージできていなければいけないんだと思う。

魔力宣言やマジックスペルは、私からすると明らかに科学的、技術的に説明できないけど、それでも現象は発現する。

なら、魔力宣言やマジックスペルは、何らかの力によって現象が実行可能なパラメーターに翻訳されているんじゃないだろうか?


なんというか、魔法の発語が属性神によってコンパイルされるというか……


そう!

人間がAIに話しかけると、AIはそれを裏でコーディングしていくようなイメージだ。


だけど、コーディングするにも、人間側がアウトプットする現象を想像もできないとすればコーディングも不可能になる。

想像力に依存しているから、発語は同じでも、実際に属性神に伝達される情報は様々で、効果も異なっているんだ。


アリシア先生 「つまり、温度計を作ることによって、魔法師側に何度のお湯を作りたいという明確なイメージが湧くようになり、結果として温度設定型の魔法が開発されるということなのかな?」


「まあ、仮説ですけど。

たぶん、科学技術を発展させることによって、魔法技術も両輪のように発展していくかもしれないです」

アリシア先生 「なんだか、すごくおおごとの話ね。大学の研究範囲を大幅に広げないとダメそうだわ」


クララ 「でも、結果は確実に出そうに思います。

私の魔法の威力や属性の幅が拡大したのは、クロエちゃんのいろいろなお話の結果だと思うから」

私 「私の前世がらみの悪影響で、クララが魔法を使えなくなる可能性もあったんですよね?」

そうなってたら目も当てられなかったよ。


アリシア先生 「うーん、クララちゃんは独力で乗り越えちゃった気もするけど、一応『ダブルスタンダード手段理論』と『不可知論』の授業は受けていた方が安心ね」

私 「私も受けた方がいいですかね?」

「クロエちゃんは、そもそも属性魔法が使えないからな~

逆にダブルスタンダードを極めたら、属性魔法を使えるようになるかもしれないし……」


私 「神さまといえば前から気になっていることがあるんですけど、ダブルスタンダード耐性の面で、おかあさんやクララに話しても大丈夫かな……」

おかあさん 「私は何があっても大丈夫。クロエちゃんのことを一番に信じてますからね」

クララ 「私も今更です」

アリシア先生 「最高神と出会っちゃったし、ここにいるみんなは大丈夫だと思うよ」

私に毒されちゃったってことかも……




「神さまって、本当にいるんでしょうかね?」

アリシア先生 「いまさら……みんな見たじゃない……クロエちゃんなんか、最高神様と直接お話ができるようになっちゃったのに、何を言っているの?」


うーん、そうなんだよね。


「私の前世の記憶では、神さまを深く信じている人はかなりの人数でした」

クララ 「なら、こことおんなじなんじゃないの?」


「それがね、前世では、誰も神さまを見たことがなかったんだよ」

クララ 「え?じゃあ、ここよりも神さまのことを信じられないんじゃないの?」


「前世では……」


そう、もちろん、前世でも神に出会ったという人、神の声を聞いたという人はいた。

でも、先日のユグドラシルのように、「じゃあ、今ここに神さまを連れてきて」と言われて、連れてこれる人はいなかったんだ。


それでも神を信仰する人は多数にのぼったし、答えてくれないからこそ神がいるという証明なんだとすら言う人もいたと思う。

だから、魔法大学の『不可知論』講座にも、すごく興味があるんだよね。


その意味では、この世界は神の存在証明が簡単に思える。

だけど……

「最高神の存在は理解しました」

私としては、それが本当に神かはまだ確信していないけれど。


「でも、他の神さまは?

最高神のように会えたり話したりできるのかな?」

この世界の諸々を私の前世になぞらえた謎翻訳があることを基底として考えれば、やっぱり、神さまの名前の違いが気になるんだよね。北欧神話とギリシャ神話の混在が指し示すことは何だろうと、疑っちゃうっていうか。


アリシア先生 「クロエちゃんとしては、他の神さまにも会ってお話しできなきゃならないと考えているの?」


「…………

まあ……正直そんなところです」


クララ 「だから……クロエちゃんはマナを扱えても、属性魔法は扱えないってこと?

昔から、『うそだね、うそだね』って歌ってたもんね」

「そうかも」


アリシア先生 「これは、ダブルスタンダード手段理論の悪い例だね。属性神を信じられなくても、魔法さえ使えればかまわないって割り切れそうなものだけど」

クララ 「クロエちゃんにしては、割り切れないのが不思議な気がする」


「ごめんね。これは愚痴みたいなものなんだ。

マナを研究していけば、もっと全然違う世界が見れると思うんだよ」


________________________________________


「みんなに聞いてもらって、ちょっとすっきりしました」


アリシア先生 「やっぱりクロエちゃんにも、『ダブルスタンダード手段理論』は必要ね。

で、話を戻すけれど、今の社会は魔法技術や魔法理論が停滞していて、そこを改善するには、魔法以外の学問の発展が不可欠だということね」

クララ 「私はまだこちらに来て間もないですけれど、魔法理論の基礎研究や、クロエちゃんのいう「科学技術」の研究を大学で進めることはかなり難しいように感じます」


アリシア先生 「魔素学研究の例でわかるよね。人もお金も場所も提供されないでしょうね」


私 「民間で研究するしかないですね」

アリシア先生・クララ 「「どうやって?」」

「手っ取り早くお金を稼げる技術を世に出して、研究資金を捻出することがいいと思います」


アリシア先生 「もしかしてスパークリングワイン?」

「はい。ちょうどコルク栓の問題が解決しましたから」

アリシア先生 「でも、私しかあの魔法発語できないよ?「風のみち」商会で当たってもらったけど、やれそうな風魔法師はいないって話だし」


「そうですね。

その点は、魔法を使わずにワインを発泡させる技術が必要になります。

確か、発酵によって生じた炭酸を閉じ込める方法と、天然の炭酸水を後から付け加える方法があったような……」


アリシア先生 「え? あのシュワシュワが天然にできるものなの?」

「はい、地中で、ある種の条件がそろうと、地下水に炭酸ガスが溶けるはずです。

たとえば火山活動による場合などですね」


「「「火山?」」」

「はい。火山です」


あれ?

みんなぽかんとしてるぞ。

「あの……地中のマグマが地表に上がってきて、お山のてっぺんから「どっかーーん」って火を噴くやつ……」

おかあさん 「お山が火を噴くの?」

アリシア先生 「うっそー そんなの見たことも聞いたこともないよ?」

クララ 「伝説のドラゴンの力のこと?」


ええ?

火山って、ドラゴンよりレアなの?




私は、その時初めて、この世界では火山活動というものがなじみのないものであることを知ったのだ。


「じゃあ、この世界に温泉もないのかな?」

おかあさん 「温泉って何? クロエちゃん」

「火山のマグマ、つまり火のそばで湧く水は、暖かいお湯になっていて、そのままお風呂になっちゃうの」

アリシア先生 「はぁ~ 火魔法師いらずだね」

「それだけじゃなくて、地下のいろんな、体によさそうな成分がお湯に溶けていて、お肌にもいいし、疲れもとれて、とっても気持ちいいんだよ」

おかあさん 「お肌にいいの?」

「うん。

でも、そうか~ この世界、炭酸水も、火山も、温泉もなしか~」


なんかこの世界で目覚めてから、一番がっかりしたかも……


________________________________________


アリシア先生 「まあ、最初からそんなにたくさんスパークリングワインのボトルも用意できないでしょ?私がこつこつやっていくよ」

クララ 「アリシア先生、私、風属性も、最初からありました。私にもスパークリングワインの魔法教えてください」

「そうね、クララちゃんならできそうだよね」

おかあさん 「私は水属性だから無理かしら?」

「いえ、ソフィさんもクロエに十分に毒されて……いえ、影響を受けていますから、できるかもしれないです」


私はスパークリングワインの魔法の相談を聞きながら考えていた。


でも、そうか……


この世界は、なんちゃって西欧中世世界に魔法を足したファンタジー世界に見える。


だけど知れば知るほど違和感が増す。

王国とはいいながら、封建主義を感じさせない権力構造。(むしろ近代の地方自治のような行政組織)

農業生産によって本来発生するはずの経済格差が拡大しない経済・社会構造。

教育水準からは考えられない高い市民意識。

神話と一線を画す実用的な神の世界。

それに今回判明した火山活動や地層のなぞ。




王国の外に調査に出られないのかな?


でも、境界門からいったん出たら帰ってこられないっていうし。

それって死が確実ってことだよね?



挿絵(By みてみん)


ソフィ「クロエちゃん、魔法で温泉ってできないの?」

クロエ「あ~ その発想はなかったけど、魔法でできればいいのか~」

アリシア「温泉の属性って何になるの?」

「うーん、単純泉とか、硫黄泉とか、成分は土魔法のような気もする。だけど温泉の構造的には火魔法かも。そして最終的にはお風呂になるんだから水魔法かな…………」

アリシア「風属性だけないじゃん!」「クララちゃん!」

「はい」

「わかるよね…………クララちゃんが適任だって!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。