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カッペが遂に大都市東京を走る?  作者: カビゴンと一緒


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う~ん、判らん?

此処に入っても良いのだろうか?

 千葉から戻り次の乗務は三茶の作家さんのお宅へ資料の届けへ向かう。

 其の帰り道にふと思い出した。

 <ちょっと寄って見るかあの店に…。>



 場所は六本木交差点の直ぐ並び、土産に買って丁度良い。

 先ず其処はむさい格好した男が立ち寄る処では無い、何時もOLや女学生が列を作って居た店で、俺一人じゃ中々入る事は出来ないだろう、でも今日は大義名分が有る!。


 <妹のお土産>と言う大義名分がある、然しかも時間は16時。

 多分一番空いた時間の筈、一番苦痛の少ない時間だろう…。


 到着しRZを歩道に上げて停車した、此処からでもハッキリ判る強烈な甘ったるい匂い!。

 勿論甘いものは嫌いでは無いが何方かと言うと和菓子党。

 この洋菓子の強烈な匂いには流石に俺もたじろいだ。


 <俺が本当に此処に入っても良いのだろうか?>

 気楽に入ったまるきん製菓とは大違い。


 客が居ない時間だったのが救いだった、店内に入って驚愕する!

 <全て量り売り?何だ其れは?>


 ミ〇ス・〇ィー〇ズ手作りクッキーの店<間違ってたら御免なさい>、多種多様なチョコがクッキーに混ぜ込まれていた、商品名見ても<う~ん、全く判らん?>ならば奥の手、端から一つずつ12枚を指さす。


 幾らに為るのか見当も付かない?、綺麗な売り子のお嬢さんが<¥2657です>と言って来た。

 まあ妥当な線だ、先ず当時のあの地では一生食べる機会も無いだろう、折角東京に来たのに自宅に閉じこもり、俺の帰りを待って居る風雅に食べさせてやりたい、其れだけだ。



 まあ今朝の事も有り手ぶらじゃ流石に顔が合わせ辛い、話しだす切っ掛けにも為るだろう。



「お包みしますか?プレゼント用ですか?」と聞かれ素直に、

「ハイ、お願いします!」と答えていた。



 此れでこの店では暫く話題に事欠かないだろう、ムサイ男が単独で買いに来たと、其れ位場違いな場所だった。


 喜ぶ顔が眼に浮かぶ、今日本当に俺が故郷に帰って来るのを待ちわびた声を聴いたから…。



 もう一乗務有るだろうが、今日は最初が精神的に辛い乗務なだけに、早く帰りたかった。

 待って居る者が居る事の有難さを再び感じる事が出来るとは、然も血の繋がった者。



 でも今朝の風雅の行動が信じられない、兄妹の常識を越えた行動理由が判らない。

 彼是考えてもしょうが無い、全ては帰れば分る事。



 最後の乗務は芸能記事のインタビューで記事は記者が持ち帰る、週刊誌用で持ち帰り手直し含めて確認する様だ、写真だけはその後のトリミングと増感、減感含めて補正するのに時間が係る、俺が持ち帰り後ラボに回す為、ラボの集配のバイク便の時間までに持ち帰る必要が有る。


 リバーサルフィルムはひと手間係る。


 目黒のスタジオからの帰り渋滞の中スロットルを開ける、同業が前方を走って居たが俺だと気付いて道を譲って呉れた、お礼に左手を上げる、某社のキチガイの名は大分知られて居る様だ。



 渋滞の中で直ぐにミラーから消えてた。

 漸く皆に追い付けたのか?

 俺もPRESSに成れたのだろうか?



 今日は<RZ>で帰る事に決め、タンクバックの上に割れない様に気を付けて括り付けた。


 更にネットも掛けて置き万全の体制で速度は60前後、幹線路の信号のタイミングは全て把握済。



 此の速度域で少し加減速すれば粗全ての信号をクリアー出来る、

 加減速で振動を与えない為に余計な加速ブレーキングをしない。

 如何しても合わない3か所の信号でストップしたのみ、後は予定通り全てクリアー。


 後は例の因縁の場所で時間帯も粗近い病院の陰。

 <今日も居やがった、ご苦労さんなこった。>


 俺の通過後に出て来たが、

『今日は遊んでやれないぞ?』

 PCの頭が出てきたタイミングで自販機の有る処へ停車、引っ込み付かず目の前を通過して行く。


 俺に視認され引っ込みがつかずパトロールの振りして赤灯回して消えて行った。


 裏を廻ると大回りだ其の隙に走り出す、もう追っては来れまい、積み荷が在るから今日は遊んでやれないからな、しかしホントに学習しない奴等だ。



 積み荷が有りゆっくり走り到着は30分程遅れている、一般ライダーさんと同じ位だろう。

 住宅街なので50メートル手前でエンジンを眠らせた、自宅は見えたがあかりは灯って無い。



 そっとドアを開けたが靴は有る、炬燵に突っ伏してるのか、無理も無い緊張して此処に来た上であの惨状の家の中を片付け、其れで疲れて眠っちまったのか…。


「お兄ちゃんあたし妹で居ていいの…」

 寝息に混ざるそんな声。


 俺が帰った事に気付くと色々世話を焼くしな、もう少し寝かせて置くか。


 そっとドアを閉め押して行けるコンビニへ、そして30分程経った処で電話を掛けるといつもの声、少しは寝れたのかな。


「ゴメン、一寸仕事で遅くなった、お土産在るから飲み物は何が良い?」

「何が有るの?温かい物が良い!」

 かなり甘い物だよな?、あの甘い匂いが蘇る。

「レモンティーで良いか?」

 たぶん買って来た物に合うだろう。

「良いけど、どれ位で戻れるの?」

 もう帰っても大丈夫だな。

「直ぐだよ、土産を買ったのは良いが、飲み物忘れてなコンビニに寄った。」

「わかった、早く帰って来てね!」

 もう戻っても大丈夫みたいだ。


 代金を払い自宅へ向かう、

 判るように今度は惰性で走り、

 アイドリングで帰る。



「ただいま!」

 玄関を開けたが其処に妹は居ない、てっきり待ってる物だと思ったのだが。


「おかえり、ちょっと待っててね!」

 晩飯の用意中か?

「見て!、よく見てね!」

 と言い目の前に飛び出した、

 眼が丸く為って仕舞い、

 其の場に固まって仕舞う。


「これ何だかわかる?」

 眼の前で一回りした。



「如何したんだ、其の格好は・・?」

 目が離せなく為って居た。


其の格好は・・

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