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カッペが遂に大都市東京を走る?  作者: カビゴンと一緒


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小鬼<妹>の逆鱗?

如何すりゃ良いんだ?

 明け方に啜り泣きする声に気が付き、目が覚めた。

「どうした?家が恋しくなったのか?」

 頭を撫でてあげた。


「何でお兄ちゃん帰ってこないの?帰って来るのずっと待ってたのに…」

「仕事忙しいし決まった日にしか休めないからな、帰りたいが帰れない…」

 また嘘を付いて仕舞い心が痛む、俺が帰るのをずっと待ってたんだな。


「お兄ちゃん、もう嘘付かなくても良いよ分かっているから、初めて此のお部屋に入って直ぐに分かった、お兄ちゃんに彼女が居たんだって?」

 <何故気付いたんだ、アイツの物など何も無いのに?>


「お片付けしてて、此処に何置いたら良いかなって思った所が空いてて、埃が回りと同じように為ってた、最後にお掃除した時の侭なんだって、其れがお部屋の中に彼方此方に有るから、お兄ちゃん彼女居たんだって…」

 言われて見ると確かに其のスペースが有った。


「最初は隅に置け無いな~って思った、けど手紙見つけて見ちゃったの。ごめんなさい、凄く綺麗な人だったのに馬鹿だな~お兄ちゃんて思ったけど・・」

「まあ終わった事だ、気にして無いから・・」

 見たのかあの手紙を・・。


「お兄ちゃん、悲しくないの?、悔しくないの?、別の人でしょ?、今お兄ちゃんに酷い事してるのは!、如何考えてもお兄ちゃんの為に身を引く人がする事じゃない!、何であの綺麗な人をお嫁さんにしなかったのよ?、どうしてあの手紙の人じゃ無いのよ?、それならあたしも安心して諦められたのに!」

 <どうして分かったんだ?嫌、其処じゃ無い諦められたって何の事だ?>


「電話でお兄ちゃん酷く怒ってた、初めて電話した時の事覚えてる?、あたしと其の人を間違えたんでしょ?」

 会えた嬉しさですっかり忘れてた!。


「手紙の人、お兄ちゃんが今の仕事する前の人でしょ?だから違うよね?」

 そんな俺を見てクスッと笑い。

「あと、お兄ちゃん寝ぼけてあたしにした事、覚えて無いでしょ?」

 冷や水かけられた様だ、何をした俺は?


「大丈夫だよ酷い事されて無いよ、だけどホントに悲しかったんだよ」

 <コイツが悲しむって、一体何をしたんだ俺は?謝って済むのか?>


「ごめんなさい、された事じゃなくてお兄ちゃんが言った言葉が、悲しくて、悔しくて、傍に居たら止めて上げたのに!」

 益々不安に為った。


「お兄ちゃん寝ぼけてあたしの胸触ったの!」

 此れ拷問か聞いてられない。

「その後、大きく為って来たな、出来たんだ今度は俺の子なんだって!」

 寝惚けていたとは言え、何て事してたんだ俺は、

 謝って済むのかこれ?。


「慌てなくて良いよ、あたし悔しくてお兄ちゃんが今度は俺の子なんだって言ったのが!、今度は俺の子なんだって何の事よ!、彼女なんでしょ何やってんのよ!、あたし悔しくて!、悲しくて!、誰があたしのお兄ちゃんを辛い目に合わせたのよ!」

 しがみつき悔しそうに泣き出していた。


「ごめんな、駄目な兄ちゃんで…」

 ただ頭を撫でていた。

 帰らず、顔も見せず、心配させた上、

 今度はあまつさえ悲しい思いまでさせてしまった…。


「お兄ちゃんもう其の人と別れたの?、なら二度と会っちゃダメだよ!、何言って来ても会ちゃダメ!、電話も!、手紙も全部ダメだからね絶対だよ!」

 会っても無いのに、如何して其処迄嫌ってるんだ、未だ何か有るのか?。

「其の人とんでもない人だから近付いちゃダメ!、あたしが彼女じゃなくて本当に良かったんだよ!、本当に大変な事に為ったんだから?」

 何が在ったんだ、鉢合わせした訳でも無いし、奴の物も在る訳無いのに?。


「お兄ちゃんてホントに馬鹿が付くほどのお人よし!、いい加減にして!、心配で帰れなくなっちゃうじゃない!」

 と大きな溜息付いて言った。


「あのねぇ~、トンデモない罠を仕掛けて居たんだよ、お兄ちゃんは絶対気が付かないけど、出来た彼女が絶対掛かる罠が!」

 また溜息付いた。


「見るのも嫌だったから捨てちゃったけど、流しにお箸とか入れる引き出し有るでしょ?、其処に仕掛けて有ったのよ、恐ろしい罠が!」

 <確かに引き出しに為ってる所だよな。別段変わった所は無かったが?>


「何なんだ?箸入れる時見てるけど、何にも無かったぞ?」

「だからだよ!お兄ちゃんはお箸しか見て無いでしょ!、だからやる事が汚いのお口に入る物を置く処だからお掃除しようと全部中身出したの!」


 嫌な事思い出すように、顔が険しく為った、小さくホントにバカと言って。


「レシートが有ったのかなり大きい金額の、赤ちゃんの病院のレシート!」

 漸ようやく合点がいった、そんな事して居たんだアイツは・・・。


「怒って喧嘩になるか黙ってもう二度と来なくなるよね普通、良かったよ見つけたのがあたしでまさか兄妹が見付けると思わないだろうから…。」

 <アイツとんでもない置き土産をしてやがったんだ。でも何のために?>

「多分何か有った時の居場所を確保したかったんじゃない、黙って出て行かれれば、そのままだろうから、そのまま何回でも罠に掛かるよね…。」

<我が妹ながら本当に頭が切れる。でも此れで一生頭が上がらないな。>


「有難うな、俺馬鹿だから如何お前に謝れば良いのか解らないんだ!」

 <あの時聞こえて来た、不幸に為るよの声を思い出していた。>

「大体なんでそんなのと付き合った訳?」

 かいつまんで説明したんだが…。


「コンビニで拾った?何考えてんのよ!、お兄ちゃんネコ拾ってるのと訳が違うでしょうが!、本当におバカなのお兄ちゃんは!」

 しこたま怒られた、

 あの二人のお姉さん方も同じようにコンビニで拾った様な物だったとは、

 とてもじゃ無いが口が裂けても言えなかった。


「お兄ちゃんあたし帰るのやめる!、決めた此処に住む此処から通える学校にする!」

 <一寸待ておいおい本気か?、本気で言ってるのか?>


「こんな危なっかしいお兄ちゃん一人で置いとけない、あたしが面倒見て上げる!」

 何かとんでもない事言ってるぞ、大丈夫なのかコイツ…?。



 如何すりゃ良いんだ、此処に居て良いなんて言える訳無いだろ?…。


言える訳無いだろ?

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