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竜と精霊  作者: クリスタ
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初めての魔物退治

城を出た3人は、サラマンドースに会うべく、エバフ山脈の山頂を目指していた。


「1時間くらい登ったところに広場があるはずなので、そこから飛んで行きましょう。

サラマンドース様がいる手前に着陸出来る場所があるはずです。」


「わかりました。

けど、今までもですけど、全然魔物や動物などいないのは何故ですか?」


「え?近寄ってくる前に魔物は倒してますよ?

動物は少し殺気を向けると逃げて行くので、何も現れないんじゃ無いですかね?」


ロイスがあたかも普通に言って来たので、マリアは少しショックを受けた。


「ロイスさん!私魔物や動物も見たいです!」


「動物はまだしも、魔物は襲って来ますよ?」


「私も戦えるようにはなっとかないとダメだと思うので、1人で倒すのはやめてください!」


「わかりました」


ロイスは苦笑いしてるが、マリアは真剣だ!

世界中の生き物がロイス1人でどうにかなる為、マリアが戦う必要は無いのだが、マリアがそう言うので、ロイスは気配察知だけするようにした。


「ではマリア、今から行く広場に、ロックリザードが3体いるので、狩ってみますか?」


「やります!」


意外とマリアは好戦的なようだ、今後イメージを改めるべきか?とロイスは思った。


「ロックリザードは物理耐性が高いので、高火力の火で内臓まで燃やすか、比較的柔らかいお腹や目を切るなりするのが有効ですかね。」


「ちなみにロイスさんはどうやって倒すのですか?」


「私なら、光のレーザーを極細の針のようにして、頭を貫通させてますよ。

傷も少ないし、血もそんなに出ませんし、消費魔力も少ないので、オススメです」


「それなら私にも出来そうですね。」


とマリアは魔力を収束させる。

光の上位精霊シエルと契約してるおかげもあるだろう、魔力を細くは出来ているが、まだ鉛筆くらいの細さだ。

横からシエルが、


「もっと細くしないと、ロックリザードには弾かれてしまうわよ。

髪の毛を想像してみたら?」


言われたマリアは自身の金髪を思い浮かべて、魔力を細くしていく。

そこへロイスが、


「いい感じだね、ここからならロックリザードに気付かれないけど、気配察知の魔法を使って頭を狙える?

外しても私が追撃するので、やってみても大丈夫ですよ」


そう言われ、マリアは気配察知で頭の部分を探るが、

極細のレーザーが霧散してしまう。



「あぁ、難し過ぎますよこれ!

もう一回試してみてもいいですか?」


「何回でもどうぞ、気配察知をしてからヘルレーザーを使った方がやりやすいかも知れません。」


マリアは気配察知で頭部に集中し、狙いを定める。

そこへ極細レーザーで撃ち抜くイメージをした。

手元の魔力がみるみると細くなって行き、後は頭部を狙って放つだけだ。

マリアは手を前に突き出し、レーザーを放った。

レーザーは見事ロックリザードに命中するも、少しズレていたのか、絶命には至らず、1体のロックリザードが暴れ出してしまう。

それにつられ残りのロックリザードも暴れ出し、マリアは慌てて、


「ごめんなさい外してしまったみたいです!」


「大丈夫ですよ。」


と、ロイスがいい、肉眼だけではマリアに見えないくらいの細さのレーザーを3本放った。

放たれたレーザーは見事ロックリザードの頭部に命中し、絶命する。


「やってみてわかりましたが、細さも命中も難しいですね、ロイスさんの魔法は肉眼で見えないくらい細いですし、暴れてる3体の頭部に命中させるなんて私には難し過ぎます。」


「私も最初は当てられなかったので、1体に3本放ってたので、1発で倒せなかったにしても、命中はさせれてたので、何回かやればマリアにも出来ると思いますよ。」


「まず3本同時が難し過ぎるんですよ?」


マリアは呆れたように言い、ロイスは苦笑いし、


「慣れれば大丈夫です。」


と言って逃げた。


「まずは、見える距離で練習してみたらいいんじゃない?

魔法の同時展開も歩きながら練習出来るし、気配察知も常にやってれば、慣れるわよ。

どうせ、マリアは今まで気配察知もしてなかったんでしょ?

いきなりやって出来る程魔法は甘く無いわよ」


とシエルは笑いながら言うと、マリアは


「たまに気配察知の魔法は使ってたんだけと、周りに全然いなくて、だんだん使わなくなっていってました。」


「ロイスが広範囲で使ってたから、マリアが気付かないのも無理は無いわね。

これはロイスも悪いわね、あなたがそうすることによって、マリアは気が緩んでしまったのよ。」


ロイスもそれを聞き、


「確かにそうですね、これからは少しやり方を変えて行きましょう。

気配察知はしていきますが、倒すのはマリアに任せます。

マリアの気配察知はどれくらいの範囲可能ですか?」


「おそらく限界は半径100mくらいですかね?50mならハッキリわかるとは思います。」


「範囲も狭いので、それも徐々に広げれるようにして行きましょうか。

まずは半径300mで私が察知して、マリアに場所を教えるので、探してみて下さい。

ここからだと、丁度280m北西の方にロックリザードが1体いますね。

探ってみて下さい。」


「わかりました。」


と言いマリアは意識を集中させる。


「んー何かいるのはわかりますが、違和感がある程度にしかわかりませんね。」


「マリアは気配察知する時どんなイメージでやってますか?」


「イメージですか?んー......

上空から見渡して、違和感があればそこに近付くような感じですかね?」


「ざっくりしてますね、ではまず上空から見た時に無機質なものを除去して平らにする事は出来ますか?」


「やってみます。」


マリアはまず山の岩や草木などを取り除くイメージをする。


「出来たらそこへ、上空から地面に向けて魔力の波を当てて、バウンドさせて自分に帰ってくるようなイメージは出来ますか?」


「なんとなくですが、帰ってくる早さが変わっている気がします。」


「いい感じですね。

では次はその魔力で熱を感じる事が出来るか試してみて下さい。」


「あっロイスさんが言っていた方向に熱を持つ物体があります。」


「ではそこに焦点を合わせて魔力の波を当てれますか?魔力が帰ってくる早さで、物体の形とかを読み取るイメージで。」


「何となくですが、わかります。」


「今はそれくらいでいいと思いますよ。

慣れて来れば魔力の波に視線を乗せたり出来るようになると思います。

ゆっくりやって行きましょう。」


「わかりました、けどこれ、すっごい疲れませんか?」


「慣れるとそうでも無いですよ、そのうち自然と出来るようになると思います。

私の場合は地面に沿って魔力を流して、視線を飛ばすイメージですね。

竜族達の目を借りて遠くを見たりする事があるので、それに比べると半径1kmくらいなら、魔力の波で把握するのは結構簡単に出来ますよ。」


「竜達の目を借りるってどうゆう事ですか?」


「例えばこの山脈の北側5km先にワイバーンが生息しているのですが、その中の一頭に比較的魔力の波長が合う一頭がいて、その子が見ている物を私が共有出来るように出来ますね。」


「なんですかそれ?チート過ぎませんか?」


「けど音はわからないし、ワイバーンが見ているものしか見れないので、何でも見れる訳ではないですよ。

あくまでも共有なんで、こちらで操作する事は出来ませんし。」


「充分凄いんですけど.....」


とマリアは改めてロイスの凄さを実感した。


「とりあえずさっき倒したロックリザードを回収しに行きましょう。

後で冒険者登録する時に素材として売ってお金に変えます。」


と言い、3人は広場へと向かって行った。



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