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竜と精霊  作者: クリスタ
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ガンダン王

馬車に揺られる事、3時間。

馬車は一度も速度を落とす事なく進んで行く。


「ロイスさん、関所であれだけ並んでたのに、スムーズ過ぎませんか?

前に後ろにも馬車はいないですし。」


「おそらくこの馬車専用の道があるんでしょうね。

本当に迂闊でした。

まぁサラマンドース様に会う為には、ガンダン王に会う必要があったので、構わないのですが。

この馬車から降りる時に私達だとバレると、ガンダーの街を出歩く事も、冒険者登録する事も困難ですね。」


「それでしたら、人化でもう少し大人になりますか?」


「マリア、それいいわね!ロイスも出来るならしゃちゃえばいいじゃない。」


とマリアとシエルに言われ、


「そうしましょうか、幸い御者さんには姿を見られてませんし、門兵の皆さんもいませんし。」


と言い、ロイスは10歳程歳を取った雰囲気に変わる。

白銀の髪は少し伸ばし、身長も185cm、体付きも筋肉質になり、かなりのイケメンだ。


「ロイスさん、カッコ良過ぎるんですけど。」


「そうですか?顔はあまりいじらないので、何となく歳を取った感じにしてみたのですが、お気に召してくれたようでよかったです。」


「では、私も」


と言い、マリアも10歳程歳を重ねるイメージをした。

マリアもとても美人だ、身長は5センチほど伸び、165センチ、胸もDからEに上がり、お腹も引き締まりお尻もプリっとしている。

金髪の髪もセミロングに伸び、端から見ても100人が100人美人と言うだろ。


「マリアもとても綺麗ですよ。」


「ありがとうございます。」


マリアは通常の人化と別で、現在の姿の練習もしていたため、内心ヨシッと、ガッツポーズしていた。


「じゃあ私も最初の姿に戻ろうかしら。」


と言い、シエルも、ロイスと初めて会ったときの姿に戻る。

端から見ると、超イケメンが超美人2人を連れたハーレムパーティーに見えるだろう。


そうこうしているうちに、馬車が止まった。

外の様子を窓から見てみると、ガンダーに着いたようだ。

馬車の前に、立派な城門が待ち構えていた。

白の壁に金やミスリル、オリハルコン織り込まれ、など、様々な宝石がちりばめられている。

とても豪華な城門た。


「さすが火山の麓に国を構えているドワーフ国ですね、城門が豪華すぎます。」


「この城門だけで、お城が一つ建てれそうですね。」


ロイスとマリアは城門だけで呆気に取られていた。

城門がゆっくりと開いていき、中が次第にあらわになっていく。

目の前にはガンダー城が現れ、あたり一面に、鉱石の花が咲いていた。

城の外観は赤と茶色を基準とされ、所狭しと宝石が埋め込まれている。

逆に宝石が多過ぎてセンスどうなの?って言った見た目だ。


「凄いお金かかってるね、けど自分達で採掘してるならタダ?みたいな物なのかしら。

見た目的にはとても豪華だけど。」


「お金に変えたら国でも買えそうなくらい凄いですね。」


馬車が城の門の前に着き、馬車の扉がノックされる。


コンコン、


「お待たせして申し訳ありません。

到着いたしました。」


と言われ、ロイスは扉を開けた。


「いえ、快適な旅でした、ありがとうございました。」


と言い、3人は馬車から降り、周りを見渡す。

そこには人間の執事が、2人。

1人は年老いた男性だが、貴賓を感じる、the執事のような人物、もう1人は10歳くらいの子供だが、しっかり背筋を伸ばし、綺麗な直立を保っている。

教育がしっかり行き届いているのだろうことがわかる。


「早速ですが、王がお待ちですので付いて来て頂いてよろしいでしょうか?

本来なら精霊王の紋章を持ってる方にお越し頂くのは、いささか無礼であるのは承知ですが。」


「いえ、たまたま貰っただけですので、お気になさらずに。」


「ご謙遜を、ではついて来て下さいませ。」


と言い、執事は歩き出した。

城の中に入ると、大小様々な鉱石が飾られ、武器や防具などのドワーフの粋を集めた品がたくさん並んでいる。

そして、一際目立つ大きな扉の前に着いた。


扉の両サイドにはドワーフの兵が守っており、


「お客様をお連れいたしました。」


と執事が言うと、扉がひらいていく。

中にはいろんな格好をしたドワーフ達が通路の両サイドに立っており、奥には玉座に座った、ドワーフが1人、ガンダン王であろう。

執事は王の前まで向かって行き、片膝をついた。


「陛下、お客様を御連れ致しました。」


「うむ、ご苦労、下がって良い。」


と言われ執事は立ち上がり、一礼し、部屋を出た。

そして、王がロイスに向かい、


「私が第13代ガンダン国、国王ドボル・ガンダンである。

その方ら精霊王の紋章を持つ者よ、名を申してみよ。」


ロイスが一歩前に出て、一礼し、話し出す。


「竜王ベルドランドの子、ロイスと申します。

この度はガンダン王に拝謁賜り嬉しく思いますが、私が跪くのは竜神アンムート様だけですので、ご無礼お許し下さい。」


続いてマリアが、


「初めまして、精霊王アバンの娘マリアでございます。

この度はガンダン王様にお会い出来て嬉しく思います。」


周囲がざわつく、


「竜王と精霊王の子がここに何しに?」

「この世界の最大の大物のご子息とは」

「本物なのか?いや精霊王の紋章を持ってる時点で疑いようがないか。」


「静かにせよ、客人の前でみっともないぞ。

すまぬな、竜王と精霊王の子らよ。

ドワーフは締まりのない種族なんじゃ。

して、この国には何用で参られたのじゃ?」


「いえ、御気遣いありがとう御座います。

サラマンドース様に会う為と、観光でもしようかと思いまして。

私もこのマリアも、まだまだ若輩で知らぬ事ばかりですので、至らぬ所があれば御教授頂けると幸せです。」


「ははは、騙されませんぞロイス殿。

竜王の家系なら継承魔法を生き残った者でしょう。

逆に私の方がいろいろ教えて欲しいものですよ。」


とガンダン王が継承魔法の事を知っている事に疑問を持ったロイスは、


「陛下は竜族にお知り合いが?」


「あなたの母、アーマンド様は良くサラマンドース様のところにいらしていてね。

私も懇意にさせてもらってたのですよ。」


「母上とお知り合いでしたか。

そうとは知らずに失礼いたしました。」


と言いロイスは頭を下げる。


「いえ、お気になさらず、サラマンドース様に会うついでに立ち寄って貰ってただけなので。

それではサラマンドース様のところに行かれますか?

私達と形式的な無駄話をしていても仕方ないでしょう?」


とガンダン王が言うと、ロイスは少し苦笑いをし、


「そんな事はありませんが、ありがとう御座います。」


と言い、ガンダン王も笑った。


「はっはっはっ、では城の者に近くまで案内させましょう。

私達が行ってはサラマンドース様は現れてくれませんので、途中で帰らせますが。」


「それには及びませんよ。

道はわかっていますので、ガンダン王の許可さえ頂ければ、こちらで行って帰って来ますので。」


と言い、ガンダン王も快く許可を出し、3人を送り出した。

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