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竜と精霊  作者: クリスタ
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アバンの見解

魚を食べ終えたシエルがアバンからの見解を話し出す。


「まずアバン様も闇の上位精霊、名前をカリオスと呼ばれる精霊なんだけど、カリオスが関与していることを全く把握できていなかったわ。

アバン様の声かけで、闇の最上位精霊ラピス様にも、声をかけていただいて、聞いたんだけど。

3ヶ月前に、カリオスが人族に召喚され契約をした時から、少し様子がおかしかったと言う話よ。

カリオスが、人族の誰に召喚されたこちらではわからないけど、間違いなくその人族に、何かを言われ、私たち精霊にも隠れて何かしようとしている事は間違いないわね。

今回の件で、アバン様は全精霊に対して、カリオス及び契約者の人族の情報収集を命令されたわ。

すぐに今回の調査結果が届けられると思うわよ。

精霊の情報収集能力は、世界で1番だからね。」


「そうですか、ありがとうございます。

こればかりは待つしかなさそうですね。

それはそうとシエルは、人化についてどこまで知っていますか?」


「人化?大体のことはできるわよ?」


「それでしたら、ちょうどいいですね。

マリアが幻影魔法でしか姿を変えれないそうなので、教えてあげてくれませんか?

私が教えると、知識が偏ってしまいそうなので。

これからガンダーに向かおうと思っているのですが、そこで冒険者登録をしようと思っています。

その時に今の姿のままでは登録できないので、少し大人になってもらいたいと思っています。」


「あぁそれでロイスは少し大人に成長させたのですね、わかりました。

マリアにみっちり教えてあげましょう。ふふふ。」


と、シエルは、不適な意味を浮かべる。


「シエル、なんかその顔嫌なんですけど。」


と言われ、シエルはコソコソと、


「マリア、ロイスの好みのタイプの体に変えれるチャンスですよ。ボソッ」


と言われ、マリアは顔を真っ赤に染めてうつむいてしまった。

ロイスは、訳がわからず、


「どうかしましたか?」


マリアは慌てて、


「なんでもありません!大丈夫です。シエルに教えてもらいます。」


といい、今後夜な夜な人化の練習をするマリアであった。


食事を終えた3人が、片付けをし、痕跡を消し、3人は川に沿って上流へと進む。


「2人に言っとかなければ行けない事があります。

今後人族と会う時は、例外を除いて人族のふりをしますので、お2人も精霊とバレないようにお願いします。

ある程度の資金はありますので、ガンダーに着いたら、まず装備を新調しましょう。

この格好での旅は余りにも不自然過ぎますので。」


3人の装備は、武器も持たず、服もどこかに散歩でも行くような格好で旅には全く不適切であった。


「わかりました、私も街に着くまでに人化の変化を覚えます!」


「私も同年代くらいになった方が違和感無さそうね。」


シエルはそう言い、人化で姿を変えた。

黒髪長髪で、とても清楚な雰囲気を持つ女性で、歳は18歳くらいだろうか、すらっと伸びた足にロングブーツ、ショートパンツを履き、白い長袖に黄色のベストを羽織ったスタイルだ。

体型は相変わらず、出る所は出てスタイルは申し分無いだろう。


「ロイスさん見過ぎじゃありませんか?」


「それはすいません、凄く流暢に変わられたので、魔法技術の高さを感じていました。

私も一通りは出来るのですが、知識が先行してしまって、技術はまだ、魔法の専門家である精霊達には及びませんから。」


「竜族は技術なんて無くても、力技でどうにかする種族だもんね、そこに私達みたいな技術が付いたら、ただの化け物よ!

技術無くても化け物染みた力なんだから!

ロイスで今全力の何%くらいまで解放出来るの?」


とシエルが竜族の力を認めたうえで、ロイスに聞いた。


「今の私で10%くらいでしょうかね、ただの脳筋バカだと思いますよ。」


「え?昨日のあの動きで10%ですか?

私なんて足元にも及びませんね。」


「マリア、大丈夫よ、私も足元にも及ばないから」


と言ってシエルは大笑いしていた。


「竜族のメインの力は膨大な魔力による身体強化がメインですからね、竜族は基本力技が多いです。

唯一母アーマンドが技術を習得し、回復魔法も使えるようになっているので、私としては助かりました。」


「お母様はとても凄い方なんですね、竜族の方で回復魔法が使えるなんて聞いた事も無かったです。

私も回復魔法は使えますが、ちょっとした傷を治せる程度ですし、シエルもお母様ほどでは無いですよね?」


「私も怪我と病気くらいは治せるけど、部分欠損や死者蘇生なんて不可能よ。

光の最上位精霊セレナ様でも部分欠損くらいまでしか無理だと思うわよ。

アーマンド様の回復魔法は歴代の回復魔法師の中でも、一二を争うレベルよ。

唯一対抗出来るのが、賢者マノンの弟子にいた回復魔法師のシシャルじゃ無いかしら。」 


「シシャルさんと母上は、仲良かったみたいですね、けどそこら辺の知識は恐らく母上によって封印されてます。

私が知るにはまだまだ早いと言う事なんでしょうが、

気にはなりますね。」


「継承魔法で封印みたいな操作出来るの?」


シエルが驚き、尋ねた。


「いえ、これも母上にしか出来ませんよ。」


とロイスは答え、3人は改めてアーマンドの魔法技術の高さを思い知った。

そうこう話しながら歩いているうちに、夕方になり、野営に適していそうな場所を見つけ、野営の準備をする。

と言ってもロイスが土魔法で小屋や囲炉裏を作り、近くの川でシエルとマリアが魚を捕まえと、簡単に準備を終え、3人は食事を終え、ロイスは先に休むと伝え、マリアとシエルのロイスの好みへの人化特訓が始まる。


「昼間のロイスさんのシエルへの目線が忘れられない!やはり巨乳の方が好きなのかな?」


「マリア、人にはバランスがあるのよ、あなたの顔に似合う体型を探さなきゃ!

いくら人化が上手くなったとしても、元々の顔から大きく遺脱した人化は、魔力も大きく消費して消耗が激しいの!

だからまずは、自然な人化で大人になってから、体型の事は考えましょう。」


「自然体での大人への人化ですね、わかりました、やってみます。」


と言った感じで、2人は人化への熱を燃やしていた。


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