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『クラスでほとんど誰とも話さない俺の、人生で初めてできた友達は――クラスで一番人気の女子だった。』  作者: 湊


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25/45

第25話 今年も、君の隣で



 一月一日。


 午前零時三分。


『あけましておめでとう!!!』


「…………」


 早い。


 陽斗。


 グループ。


『あけましておめでとう』


 玲司。


『あけましておめでとう〜!』


 水瀬。


『あけましておめでとうございます』


 小宮山。


『あけましておめでとう!』


 黒瀬。


「…………」


 俺。


『あけましておめでとう』


 送る。


 すぐ。


『今年もよろしく!!!』


 陽斗。


『よろしく』


 玲司。


『よろしくね!』


 水瀬。


『今年もよろしくお願いします』


 小宮山。


『今年もよろしく!』


 黒瀬。


 俺も。


『よろしく』


 送る。


「…………」


 今年も。


 よろしく。


 去年まで。


 新年の挨拶なんて。


 親戚。


 くらい。


 友達から。


 メッセージ。


 来ること。


 なかった。


「…………」


 通知。


 個人。


 Yuu。


『朝倉君』


『何』


『改めて』


『あけましておめでとう』


「…………」


『グループで言っただろ』


『それはみんなに』


『これは朝倉君に』


「…………」


『あけましておめでとう』


『今年もよろしく』


『うん!』


 少し。


 間。


『今年もいっぱいゲームしようね』


『うん』


『いっぱい遊ぼうね』


『うん』


『いっぱい話そうね』


「…………」


『それ今も毎日してる』


『じゃあ今年も毎日』


『毎日は無理だろ』


『えー』


『受験生になるぞ』


『現実言わないで』


『大事』


『…………』


『でも』


『何』


『できるだけいっぱい』


『話したい』


「…………」


 胸。


 少し。


 動く。


『俺も』


 送る。


 既読。


『…………』


『何』


『新年からずるい』


『何が』


『なんでもない』


 また。


 それ。


     ◇


 一月三日。


 午前十時。


「寒い」


「湊!」


「何」


「新年一発目がそれ!?」


「寒いものは寒い」


「もっとあるだろ!」


「あけましておめでとう」


「遅い!」


 駅。


 陽斗。


 玲司。


 俺。


 三人。


「玲司」


「何」


「あけましておめでとう」


「ああ。おめでとう」


「普通!」


「何を求めてるの」


「新年感!」


「面倒」


「二人とも冷たくない!?」


「朝倉君たち」


 声。


 振り返る。


 水瀬。


 小宮山。


 黒瀬。


 三人。


「おはよー!」


「あけましておめでとう」


 小宮山。


「おめでとう」


 俺。


「あけおめ!」


 水瀬。


「軽い」


「いいじゃん」


「朝倉君」


 黒瀬。


「何」


「あけましておめでとう」


「もう言った」


「直接は初めて」


「…………」


 そう。


 だけど。


「あけましておめでとう」


「うん」


 笑う。


「今年もよろしくね」


「よろしく」


「…………」


 水瀬。


 こっち。


 見る。


「何」


「別に?」


「その顔やめろ」


「新年から厳しい」


     ◇


「人多っ!」


 陽斗。


「正月だからな」


 玲司。


 神社。


 参道。


 人。


 多い。


 屋台。


 並ぶ。


 匂い。


 声。


 賑やか。


「朝倉君」


「何」


「大丈夫?」


 黒瀬。


「何が」


「人混み」


「…………」


 覚えてる。


「平気」


「ほんと?」


「六人だし」


「…………」


「何」


「ううん」


 黒瀬。


 少し。


 笑う。


「そっか」


「うん」


「じゃあ行こ」


     ◇


「はぐれるなよ!」


 陽斗。


「お前が一番はぐれそう」


 俺。


「何で!?」


「落ち着きないから」


「湊が最近俺に厳しい!」


「最初から」


「嘘つけ!」


 人。


 流れ。


 少し。


 詰まる。


「うわ」


 前。


 止まる。


 俺も。


 止まる。


 後ろ。


 人。


「朝倉君」


「ん?」


 袖。


 軽く。


 引かれる。


「…………」


 黒瀬。


「何」


「はぐれそう」


「…………」


「人多いから」


「うん」


 俺の。


 コート。


 袖。


 つまんでる。


「…………」


 文化祭。


 写真。


 撮るとき。


 似たこと。


 あった。


 でも。


 今。


 妙に。


 意識する。


「黒瀬」


「何?」


「…………」


 手。


 離して。


 言う?


 必要。


 ない。


「何でもない」


「?」


 そのまま。


 歩く。


 しばらくして。


 人。


 減る。


 黒瀬。


 自然に。


 手。


 離す。


「…………」


 何で。


 少し。


 残念。


 なんだ。


     ◇


 境内。


「よし!」


 陽斗。


「何お願いする!?」


「言ったら叶わないんじゃない?」


 小宮山。


「え!?」


「知らないけど」


 水瀬。


「じゃあ言わない!」


「急に素直」


 玲司。


 列。


 並ぶ。


 順番。


 来る。


 賽銭。


 入れる。


 鈴。


 鳴らす。


 手。


 合わせる。


「…………」


 願い。


 何。


 大学。


 成績。


 バイト。


 母。


 色々。


 ある。


 でも。


 最初に。


 頭。


 浮かんだ。


 のは。


『また同じクラスがいいね』


「…………」


 黒瀬。


 だった。


 六人。


 三年も。


 同じクラス。


 無理なら。


 せめて。


 今みたいに。


 みんなで。


 いられる。


 ように。


「…………」


 そして。


 黒瀬と。


 今年も。


 たくさん。


 話せるように。


 ゲーム。


 できるように。


 二人で。


 出かけられるように。


「…………」


 多い。


 願い。


 欲張り。


 か。


 目。


 開ける。


 隣。


 黒瀬。


 まだ。


 目。


 閉じてる。


 手。


 合わせてる。


「…………」


 何。


 願ってるんだろう。


     ◇


「おみくじ!」


 水瀬。


「やろ!」


「絶対?」


 俺。


「初詣来ておみくじ引かないの?」


「別に」


「出た!」


「何」


「朝倉君の『別に』」


「最近減っただろ」


「確かに」


 小宮山。


「減ったと思う」


「琴葉まで」


「悪い意味じゃないよ」


「…………」


 引く。


 俺。


 開く。


「末吉」


「微妙!」


 陽斗。


「うるさい」


「俺大吉!」


「うざ」


「ひどい!」


「私は中吉」


 小宮山。


「私吉」


 水瀬。


「俺小吉」


 玲司。


「由香は?」


「…………」


 黒瀬。


 紙。


 見る。


「大吉!」


「おお」


「やった!」


「黒瀬今年強いな」


「ゲームでも強いよ」


「知ってる」


「…………」


 水瀬。


「何かいいこと書いてある?」


「え?」


「恋愛」


「何で恋愛限定!?」


「大事でしょ」


「別に!」


「見せて」


「嫌!」


「由香!」


「嫌!」


 逃げる。


「…………」


 俺。


 少し。


 気になる。


 恋愛。


 何て。


 書いてる。


 黒瀬。


 好きな人。


 いる?


「…………」


 また。


 考えてる。


「朝倉」


 玲司。


「何」


「顔」


「何」


「いや」


「言えよ」


「分かりやすい」


「何が」


「そのうち分かる」


「…………」


 また。


 それ。


     ◇


 屋台。


「たこ焼き!」


 陽斗。


「焼きそば!」


 水瀬。


「甘酒」


 玲司。


「渋い」


「別に普通だろ」


「私はたい焼き」


 小宮山。


「黒瀬は?」


 俺。


「りんご飴!」


「食べきれる?」


「食べられる」


「前もそう言って残してなかった?」


「…………」


「何で知ってるの?」


 水瀬。


「ゲームで話した」


「またゲーム」


「悪い?」


「悪くないけど」


 水瀬。


 笑う。


「本当に何でも話してるんだね」


「…………」


「まあ」


 黒瀬。


 少し。


 照れる。


「毎日話してるし」


「毎日?」


「…………」


「あ」


 黒瀬。


 固まる。


「由香」


「何」


「毎日?」


「…………」


「ゲーム?」


「まあ……」


「へえ」


 水瀬。


 俺。


 見る。


「朝倉君」


「何」


「毎日?」


「ほぼ」


「…………」


「何」


「すごいね」


「そう?」


「うん」


「友達なら普通じゃない?」


「普通ではないと思う」


「…………」


「ねえ、琴葉」


「うん」


 小宮山。


「毎日は結構仲いいと思う」


「ほら」


「…………」


 普通。


 じゃない。


 のか。


「でも」


 黒瀬。


「毎日って言ってもゲームとかチャットだし」


「それを毎日する相手がいることがすごいんだけど」


「…………」


「…………」


 俺。


 黒瀬。


 見る。


 黒瀬も。


 俺。


 見る。


「まあ」


 俺。


「楽しいから」


「…………」


 黒瀬。


 少し。


 笑う。


「うん」


「私も」


     ◇


 屋台。


 食べる。


「…………」


 黒瀬。


 りんご飴。


 半分。


「黒瀬」


「何」


「もう飽きてるだろ」


「飽きてない」


「食べる速度落ちてる」


「…………」


「貸して」


「え?」


「食べる」


「…………」


 俺。


 言ってから。


 止まる。


 りんご飴。


 黒瀬。


 食べてる。


「…………」


 これ。


 普通に。


 食べたら。


「…………」


「朝倉君」


「何」


「今気づいた?」


「何に」


「…………」


 黒瀬。


 顔。


 赤い。


「これ」


「…………」


 間接。


「…………」


「やっぱいい」


「待って」


「何」


 黒瀬。


 袋。


 探す。


「割り箸」


「何で持ってるの」


「焼きそば買ったときもらった」


「なるほど」


「切ればいいじゃん」


「硬くない?」


「やってみる」


 結果。


 無理。


「…………」


「…………」


「朝倉君」


「何」


「笑わないで」


「笑ってない」


「絶対笑ってる」


「貸して」


「…………」


 りんご飴。


 受け取る。


「…………」


「…………」


 二人。


 止まる。


「やっぱ」


「もういい!」


 黒瀬。


 一口。


 食べる。


「自分で食べる!」


「そう」


「…………」


「…………」


 何なんだ。


 この。


 空気。


「由香ー!」


 遠く。


 水瀬。


「行くよー!」


「今行く!」


 黒瀬。


 歩く。


 俺も。


 後ろ。


 行く。


「…………」


 耳。


 赤い。


 寒いから。


 多分。


     ◇


 午後。


 六人。


 近くの。


 ショッピングモール。


「またゲーセン?」


 俺。


「正月だぞ!」


 陽斗。


「関係ある?」


「ない!」


「じゃあ言うな」


「湊!」


「何」


「勝負!」


「嫌」


「ボウリング!」


「この前負けただろ」


「リベンジ!」


「…………」


 結局。


 やる。


     ◇


 ボウリング。


 チーム。


 分け。


「前と変えよ」


 水瀬。


「じゃんけん?」


 小宮山。


「そうしよ」


 結果。


 俺。


 水瀬。


 玲司。


 と。


 黒瀬。


 陽斗。


 小宮山。


「…………」


「朝倉君」


 黒瀬。


「何」


「敵」


「敵だな」


「負けないから」


「俺も」


「前私の方がスコア高かったよ」


「今日は勝つ」


「…………」


 黒瀬。


 笑う。


「やっとやる気出した」


「うるさい」


「勝負ね」


「うん」


     ◇


 結果。


 俺。


 百三十二。


 黒瀬。


 百二十九。


「…………」


「三点!」


 俺。


「うるさい!」


「勝った」


「三点じゃん!」


「勝ちは勝ち」


「悔しい!」


「ゲームで黒瀬が言ってるやつ」


「…………」


「あ」


「言ったでしょ?」


「うん」


「次!」


「もう一ゲーム?」


「リベンジ!」


「やらない」


「何で!?」


「勝ち逃げ」


「最低!」


 笑う。


「…………」


 こういう。


 時間。


 好き。


 黒瀬と。


 くだらない。


 ことで。


 張り合って。


 笑う。


 ずっと。


 続けば。


 いい。


 そう。


 思う。


     ◇


 夕方。


「じゃあ」


 水瀬。


「そろそろ帰ろっか」


「明日部活」


 玲司。


「俺も」


 陽斗。


「朝早い」


「お疲れ」


 駅。


 向かう。


「そういえば」


 陽斗。


「何」


「みんな何お願いした?」


「言わない」


 水瀬。


「叶わなくなる」


「それ本当なの?」


 玲司。


「知らない」


 小宮山。


「じゃあ一個だけ!」


「嫌」


「湊!」


「言わない」


「黒瀬!」


「秘密」


「誰も教えてくれない!」


「陽斗は?」


 俺。


「彼女できますように!」


「…………」


「言った」


 水瀬。


「叶わないね」


「嘘だろ!?」


「自分で言ったじゃん」


「神様! 今のなし!」


「うるさい」


 笑い。


 黒瀬。


 隣。


「朝倉君」


 小声。


「何」


「何お願いした?」


「言わない」


「私にも?」


「黒瀬は?」


「言わない」


「じゃあ俺も」


「ケチ」


「お互い」


「…………」


 少し。


 歩く。


「でも」


 黒瀬。


「一個だけ」


「何」


「朝倉君に関係ある」


「…………」


「何それ」


「秘密」


「言えよ」


「叶わなくなったら嫌だから」


「…………」


 俺に。


 関係。


 ある。


 何。


「朝倉君は?」


「え?」


「私に関係あるお願いした?」


「…………」


 した。


 今年も。


 黒瀬と。


 話せる。


 ように。


 遊べる。


 ように。


「…………」


「した」


「…………」


 黒瀬。


 止まる。


「ほんと?」


「うん」


「何?」


「言わない」


「教えて!」


「叶わなくなったら嫌だから」


「真似した!」


「黒瀬が言った」


「…………」


 笑う。


「そっか」


「うん」


「じゃあ」


 少し。


 嬉しそうに。


「お互い叶うといいね」


「うん」


 本当に。


 そう。


 思う。


     ◇


 夜。


『今日は楽しかった!』


 グループ。


 水瀬。


『今年もよろしく!』


 陽斗。


『もう言った』


 玲司。


『初詣また来年も行きたいね』


 小宮山。


『行こう!』


 黒瀬。


 俺。


『来年も六人で行けたらいいな』


 送る。


 少し。


 静か。


「…………」


『湊』


 陽斗。


『何』


『お前本当に湊?』


『消すぞ』


『ごめんなさい』


 水瀬。


『スクショした』


 玲司。


『俺も』


 小宮山。


『私も』


 黒瀬。


『保存した』


『お前ら』


 笑う。


 でも。


 本音。


 来年も。


 六人。


 行きたい。


     ◇


 少しして。


 個人。


 Yuu。


『朝倉君』


『何』


『今日のお願い』


『言わない』


『まだ聞いてない』


『聞くだろ』


『分かってきたね』


『毎日話してるから』


『…………』


「…………」


『何』


『いや』


『それ言われると嬉しい』


『そう』


『うん』


 少し。


 間。


『私のお願い』


『うん』


『一個は』


『朝倉君に関係あるって言ったでしょ』


『うん』


『正確には』


『みんなにも関係ある』


「…………」


『三年も』


『六人で仲良くいられますように』


『ってお願いした』


「…………」


 そう。


 だよな。


 六人。


「…………」


 なのに。


 少し。


 胸。


 沈む。


 俺だけ。


 じゃない。


 当たり前。


 なのに。


『そっか』


『うん』


『朝倉君は?』


「…………」


『似たような感じ』


『ほんと?』


『うん』


『じゃあ同じだね』


『そうだな』


 送る。


 でも。


 俺の。


 願い。


 もう一つ。


 あった。


 黒瀬と。


 今年も。


 たくさん。


 話したい。


 ゲーム。


 したい。


 二人で。


 出かけたい。


 それは。


 みんな。


 じゃない。


 黒瀬。


 一人。


 だった。


「…………」


『朝倉君』


『何』


『あと』


『うん』


『もう一個ある』


「…………」


『何』


『秘密』


『何で言った』


『秘密があるって教えたかった』


『意味分からない』


『ふふ』


『でも』


『うん』


『叶ったら』


 少し。


 間。


『朝倉君には教える』


「…………」


『何で俺』


 既読。


 少し。


 長い。


『一番最初の友達だから』


「…………」


 また。


 友達。


『そっか』


『うん』


『だから』


『今年もよろしくね』


「…………」


『よろしく』


     ◇


 スマホ。


 置く。


 天井。


 見る。


 黒瀬。


 もう一個。


 何。


 願った。


 俺に。


 関係。


 ある?


 ない?


「…………」


 気になる。


 かなり。


 気になる。


 でも。


 聞けない。


 そして。


 もう一つ。


 気づく。


『一番最初の友達だから』


 以前なら。


 嬉しい。


 それだけ。


 だった。


 今は。


 少し。


 違う。


「…………」


 俺は。


 黒瀬の。


 友達。


 それは。


 嬉しい。


 これからも。


 そうでいたい。


 でも。


 それだけで。


 本当に。


 いい?


「…………」


 また。


 同じ。


 問い。


 答え。


 出ない。


     ◇


 冬休み。


 終わり。


 三学期。


 始業式。


「おはよ、湊」


「おはよう」


「朝倉」


 玲司。


「おはよう」


「おはよー!」


 水瀬。


「おはよう」


 小宮山。


「おはよう」


 黒瀬。


「…………」


「朝倉君?」


「おはよう」


「うん」


 笑う。


「今年もよろしく」


「もう三回目くらい」


「直接学校では初めて」


「細かい」


「いいの」


 黒瀬。


 自分の。


 席。


 向かう。


「…………」


 俺。


 見る。


 後ろ姿。


 そして。


 ふと。


 思う。


 三年。


 同じ。


 クラス。


 だったら。


 いい。


 黒瀬と。


 同じ。


 教室。


 だったら。


 いい。


「…………」


 みんなと。


 じゃない。


 今。


 一瞬。


 そう。


 思った。


 黒瀬と。


 同じクラスがいい。


 はっきり。


 思った。


「…………」


「湊」


 陽斗。


「何」


「黒瀬見てる?」


「見てない」


「見てた」


「見てない」


「…………」


「何」


 陽斗。


 笑う。


「いや」


「言え」


「もうちょいだなって」


「何が」


「秘密」


「うざ」


 陽斗。


 笑う。


 俺。


 もう一度。


 黒瀬。


 見る。


 友達。


 最初の。


 友達。


 大切な。


 友達。


 でも。


 最近。


 その言葉を。


 何度。


 重ねても。


 足りない。


 気がする。


 そして。


 俺は。


 まだ。


 知らなかった。


 三学期。


 最初の。


 大きなイベント。


 バレンタインが。


 その答えを。


 今までより。


 ずっと近くまで。


 連れてくることを。

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