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『等価交換の創造無双 〜ジャージ姿の俺、悪意を燃料に最強兵器を創り出す〜』  作者: beck2026
第1章 等価交換のオーバーフロー 〜ジャージ姿の男、完璧な街を創って飽きる〜

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第16話:路地裏の対話と、悪意の収穫

カイトがわざと人通りの途絶えた広場へ入り込むと、月明かりに照らされた石畳の上に、四つの影が伸びた。

「……出てきたらどうだ。プロの端くれなら、鬼ごっこは柄じゃないだろ」

カイトが足を止め、ポケットに手を入れたまま振り返る。

暗闇から現れたのは、Bランクパーティ『轟雷の牙』の意匠が入った軽装の男たち。

先日のならず者とは明らかに動きが違う。

「……お前のせいで、うちのリーダーはひどくご機嫌斜めでね。おまけに下っ端を三人も再起不能にされちゃあ、面子も丸潰れだ」

リーダー格の男が、毒が塗られたと思しき双剣を抜き、低く構えた。

他の三人も、カイトを包囲するように散開する。

【検知:対象からの「組織的な排除意思」「冷酷な殺意」:+180 evil】

「面子、か。そんな安いもののために、あんたたちの命を『対価』に差し出すつもりか?」

「ハッ、減らず口を。……殺せ!」

合図と共に、四人が同時に踏み込んできた。

カイトは「風走」と「身体強化」を静かに発動させる。

双剣の男が放つ鋭い一撃がカイトの喉元を掠めるが、ナノケブラーが織り込まれたジャージの襟が、その衝撃と毒を完璧に弾き返した。

「……なんだ、その服は!?」

「言っただろ、こいつは俺の身体の一部だ」

カイトは右手を空中に突き出す。

「空間庫」から一瞬で投げナイフが掌に出現し、そのまま「身体強化」の剛腕で真横に薙いだ。

キィィィンッ! と金属音が響き、ナイフは相手の剣を叩き折る。

さらにカイトは、これまでに溜まった「悪意」をその場限りの燃料として右脚に注ぎ込んだ。

「悪意による一時創造――『加速補助・脚部噴出ブースト・アクセル』」

【創造完了:悪意 330 pt を消費――一時的な瞬発力向上機能を付与】

ドォッ! と地面が爆ぜた。

カイトの姿が視界から消えたと思った瞬間、リーダー格の男の視界は真逆に回転していた。

カイトの膝蹴りが、男の顎を正確に、そして過剰なまでの威力で打ち抜いたのだ。

「ギ……、あ……」

リーダーが崩れ落ちると同時に、残りの三人の戦意が「恐怖」へと塗り替えられる。

【検知:対象からの「理解不能な存在への恐怖」:+150 evil】

「悪意が足りないな。……もっと俺を憎んでくれないと、次の魔法が試せない」

カイトは無機質な瞳で彼らを見据え、一歩、また一歩と距離を詰める。

生き残った三人は、もはや攻撃することすら忘れ、震える手で武器を落とした。

結局、彼らから絞り出せるだけの悪意と、わずかな所持金を「徴収」したカイトは、死体のように転がる四人を残して広場を後にした。

殺しはしない。彼らが生き延びて、この恐怖と憎しみを周囲に伝染させることで、さらに多くの「リソース」が収穫できるからだ。

「……さて。あと二日で、あの『筒』が完成する」

カイトは、新しく習得した「空間庫」の出し入れを繰り返しながら、宿へと戻った。

物理的な銃身と、魔法による火薬の代用。

それが完成した時、カイトの「無双」は、この世界の魔法体系を根底から覆すものになるだろう。

【現在蓄積リソース:250 pt(感謝) / 150 pt(悪意:蓄積中)】

【所持金:銀貨 13枚(徴収分含む)】

【製作依頼中:試作型魔導銃身】

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