パチンコは、適度に楽しむ遊びです。
ラーメン屋から帰ると、そのまま工藤さんの部屋で格闘ゲーム大会が開催された。
ゲーセンで社長にやられまくった事で、工藤さんの闘志に火が着いたのだった。
「社長、今日はこれ!吸血鬼!これやろう!!」
「カクコンのゲームな・・。また、古いやつ・・・。俺が小学生の時にやってたやつだぜ?」
「最近はダウンロードコンテンツでレトロゲーが熱いんさ。」
「はぁ~。懐かしいな・・・。よし、操作方法は覚えてるかな?」
工藤さんは、ダウンロードしていたゲームを起動すると、専用のアケコン、アーケードと同じようなコントローラーを準備し、テーブルの上に置いた。
「アケコンまで・・。結構高かったでしょ?」
「俺のバイト代の10%くらいさ。大したこっちゃねぇ。」
「工藤さん、バイトしてましたっけ?」
「大学の教授の手伝い。今回は深夜までかかる実験だったから、小遣いくれたんだ。単位も取れてラッキーだったな。」
「教授の手伝い・・・何すれば、小遣いなんて・・・。」
「・・・ん?まぁ、いろいろあんだよ。」
PCモニターの前を入れ代わり立ち代わり、明け方まで格闘ゲーム大会が続いた・・・。
ちなみに俺は、チェーンコンボなるものの意味が分からず、1ラウンドも取れなかった。
「さ、帰るか!」
社長の言葉に目を覚ました俺は、工藤さんの部屋の片隅で背筋を伸ばした。
「尻が痛い・・。」
「何だ?帰るのか?・・・今日は、駅前のパチンコ店の新台入れ替えだぜ?」
「マジっすか!・・・山岸、どうする?」
「俺は行くよ?行かねえの?」
「舛添さんは?」
「俺は、寝る。レポートもあるし。」
「社長は?」
「俺は、ギャンブルはしないんだ。部屋で寝てるよ。」
「海老名・・・あれ?蛯名は?」
「ジャコが寝てる間に帰ったわ。今日、1限があるらしい。」
あれ?俺も授業があったような・・・。まぁ、良いか。
「なら、俺と、山岸と工藤さんの3人って事っすね?」
「お~、お休み・・・。」
工藤さん、寝てないはずなのに・・・タフだな・・・。
車持ちがいない為、俺たちは自転車とスクーターでパチンコ店に向かう事にした。
まだ8時前だというのに、パチンコ店には複数の車が止まっている。
今日のオープンは10時らしいので、先に駅前の丼物屋で朝定食を食べて腹と気力を満たす。
パチンコ店の玄関先で時間を潰し・・・時間だ!
「いざ!勝負!!!!」
朝一の球の動きは悪くない。しっかりと回転数を稼いでいる。
100回転・・・・。ま、そんなに早くは当たらんさ。
200回転・・・。周りの人たちがぽつぽつと当たりだす。ん、まぁ、そんなもんか。
350回転・・・・・。何故だ!何故でない!!!
既にそこそこの金額が、機械の中に吸い込まれている。
・・・まずい。350回も回って、スーパーリーチが5回しか来ていない。
移動するか?・・・いや、席を立った瞬間に誰かが当ててしまいそうだ。・・・立ち上がれない・・・。
しかし・・・。
!380回転目!!
けたたましい電子音と共に、ハンドルが震えている・・・!これは当たる!!
長~いリーチが終わると、あっさりと当たりを引いた。
【6・6・6】
ドギャン!!!
・・・悪魔の様な数字だな・・・。
基本的に、パチンコは、奇数当たりが来ると、連続で当たったり、球が多く出たりする。
しかし・・・偶数は、1回の大当たりで終了してしまう事が多いのだ。
・・・0,ではない・・・。まだ、復活のチャンスはある!!!




