表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
4/5

4 あん

学校に着いて、自分の席に着き授業の用意をし終えて。


すぐにしずが私の机の上に座り、いつもの様に雑談をしている。


通学途中の話での、なんか慌てた様な変な感じだったけど、今はそんな感じは無い。


う~ん、なんだったんだろうなって思いながら話していると



「おっはよーー、あい、しず」



元気な声であんが声を掛けて来た。



「「おはよー、あん」」



私達も、あんに挨拶を返した。


すると、そのまま私に抱き着いて来た。



「もー相変わらず、しずと仲良いよねー」「手を繋いで来る位だし~」



と、ここで私を見てそしてしずを見ながら「でも、今日はしずに抱きしめられてたねー」と言って来た。



「なっ!?」「ふっ」



私が驚き、しずがにやけ顔になる。


あんに見られてたようだ。



「あ、あん、見てたの?」あんに聞くと「だってー、あれだけ目立ってたらねー」と答えて来た。



・・・そうだよね。しずに抱きしめられて、散々晒しもになっちゃったからねと思い、しずの事を睨んでみる。



「いやん」と、わざとらしくしなを作るしず。



「いやんじゃないよ」と、突っ込む私。



私達のやり取りを見ていたあん、「仲が良くてうらやましいよねー」ちょっと拗ねた様に、不満を漏らしている。


いやいや、あんとだって仲良いよね?って思い「そんな事無いよー」と言いながらあんの頭をなでなでする。



「えへへ~~」



私に撫でられるのが嬉しかったのか、デレているあん。


そんな私達の事を見ていたしず、ニヤニヤしだした。



「え~?あん、私とは仲良く無いんだ?」



なんか悲しそうにつぶやくしず。


そんなしずを見たあん「えっ!?」って驚いて。



「しっ、しず、そんな事無いよっ!?」と慌てているあん。



その瞬間を見逃さないしず、すかさずあんを私から引き離して。


そしてしずの前へ立たせ、すかさずイケメン的な振る舞いで顎クイをするしず。



「・・・!」



いきなり顎クイされ、驚き、そして顔を赤くするあん、「私もあんの事、大好きだよ」って耳元で囁くよに言うしず。


顔を真っ赤にし、潤んだ目でしずを見るあん。そんなあんを見つめ返し、微笑みを湛えているしず。


そのうち、フルフルと震えだしたあん、「わ、分かったから!」見つめられるのが耐えられなかったのか、そう言いしずから離れるあん。


少し離れたあん、後ろを向いていたけど、ほおに手を当てて身体をクネクネしていた。


あー嬉しくて、メロメロになっているあん。


まーたあんをメロメロにして、ってしずを見ると、ニヤニヤじゃない優しい笑顔で見ているしず。


・・・うん、しずもあんが大好きなんだよね~。



もう少し、からかうのを抑えてくれればなぁー何て思いながら、しずを眺めていた。





仲座なかざ 杏美あんみ あん あんみ あんちゃん?と呼ばれる 


高校1年の時からのクラスメートで、仲良しの一人。ボブカットの、可愛い感じの女の子。


背が低く幼さも有ってか、1年の初めの頃はわがままな感じに振り回されていたけど、雫香と仲良くなってからは良く雫香に操られて?しまう。


雫香のイケメン的な振る舞いに乗せられてしまう、実にチョロいのである。雫香が私に迷惑が掛からない様にしているみたいだけど。


ちなみに「あん」と言う愛称は、時々わがままで頬をぷーって膨らませていた杏美に、雫香が「なんかアンパンみたい」って言われ、私達が笑ってしまった。


そこからあんみとあんぱんをかけて重なっている「あん」があだ名になった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ