5 キャ―――!!
うーん、と少し考える。
良くしずにかわいいとか言われてるけどピンとこないなぁ。
可愛いならあんだと思うんだけどなー、そんな事を思いながら授業を受けている。
チラッとしずを見ると、頭がフラフラ、うつらうつらとしていた。
また夜更かしでもしたんだろうなって思いながら、苦笑しながらダメだよって思う。
でもそんなしず、成績はなぜか優秀でいつも学年10位以内。何故なんだろう???
休憩時間にトイレにより、蛇口をひねり水で手を洗っている。
キラッ
ん?
目の前の鏡が光ったように見えて、顔を上げて鏡を見る。
鏡に私が映っている、特に変わった所のない普通の鏡だと思う。
何で、光ったように思うんだろう?そう思うながら鏡に近づいて見てみる。
んー――って見ていると、ほんの一瞬、鏡に少しブロックノイズ?みたいなのが揺れて見えた
えっ!?な、なに今の?
思わず鏡に手を当ててさすりながら確認してみる。
特に変な感じでもなく、普通な鏡にしか見えず。
んー?何だろう、見間違い??
え、でもノイズと言うか、ザザッって感じの鏡が乱れていたよね?
んーー??
なんだろう?って思いつつも再度手を洗い水を止め、ドアを開けて教室へ向かい歩いて行く。
歩きながら、さっきの事を考える。
あれは、なんだったんだろう?朝のT字路にあるミラー、あれも光ったように見えたんだよね。
なんでだろうなーって考えていたから気が付かなかった。
「あーい!」
そう呼ばれたのも気付かず、後ろから抱きしめられてしまう。
抱き締められた事にビックリして「キャ―――!!」叫んでしまった。
すると、すぐに抱きしめられていた手が離れて、身体を解放される。
恐る恐る私が振り返ると、ビックリしたような顔をしたしずが、固まっていた。
「しず、だったんだ?」
そうしずに話掛けてみるも、固まっているしず。
「しず?」
「あ、うん、その・・・なんか、ごめん」
なんだかバツが悪そうな感じで謝って来るしず。
後ろから近づいて来るしずに気付かなかったな。
驚かせてしまって、なんだか悪い事しちゃったかな?
「ごめんしず、気が付かなくて思わず悲鳴上げちゃって」
「・・・うん」
なんだかしずが、気まずそうに頷いている。
「ちょっと考え事してて、気が付かなかった」
「だから、ごめんねしず」
「ううん」
なんだか、分かり合えたかな?って思った所で気が付いた。
周りの生徒達が私達の事をジロジロと見られていたり、何やらひそひそ話をしている。
・・・私が悲鳴上げたからだねー。
嫌だなぁ、こう見られるのはって思っていると「あい、行こ」そうしずが言い手を繋ぎ、その場から引っ張られて離れていく。
「しず、ごめんね」
「私の方こそ、ごめん」
なんだかお互いに謝りながら歩いて行く。
「それで、なに考え事してたの?」
私がしずに気が付かなかった原因を聞いて来た。




