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君の理想になるまで  作者: ずらいお
本編 予選試合
15/17

13話 開戦の緊張感

いよいよ本編突入です。


ただ、人間同士のドロドロした雰囲気がありますので、そこだけ。

「ライバーのファンの皆さん、こんにちは


新人ちゃんです」


持ち味の明るい声がスピーカーを揺らす。


白い背景とコメント欄をバックに一人ニコニコ顔で喋り始めた。


「今日は一次予選にお集まりいただき本当にありがとうございます。


開始間もないのに同接37万人も本当にありがたいです。


さて、今日は知らない人はいないと思いますがライバー彼氏彼女選抜の一次予選です。


皆さん、ここからは血で血を争う対決がをノンストップで行って生きたいと思います。」


後ろのコメント欄は「うおおおお!」と熱狂しているが、会場側はざわざわし始めた。


いきなりデスゲームのようなことをすると言われて不安にならない人はいない。


もちろん僕もその一人だ。


誰ともこの気持ちを共有することはないが、胸がドキッとする感覚があったのは嘘じゃない。


「血で血を争うと言っても現実世界をコロッセオにする訳ではありません。


皆さんが受付で貰った当社の最新技術を詰め込んだマジックギアを使用して貰います。」


そう言うと画面が切り替わり、学校の映像が流れ始めた。


「この学校は3D配信で使用する学校をモチーフにした戦場です


1階から3階まで、すべての部屋が細かく作り込まれていますので、デバッグ探しはおやめ下さい。


もちろん椅子や机も現実世界と同様持ったり投げたり出来ますので、躊躇なく荒らしちゃってください。


制限時間は30分


どちらかが死ぬか、戦闘不能になるまで戦って貰います。


もし制限時間以内に決着が着かなかった場合は運営が外観から確認して判断します。


それでは、来そうな質問にお答えしていきます。


まずは施設の破壊についてですね。


施設はマッチ毎に新しくなります。


FPSゲームのマッチを思い浮かべていただくのが一番速いですね。


つまり、いくら壁を汚しても床に穴を開けても問題ありません。


続いて予選の突破方法ですが、午後6時までに8勝出来た人が予選突破です。


何回負けてもペナルティはないのでご安心ください。


そして食事に関してですが、マジックギアを使用している間は食事をしなくても問題なく活動出来るようになっておりますので、心配しないで下さい。


それでは、マジックギアの横に書いてある番号のロッカーに入って頂ければ説明が始まりますので、それに従ってゲームを始めて下さい。


健闘を祈ります!」


ニコニコ顔で始まってニコニコ顔で終わるのが彼女のやり方。でも今日はいつも笑顔と違う凶器を感じたような気がする。


辺りを見回すと、さっきまで感じなかった雰囲気を感じた。


周りの人全員が敵になって疑心暗鬼になっている雰囲気


僕はこの空気感はあまり好きではない。


一人一人個性を持った人が協力し合うことが平和なのに、逆に陥れあうのは平和的ではない。


世界史の授業があまり好きではない理由も争いの歴史が嫌いだからという理由が一部ある。


殺伐とした雰囲気の中、個室ボックスを運ぶ人が何人か現れた。


僕の番号は246番


一番から運ばれてきているので、来るのはしばらく後になりそうだ。


中間説明「オリマジ高等学校」

この学校は普通にある学校と何ら変わらない作りをしている。


昇降口から体育館まで完全再現されている。


1F

保健室 職員室 事務室 校長室 放送室 被服室 調理室 多目的ホール 図工室(技術室) 中庭 トイレ プール 灯油倉庫 


2F

美術室 パソコン室 生徒会室 教室×6 広い渡り廊下 特別教室 トイレ 体育館 清掃用具入れ


3F

理科、実験室 資料室 図書館 音楽室 教室×3 


屋上

2m50の青い柵 


ここに書いていない消化器、黒板などの室内の備品はあるものとして進行します。


ガラガラと荷台の音が聞こえる。


先に入った人がうらやめしいのか、個室の壁をガンガンと蹴る輩が発生している。


そういう輩を見ないふりしていると、246番の個室が運ばれてきた。


スタッフの人はヘルメットのような物を被っていて顔は分からない。


「どうぞ」


そう言われたので、一足先に足を踏み入れる。


「意外としっかりしてるな」


中にはベッドと荷物を置くための棚が置いてあった。


白のマットレスと黒の棚、カプセルホテルほどの広さの空間が広がっている。


僕は侵入防止の為に2重ロックをして、荷物を置く。


そしてベットに横たわり、マジックギアを装着した。


その瞬間、脊髄から電撃が全身を走ったような感覚が襲った。


声は出なかったものの、いきなりの出来事に顔しかめる


すると、ガイドプログラムが起動し始めた。


「ようこそ、こちらはマジックギアNo.246です。


こちらは脳から伝達する神経系をデータ化して、あたかもその場にいるように動いたり、人と話したりすることが出来ます。


早速ですがあなたDNA情報から、アバターを作成します。


構築中、、、、完了しました


再現度99.96パーセント


アバターを動かせることを確認してください。」


「おお、科学ってすげー」


手をグーパーする感覚、動いていないはずなのに、自分の足で動くことが出来る。


頬をつねると痛みを感じ、頬をつままれると皮膚が伸びる感触がある。


最新技術に興奮しながらも、ガイドプログラムの話を聞く。


「尚、現実世界での反応速度を反映するために、多少痛みや感覚が強くなっているので、ご注意ください。


マッチ毎にマッチメイキングをしますので、参加する場合は必ずマッチボタンをクリックしてください。


リタイア機能もありますが、一度リタイアすると即失格と見なされますので、速やかにご帰宅ください。


ソレでは、ご武運を」


その後、ある程度感覚トレーニングを行ったが、本当に現実世界にいるような感覚がある。


ジャンプをすると、重力の重みを感じるし、蹴りが空を切る感覚もある。


だが、同時に不安に思うところもある。


それは


現実で人をあやめているのと変わらない感覚が体を襲うと言うことだ。

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