八
三日ぶりに元気に登校した勇一を待っていたのは、みゆきちゃんとみゆきちゃん直筆のノートだった。
「おはよう、勇一くん! はい、これ。勇一くんが休んでた分のノート」
「ありがとう!」
勇一はとってもうれしかった。
みゆきちゃんのノートのおかげで一日中頭の中にお花が咲いていた。
そんな勇一でも学年末テストのために授業はしっかり受けた。
それから一週間も過ぎないうちに高校二年生、最後の学年末テストが始まった。
勇一はみゆきちゃんのノートの力ですらすら解いていった。
みゆきちゃんは勘ですらすらと解いていった。
こうして高二最後のテストは終わった――。
数日後、答案用紙が返ってきた。
高校二年生最後のテストの結果はというと――勇一は赤点もなくまあまあだったが、みゆきちゃんは赤点が一つだけあった。
それも数学だ。とっても苦手である。
再テストまでは多少勉強する時間があった。
土日は近所の図書館で勇一に教わりながら勉強をした。
平日の放課後は図書室でみゆきちゃんの友達である関香織に勉強を教えてもらった。
みゆきちゃんの再テストの日、勇一はみゆきちゃんからのメールを待っていた。
アニメのオープニング着メロが鳴った。
みゆきちゃんからだ。
「『今度は勘じゃなくてちゃんと考えたよ!』ということはテスト大丈夫だったんだ。良かった……」
こうして勇一は高校三年生に進級した。
一方、みゆきちゃんはなんとか高校三年生に進級したのであった。




