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第3章(21)あしながおじさん
昊明がニヤニヤしながら言う。
「最近、この子、インフラ系の媒体で存在感出てきたんじゃない?」
昊天は表情を変えず、ただ手元の雑誌をめくる。
昊明はグラスの氷を軽く揺らしながら、
「なんだかんだ言って、最初に記事書かせたの兄さんだろ。
それ、あしながおじさんポジだよね」
アーロンがさらに、追い打ちをかけるように言う。
「触れたら人生変わる覇道総裁も、実際は安心感のあるいいおじさんだ」
昊天は眉をよせ、笑い合う2人をにらみつけた。
第3章「知夏編」はここでおしまい。あとは第4章「名の呪い」に向けて番外編が続きます。アーロンの「あの薔薇の」の秘密、昊天さんパニック編、昔の恋のお話など。お付き合いください。




