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胎海  作者: 諏訪絢斗
5/7

5日目

私は夢を見た。

あれから随分と大きくなった。

私のお腹には1本の管が通っている。

この管は、水の中にいる私と水の上の何かと繋がっているようである。

この管を掴もうと短く小さな手を伸ばしてみるけれど、あんまりにも遅いんで伸ばす手から生じる水の揺らぎで、揺らめいて掴めない。

あまりにも掴めないので、諦めて目を瞑ることにした。


私は目が覚めた。

一ヶ月ぶりの夢であった。

夢を久しぶりに見たこの心地のよい感覚。

あの時の感覚は、完全には思い出せないけれど、前の時よりも随分と意識がしっかりとしているように感じる。

夢を見なくて、最近は仕事もまともに行かなく、不安に駆られていた。

私には、これがなければ駄目なのだと…。

今日は仕事が随分と楽に進んでいた。

仕事終わりに例のテレビ局から連絡が来た。

彼らもしばらく見ていなかった夢を見たことに安(・)ら(・)ぎ(・)を感じたらしい。

この安らぎが、やはり何処とない不安と恐怖を掻き立てる。

しかし、それをまた安らぎが覆い隠す。

私はよい気分のまんま眠った。

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