第二十一章 疑心暗鬼
澪花「毎日どこをふらついてるのか…」
勇人「もう9時か、ふたばも毎日どこで何してるんだか」
澪花「楓はふたばの事何か聞いてる?」
楓「しーらない」
澪花「ちょっと電話掛けてみようかしら」
ププププ
プルルルル、プルルルル
ふたば「あっ、お母さん」
澪花「もしもし、ふたば、今日はどこに行ってるの!?」
ふたば「あっ、今ね扶美子さんが交通事故で病院に救急搬送されてね、友希と一緒に居るんだよ」
澪花「えっ!扶美子さんが病院に?」
ふたば「んっ…うん…」
澪花 (何だかあやしい)
澪花「…扶美子さんがどうして交通事故に?」
ふたば「それはちょっと…」
澪花「お母さんに隠してる事無い?」
ふたば「んーー」
アオト「ふたばちゃん、どうしたの?」
澪花(男の声?)「ふたば、今男の人と一緒なの?」
アオトに向かって、ふたば「ちょっと…声大きいよ」
ふたば「お母さんごめん、ちょっと切るね」
プー、プー、プー
澪花「あっ切れちゃった」
勇人「ふたばはどうかしたのかい?」
澪花「友希ちゃんと一緒だって言ってたけどね、男の声もしたから、何だか悪い男に絡まれてるんじゃ無いかな…心配なんだけど…」
勇人「そう言われると心配だな〜。でもふたばももう立派な大人だし、もうそろそろ先を見据えて行動して貰いたい所だけどね・・確かに悪い男に絡まれてるかと考えると不安だね」
澪花「なんだか阿佐田さんの奥さん…交通事故で病院に運ばれたって言っていたけど…それは本当かもしれないわね…奥さまにメール送っておこうかしら」
勇人「阿佐田さんってお弁当屋さんに勤めてるって人だね。ふたばはどんな共通があるのかね…」
澪花「なんだか最近親しくして貰ってかららしいわね。でも扶美子さんもふたばの事を娘の様に慕ってくれてるのよ」
勇人「うーん…」
その頃ふたば達は…
アオト「ふたばちゃん、誰からだったの?」
ふたば「お母さんだよ!お母さんにアオト君の声聞かれちゃったかも…」
アオト「それが何を気にするの?」
ふたば「最近私が夜出かけている事に両親は心配してるみたい」
アオト「あ〜そうなんだね‥大丈夫?そろそろ帰ろうか?」
ふたば「でも、もう心配されなくても良い歳頃の娘にさ最近心配が煩く感じちゃう」
アオト「僕には分からないけど…心配してくれるって良いじゃん」
友希「あっ、あのタクシー花陽さん達じゃ無い?」
ふたば「あっ、そうだね!自宅の入り口に行こうか」
友希「あっ、やっぱり止まった!花陽さん達出て来る、さあ行こう!」
ふたば「こんばんは、花陽さんですか?」
花陽「あっ…はい。ほんとに皆さまにはご迷惑をおかけしました」
竜二「ほら、花陽…今日は疲れてるだろうから…久しぶりに家に入らせて貰おう」
友希「あっ、こちら鍵です」
花陽「すみません、こんな夜遅くまで居て下さって申し訳ありません。でも…今日は私事ですみませんがお控えして頂きたいのです。後日今回のお礼はさせて頂きたいと思っています」
友希「私達は大丈夫ですよ!それでは今夜は帰らせて頂きます」
ふたば「花陽さん、お疲れさまです。ゆっくりお休みくださいね」
花陽「あら、貴方何だか前にお会いした事ある様な気がしますが…」
ふたば「そうですね、その件は後で…」
ワタル「では失礼します」
アオト「失礼します」
花陽「ありがとうございます、またお越しください」
友希「花陽さん達無事に戻って来れて良かったね」
ふたば「うん、まさかね、びっくりだったけど…このまま踏み止まって欲しいね」
アオト「では、そろそろ帰ろうか」
友希「帰りましょう!今日は皆お疲れさまでした〜ふたばまた後で連絡するね!」
ふたば「うん、またね〜!ワッチさんも遅くまでお疲れさまです」
ワタル「今日は色々あったけど集まれて良かったよ」
友希「はーい、ではまたね〜バーイ」
それぞれ車に乗り込む
ふたば「じゃあ、発進するね」
アオト「はーい」
ふたば「アオト君のアパートに行く予定がズレちゃったけど」
アオト「今日は大丈夫だよ!お母さん達心配してるからね」
ふたば「明日にでもまた会おうか?」
アオト「一緒にいられたら幸せだけど、明日病院へ行って来るよ」
ふたば「早ければ明日ギプス外れるの?」
アオト「そうだね、今全然痛く無いから大丈夫だと思うんだよね。」
ふたば「何だか休みの日に自分の勤めてる病院に顔を出すのはどうかと思っちゃうから…扶美子さんの事心配はあるんだけど明日は同席しなくて良いかな?」
アオト「大丈夫だよ!ふたばちゃん、明日は家族サービスしてあげなよ!」
ふたば「うーん…まあ考えてみる」
車を走らせ数十分後アオトの"実家"へ到着
アオト「今日もありがとう、楽しかったよ!」
ふたば「私も、またね」
アオト「うん、また」
ふたばの頬にキスをしてアオトは車から降りる
そしてふたばは自宅へ帰るのであった
気付けば22時
自宅の鍵を開ける
薄暗く電気は点いている
ローズが玄関へ
ローズ「にゃーん」
ふたば「ローズただいま」
澪花「おかえり、ふたば。ちょっと話たい事あるから」
ふたば「えっ、もう今日は休みたいよ」
澪花「そんな事言わないの!ふたばに関係もある事だから」
ふたば「えっ?何、怖いんだけど・・」
澪花「お父さんのお兄さん居るでしょ。」
ふたば「叔父さんが何?」
澪花「実は1週間前から帰って来て無いみたい。」
ふたば「それが何?ただ自由に過ごしてるだけじゃ無い?旅行してるとか、他に家見つけたとかさ?」
澪花「悪くは言いたくは無いんだけどね…もし子ども達に何かあったらって考えると母として不安で仕方が無いの!」
ふたば「お母さんの考え過ぎだよ!お父さんはその事に対してはどう思ってるの?」
澪花「お義母さんから電話があってね…暫く勇人が帰って来ない、連絡もしない、電話も繋がら無いってどういう事だって私に掛けて来たのよ。これはね…お父さんには内緒にしてるの。私が最近無償に貴方の事心配してるのはその事もあるの。お兄さんがって言う事では無いけど…」
ふたば「お母さんの心配してる事は分かる。でも私ももう25になってさ、自立した生活をしたいって思ってるのに…何で、毎日どこ行く、何時に帰るって言い続け無いと行けないの!?」
澪花「それは…何だか貴方がとても心配なのよ」
ふたば「では、お母さんに白状するよ。最近警察官の彼氏が出来ました!今度彼のアパートへ遊びに行きます!」
澪花「それはほんとの話なの?警察官…警察官って言いながらふたば騙されてるんじゃ無いの?」
ふたば「元々彼は入院してたの。そして知り合った。彼の個人情報は把握してる。でも今は彼の事支えてあげたいと思ってるの!」
澪花「ふたばのパートナーが警察官。それはそれで安心はしたけど…」
ふたば「お母さんにとってはいつまでも子どもだけど、私はもう大人なんだよ。危機管理は出来るよ」
澪花「結婚まで考えてるの?」
ふたば「彼は彼で私の事好きと言ってくれているよ。私も彼が居ると不安や心配が吹っ飛んで気持が穏やかになる。そして私も大好きだから…将来的にはそうなりたい…」
澪花「そうか‥分かった。ふたばはいつも話てくれないのに今日は話てくれて正直嬉しかった」
ふたば「お母さん達には悪い遊びはしていないって事は誓うから」
澪花「分かった」
澪花「ちょっと話たらもうこんな時間。ふたば、ココア飲んで寝ようか」
澪花「うん、お母さん作ってくれるの?ありがと。」
澪花「ふたばは明日は夜勤なの?」
ふたば「明日休みだよ。家に居るから」
澪花「そう、そう、扶美子さんが入院したって話は本当の事?」
ふたば「えっ?嘘だと思ってたの?本当の事だよ」
澪花「どうして?」
ふたば「それは話すと長くなっちゃうから…でも、この件に関してはお母さん達は首を出さ無いで欲しいの」
澪花「扶美子さんは私にとっても友人だと思ってるのに、そんな事言われる筋合いは無いでしょ?」
ふたば「嫌なの。私からもう話たくない…」
ふたばは澪花に話てしまう事で家族の運命を変えてしまうのでは無いかと不安が余儀ってしまった
澪花「…そうか…分かった。じゃあお母さんの方から扶美子さんに会って話を聞こうと思う」
ふたば「扶美子さんが話せる状態なのかは今の所分からないよ。電話も出られ無いかもしれ無いし…」
澪花「うーん、お騒がせな娘だわ‥扶美子さんの意識が不明って益々不安だわ、私だけでも明日病院へ行ってみようかしら…で何処の病院なの?」
ふたば「私の勤めてる病院だけど…面会は難しいんじゃない」
澪花「そうかしら…、まあ落ち着いたら連絡するわ」
ふたば「お母さん、眠くなっちゃうからお風呂入って今日は寝させて」
澪花「引き止めて悪かったわね、お母さんも寝るわね」
ふたば「おやすみなさい」
ローズ「にゃーん」
ふたば「ローズどうしたの?何か言いたい事あるの?」
ガリッ
ふたば「あら、こんなに爪伸ばして。お風呂から上ったら爪切ってあげるね」




