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おっさんテイマー~趣味のキャンプ飯を間違ってダンジョンでやったら魔物に懐かれました〜  作者: Umi
第1章 焔が輝く狐火

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第92話 亀之助の技

 今起きたことは、全て忘れることにした。

 俺が考えるべきなのは、タマの催眠術の技名を真剣に考えることと、亀之助、悟空、竜馬の技名を考えること。一瞬のうちに二人の女性からキスされたことなんて、考えている場合じゃないはずだ。


「た、タマの催眠術の技名を考えるぞ。まいちゃんも考えてくれ」


「はぁーい」


「“寝取りの催眠”も良いと思うんですけど……」


 凜々花が何かほざいているが、スルーしてまいちゃんと案を出し合っていく。


「“尾催眠(おさいみん)”とかはどうだ?」


「……悟くん、それを是とする君のセンスを疑うよ」


「そうか?」


 まいちゃんが呆れたような様子で、俺のセンスを貶してきた。

 俺的には、尻尾を使った催眠術だから、“尾催眠”が最適解だと思ったんだが、まいちゃんには刺さらなかったようだ。


「そこまで言うのなら、まいちゃんは何か良い案が浮かんでいるのか?」


「そこまで熟考したわけではないけど、こういうのはシンプルに“催眠術”とかで良いと思うなぁ。催眠を掛けるのに、どの程度の時間が掛かるのかは分からないけど、そう簡単に賭けられる技でもないんでしょ。じゃあ通常戦闘で使えないだろうし、そこまで捻った名前にする必要もないんじゃない?」


「確かに、それは盲点だった。相手の身動きを封じた状態でしか通じなさそうな技だったから、相手に技名からどのような技なのか予測されたとしても、関係ないのか」


 相手に悟られず、それでいて分かりやすい技名を考えようとばかり考えていたが、まいちゃんの言っていることは一理あるどころか、正論に近い物だろう。


「これでタマの技名は、“線斬”と“催眠術”で決まりだな」


 音を斬撃に変えて飛ばす“線斬”と揺れる尻尾を一定時間見せることで相手を催眠状態に陥らせる“催眠術”……ゴン太やたぬ吉にも負けず劣らずな強い技が揃っているな。


「じゃあ次は亀之助の技名だな」


「カメ!」


 亀之助の技は、口の中で水の塊を生成して飛ばすものと、周囲の水を押しのけるもの、そして眼前に作り出せる水の盾だ。


「“寝取りの催眠”も……」


「凜々花、タマの技名は決まったから、いい加減戻って来い」


「あっ、はい」


 今の反応的に、そこまで気にしていたわけではないのだろう。

 ただ構って欲しくてやり始めた反応が、引っ込みがつかなくなって、続けるしかなくなっていたんだろうな。


「まずは攻撃手段である水の塊を放出する奴だが、これは“水弾(すいだん)”でいいと思っているんだが、二人はどうだ?」


「私は全然いいと思うよ」


「悟さんにしては、良い技名だと思います」


 二人とも賛成してくれているが、凜々花のはチクチクと刺さる言い方だな。


「亀之助も“水弾”で大丈夫か?」


「カメ!」


 亀之助も賛同の意を示すかのように、首を縦に振りながら鳴いてきたため、水の塊を飛ばす攻撃は“水弾”という名前に決まった。


「次は水を押しのける技だな」


「そもそも、それって技なんですか?」


「……技かと聞かれると、怪しいな。まいちゃんを凜々花に起こしてもらうために、【内浦湾ダンジョン】を初踏破する際に重宝した能力だったが、あの時は亀之助が足を踏み入れた瞬間に水が押しのけられていたから、亀之助の身体が持つ体質なのかもしれない」


「身体の体質……であれば、名前を付けなくても問題はないんじゃない?」


「それもそうだな。技名を付けなければならなくなった時に、考えれば済む話か」


 亀之助の水を押しのける力は、亀之助の体質だということで技名を付けないことに決まり、残った水の盾を作り出す能力に付ける技名についての話し合いに移る。


「あとは水の盾だな」


「どの程度盾感がありますか?」


「盾感って初めて聞く言葉だな……亀之助、水の盾を頼む」


「カメ!」


 口元から出た水が、段々と盾のような形へと変わっていき、最終的には某〇ルダに出て来るハ〇ラルの盾と似た形になった。


「ちゃんと盾ですね」


「盾過ぎるな……」


「悟くん、盾過ぎるって何?」


「自分で言っておいてなんだが、分からん」


 俺が変なことを言って、まいちゃんが冷静にツッコミを入れてきたため、変な空気が流れてしまった。しかしこんなことで時間を使っているのは勿体ないため、俺だけは真剣に技名を考えている。


「“水盾(すいじゅん)”とかどうだ?」


「水に矛盾(むじゅん)(じゅん)で、“水盾”ってこと?」


「そうだ」


 よく分からないが、まいちゃんと凜々花が顔を見合わせた。

 二人のその行動が、どのような意味を持っているのか、俺には分からないが、いい意味ではないということだけは分かる。


「私は良いと思いますよ」


「私も全然いいと思う」


「へっ? いいのか?」


 てっきりボロクソ言われるかと思っていたが、二人から返って来た言葉は褒めるとまではいかずとも、認めてくれているであろう言葉だった。


「悟くんにしては、って枕詞が付いちゃうけど、良い技名だと思うよ」


「私もまいちゃんと同じ意見です」


「……じゃあ亀之助の技名は、“水弾(すいだん)”と“水盾(すいじゅん)”に決定ということで」



あと悟空と竜馬の技名回が残っています


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