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親友との再会

 そう思い苦しんでいると、私の目の前で空間がグニャリと歪んだ。現実とは思えない現象に、私は目を擦り、


(あれ……? 目の前が変なことになってる……ははは……とうとう頭までおかしくなっちゃったかな……?)

 と、我が目を疑いながら注視する。


 すると、歪んだ空間の中心からキャットウーマンを彷彿とさせる黒いボディースーツを身に纏い、腰まで届きそうな黒い長髪を生やした褐色肌の女の子が出てきた。

 部屋が暗いせいもあってか、一瞬得体の知れない闇の化け物でも現れたのかと思ったけど、そうじゃない。歴とした人間だ。


「『友達なんて1人もいない』って思ったりしてる?」

 空間が修復されていく中、聞こえた声と月明かりに照らされた整った顔。目つきも口調も昔よりだいぶと暗く、鋭いものになってるけど、顔も声も見覚えがある。というより、忘れるはずがない。


「だとしたら残念だよ。あなたには、そう思うような存在になってほしくなかった」


「え……ゆ、ず……? 柚、なの?」

 そう。そこにいたのは、今回のことで何度も話題に上がっていた私の大親友、猫宮柚だった。


 後で聞いた話だけど、未来や千尋から私のことを聞いた柚は、少しでも私を立ち直らせる力になればと、協力を申し出たらしい。

 けど、先生達と一緒に行動したら、悪評を気にしている生徒がいい顔をしない。そこで生徒に配慮した柚は、私が暴走した時に備えて寮の外で待機してたそうなの。


 いずれにしても、そんなことをちっとも知らない私からしたら、十分すぎるほどのサプライズだった。


「うん。見ての通りね。なんなら『ふにゃ!』って言ってコケよっか? 昔みたいに」

 そう聞かれて、私は首を横に振った。


「……ううん。いいよ。本物だってわかったし、翔馬の言うとおりだったってのも、今のでわかったから」


「そう……今更弁解するつもりはない。どんな言い訳をしたって、あなたを騙してたことに変わりはないから。その……ゆかりさん。本当に、ごめんなさい」

 柚はそう言うと、謝罪の気持ちを込めて頭を下げた。


「もういいよ。私がバカだっただけだから、さ……ただ、1つだけ聞かせて。私のことは、正直どう思ってたの?」

 そう聞くと、柚は答えづらいのか少し間を置いてから、


「……なんとも思ってなかった。当時の私は、パパ達の仇を討つことしか見えてなくて、大事なものを全て見落としてたから」

 と、答えた。翔馬から柚の本性を聞かされた時から予想していたとはいえ、ダメージは少なからずある。落胆の色を隠せない。


 それを見かねたのか、柚は今まで隠してきた真実について語ってくれた。


 復讐をやめただけでも驚きだけど、その上、エピウスで女優デビューして、仇敵と思ってた龍と結婚してるなんて……あまりの感情の逆転っぷりに、開いた口が塞がらない。当の本人の口からだったからあれだけど、翔馬とかから聞いてたら、十中八九信じてなかったかも。

 柚は元々、コピー能力のデミ・ミュータントであり、その能力を使って色んな技術や特殊能力を完全な状態に昇華して会得、戦闘や隠密行動等に役立ててました。(これについては、死獣神シリーズを読んでもわかることです。)

 その後1度死に、復活したことで錬金と次元のミュータント能力も覚醒。何もないところから武器を生み出したり、次元跳躍ができるようになりました。

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