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旧友との再会

 と、そこへ、特徴的な緑色の猫っ毛ショートヘアーをしたボーイッシュな女が、私達の会話を聞いていたらしく、話しかけてきた。


「そういう人が増えてくれると、半妖である私としても有難いよ」


「え? あ、あなたは!」


「恋!」


「よっ!」

 気さくにそう言ってきた彼女の名前は田中恋(れん)。旧姓は河合(かわい)。

 私が入院していた中学2年の時に、翔馬の彼女として紹介されたことで知り合った友達であり、世界初の半妖といわれている。

 今は、大阪空軍訓練所ってところの所長兼空軍大将をしていて『伝説の女兵』と呼ばれる一方で、不老長寿であることを利用して、生き証人として、戦争での体験談から人々に平和の大切さを説いていってる。

 ちなみに、一夫多妻をしている翔馬の嫁でもあり、その子供達が前に話した神滅事件を終結させている。


「ゆかり。今年こそは私のとこに来てよね。あんた、2年連続で来なかったでしょ? ルドガーから聞いたよ。毎年、体育とか音楽とか楽しそうなとこばっか行ってるって。そんなに私と会いたくない?」


「いやー、だって恋の話って、戦争と平和についてでしょ? 私、そういう堅っ苦しくて重い話はちょっと……」

 そう言い訳する私を見て、恋はやれやれといった感じでため息をつき、コウメイ達は苦笑する。


「ふむ……ところで、恋殿。ぬしのような有名人が何故ここに?」


「あ、そっか。コハク、転校したてで知らなかったんだ」


「む?」

 頭に『?』マークを浮かべて首を傾げるコハクに、私は今日行われる界黎学園特有の行事について説明した。



 界黎学園は普段の授業の他に、年に1回、5、6時間目を使って、外部から特別講師を呼び、特別授業を行う日がある。

 メンバーはこの学園都市の発起人でもあり理事のイビルさんと恋以外は、毎回人数も顔ぶれも異なり、内容も講師によってその都度変わっている。

 私達生徒は、当日貼り出される講師陣の授業内容から、自分で受講する授業を選択し、出席する。もちろん、これも単位に入るので、出席しないと卒業できない。

 ちなみに、さっき内容は変わるって言ったけど、イビルさんと恋だけは固定で、イビルさんは道徳を、恋は戦争体験を交えた近代史を教えてくれる。


「で、今回はあんたとイビルさん以外、誰が来んの?」


「それはまぁ、貼り紙を見れば1発なんだけど……ま、いっか。別に減るもんじゃないし」

 そう言って恋は教えてくれたけど、生物を教える橘の精霊に、演劇を教える吸血鬼にと、あまり聞き馴染みのない名前ばかりが出てくる。

 特別講師として、書かれていた橘の精霊と吸血鬼は、web作品以外の小説で登場するキャラです。

 いずれ『なろう』で彼らがメインの作品を投稿できる日がくればいいなと思っています。

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