↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/205

千尋のフェロモン

 数分後。見張り達の前に、千尋は姿を現した。

 花のミュータントの力を纏った手を、私の首元に突きつけて。


「お、お嬢様!」


「た、助けてぇ、ですわ!」

 自分で言うのもなんだけど、芝居ヘタだなぁ。お嬢様言葉のせいかな?


「貴様、お嬢様になんてことを!」


「動かないで。このバカお嬢がどうなってもいいの?」


「おのれ、卑怯な……!」


「卑怯? それはこっちのセリフだよ。若くてかわいい子を2人も誘拐するなんて卑怯なマネをしたのは、あんたらの方でしょ?」

 真っ向からの正論にぐうの音も出ないあいつらを見て、千尋はここだと思ったらしく、一瞬だけ口角が上がる。


「……まぁでも、1番悪いのは、あんたらにこんな犯罪行為をやらせてる奴か。だったら、チャンスの1つでも与えてやんないとね」


「チャンス?」


「うん。一応聞くけど、私のことは知ってる?」

 千尋からの問いに、見張り達は頷く。


「なら、何がしたいか、わかるよね?」

 フェロモンを全開にする千尋にそう聞かれて、黒服連中は一斉に、生唾をゴクッと飲む。


「い、いいのか? そんなことで」


「もちろん。ただし、全部終わるまでこいつに指1本触れちゃダメだよ。もし触れたら、倉庫にある服でロープを作って、あんたらとアレクシアをすっぽんぽん&亀甲縛りにして、町のド真ん中に放置するから。丈夫な糸で有名なアラクネの服なら、訳ないよねぇ?」

 千尋。言ってることが色々と滅茶苦茶だよ。


「わ、わかった! 言うとおりにする! だから頼む!」


「にしし、そうこなくっちゃ。んじゃ、いきますか! 5〇生〇メ青〇ターイム!」

 言うが早いか、千尋があっという間に素っ裸になると、そっから数秒も経たない内に、もみくちゃになりながら、行為に及んだ。


 千尋のフェロモン。末恐ろしすぎる。普通の奴ならこんな誘い方しても、誰も引っかからないよ。まぁ、おかげでこっちとしては助かるんだけど。

 そう感謝しつつも軽く引きながら、私と瓢介は千尋達を横目に倉庫内へと侵入した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。