救出プラン
日も傾きかけた午後4時半頃。居場所を特定した稲荷に導かれる形で、私達は港の倉庫に到着した。
ここは、色んな国からの輸入品が一旦蓄えられる場所なんだけど、幸達が捕まってるとされるのは、アラクネ社所有の倉庫。大半が欲深なアレクシアが注文をつけた高級品だったり、アラクネの商品だったりする。
そんな奴らのアジトに等しいところの入口付近で、侵入するスキを窺っている人物がいた。瓢介だ。
瓢介は買収する現場を目撃していたことで、早い段階から事件が起こることを察知していたらしく、自力で2人と黒服部隊を追跡し、ここまで来ていたそうなの。
「で、状況は?」
「見ての通り、表に4人。中に十数人いる。おそらく奴らは、2人を木箱か何かに入れて、荷物と一緒に本社に移送するつもりだ」
「てことはまず、あの4人をどうにかしないとね」
「あぁ。だからこうして、隠れて様子を見てんだけど、奴ら、ちっともスキを見せやがらねぇ。あれじゃ、入るに入れねぇよ」
この状況には流石の瓢介もお手上げみたい。
だけど、それはあくまで1人だったらの話。私達が来たからには、最初の関門は容易く突破できるはず。
「だったら、私が囮になろっか? アレクシアに憑依してる私なら、あいつらだって手荒なことはしないでしょ。自分達のクビが飛ぶから」
「いや、それをすんのは中に入ってからだ。4人ばかしにやるよか、そっちの方が断然効果的だ」
「そんなこと言ってる場合じゃ……!」
2人を心配するあまり、思わず声を荒げて言っちゃった。
こんな口論してるヒマはないし、ヘタをしたら、見張りの連中に気付かれちゃう。どうしたら……
と、幸とレミのことを案じていると、私と瓢介の傍にいた千尋は、咳払いし、
「チミ達。誰か1人忘れてなぁい?」
と言って、胸元をペロンと捲り、胸を露出した。
あ、そっか! その手があった! 名案を思いついた私達は早速、プランを練った……




