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最高でハッピーなゲームセット

 そうこうしてる間に、


 ウーーーーーーーーーー!


 というプレイボールを知らせるサイレンが甲子園に鳴り響いた。

 先攻は天使養成学校。マウンドにはイグニスが立っている。


 スタンドからは私達、グラウンドやベンチからはチームメイト、テレビの向こうからは先生とクラスメート達が見守る中、プレッシャーに似た想いを一身に受けるイグニスは、手にしたボールを見つめた。


(この試合で、全てが決まる……落ち着け。落ち着くんだ俺! 勝って、アクアに告白すんだろ!? なら、闘志以外何も考えんな! 今はただ、1球1球に魂の炎を込めるだけだ!)

 そう自分に言い聞かせたイグニスは、大きく振りかぶり、全力で投げた。イグニスの握力と発火能力を最大限に生かし、キレと球威と落差がえげつない炎のフォークであり、新たな決め球・メテオフォークを。

 まさしく一球入魂。ランドが構えたミットに、イグニスの全てを込めた1球が破裂音に似た音を立てて収まると、主審は手を上げた。


「ストラーイクッ!」

 球場に割れんばかりの歓声とイグニスの咆哮が響き渡る…………



 その夜。甲子園での激闘を繰り広げたイグニスは、アクアが待つホテルのロビーに現れた。完封&サヨナラホームランを打ったヒーローとして。元々両想いだった2人の恋は見事成就し、イグニスのスランプ脱却と恋は最高でハッピーなゲームセットセットとなった。


 その様子をランドやミュミュ達と一緒に陰ながら見ていた私は、祝福すると同時に、自分も2人に負けないぐらい幸せになれたと実感していた。だって、恋を応援しながら、一緒に汗を流すのって、すっごい青春じゃん。それが未練の私からすれば、それだけで成仏もんだよ。


 でも、そうはならなかった。青春を謳歌しつつも内心では、物足りなさや寂しさがあったから。

 何でって? だって、イグニスの特訓に付き合ってマウンドに立った時、セカンドにあ(・)い(・)つ(・)がいなかったから。

 私が生きてた時、へばったら叱咤激励し、打たれたら類い希なる守備で失点を防いでくれた頼れる妹が、レミがもういないって、思い知らされたから………………

 イグニス=サラマンダー(完全復活)の能力

 ・投手能力

 右投げ右打ち

 球速158㎞

 コントロール……B

 スタミナ……A

 カーブ……1

 スライダー……1

 フォーク……7

 魔球……ファイヤーストレート メテオフォーク 陽炎


 ・野手能力

 ミート……C

 パワー……A

 走力……D

 肩……S

 守備……B

 捕球……D

 必殺打法……フレイムバスター


 (アルファベットはS~G。変化量は1~7で表記)

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