メデューサの告白
まぁ、それはさておき、石化能力をオンオフできるようになったメデュシアナは、ついに告白することを決意。
放課後、中庭で決行することを恵比須から聞いた私達8人は、その様子を陰ながら見守ることにした。
「いよいよね」
「うっす」
「なんか、見てるこっちまでドキドキします」
「だね……って、ソフィー。透けてるよ」
「まぁ、いいんじゃない? 千尋。ソフィーはそうしてた方がバレないだろうし」
「一理あるね。あ、そういえば、ユリウス君。滑川君は?」
「それが、僕にもわからないんだ。今日は会議を終えたあたりから、行方を眩ませてしまって……」
マジで? 流石はぬらりひょん。存在感の操作も自由自在か。
そうこうしてる内に、メデュシアナの後ろから、その相手が現れた。
「よっ、待たせたな。メデュシアナ」
「ひょ、瓢介さん! いえ、私も、今、来たところです」
意外すぎる人物の登場に、私達は全員、目が飛び出そうなほど仰天した。まさか、メデュシアナの想い人が瓢介だったなんて、夢にも思わなかったから。
「おっ! 全然石化してねぇ。そんだけ緊張してりゃ、前は一発アウトだったのに。よく頑張ったじゃねぇか」
「そんな……! みんなのおかげです……それで、その…………」
「わかってる。会議の時に、書類と一緒に渡してきたこいつの件だろ?」
そう言って、瓢介は懐からラブレターを取り出した。
書記らしくラブレターで想いを伝えたってわけか。メデュシアナらしくていいんじゃないかな?
「は、はい! 読んで、くれましたか?」
「あぁ。お前らしい綺麗な字だったぜ。おかげで、想いもすげぇ伝わった」
まずまずの好感触に、メデュシアナはホッと胸を撫で下ろす。
「それで……返事は?」
そう聞いたメデュシアナの心臓は多分、破裂しそうなぐらいの速度で鼓動を刻んでいたと思う。
そんなあいつを見てると、こっちまでドキドキしてくる。
(頑張れ。メデュシアナ)
私達はメデュシアナの恋が成就するよう、固唾を飲んで応援した。




