サキュバスの夢
昼休み。昼食を食べ終わった私は、千尋さんのことで引っかかることがあって、それを確かめるべく、コウメイとカスミンとミュミュと先生と一緒に、千尋さんがいる保健室に向かった。
「失礼しまーす」
「はぁい。あ、ゆかり達。おや? ルドガーも一緒?」
「え、えぇ、まぁ……」
そう言う先生の顔は、明らかにしかめっ面になっていた。そりゃそうだよね。だって……保健室全体が、もうそんな感じになってたから! 部屋の主もすっぽんぽんになってるし!
「というか、千尋先生! お願いですから服を着てください! それに何なんですか!? この子供に嗅がせちゃいけないダメな臭いを放ってるものは!」
コウメイがそう怒鳴った後、私達は急いで千尋さんに服を着させて、保健室の換気をした。
「何って……そりゃもちろん、ザ……」
「だーっ! それ以上言うな! 淫乱サキュバス!」
「ここは保健室ですよ!? ラブホテル代わりに使わないでください!」
「えへへ。まぁ、言いたいことはわかるよ。けどさ、学校で〇ックスって言ったら、保健室か教室がド定番でしょ? そこまで言うほどかな?」
「だからやめろっつーの!」
何? この人。下ネタの宝庫じゃない。ツッコむこっちの身になってよ。
「それで? まさか朝からずっと?」
「うん。いやー流石は界黎学園。色んな種族のチ〇コがあって、大満足だよ。まだ10人そこらしかヤってないけど、こりゃ飽きそうにないね」
「はぁ……コウメイ。私もう疲れた。お願い。ツッコミ役代わって」
疲弊しきった心からの一言に、コウメイ達は共感してくれた。
「田中先生。こういうことをするつもりでしたら、勤め先を間違ってますよ。俗に言う風俗店に就職するべきだったのでは?」
「チッチッチ。わかってないなぁ。ルドガー。そんなところにいたら、そういうところに行く勇気がない人や、色んな事情で行けない人とヤれないでしょ? そんなんじゃ、私の夢は永久に叶わない」
「夢? といいますと?」
カスミンがそう聞くと、千尋さんは『よくぞ聞いてくれました』みたいな感じで微笑み、
「私の夢、そ・れ・は・ねぇ……この世のサキュバスとなって、全ての男の性欲を満たすこと! もちろんアッチが勃たない人は対象外だけど」
と、恥ずかしげもなく言い放った。
ダメだこの人。何言っても通じない。少しでもマシな夢を聞けると思った私達がバカだった。そう思った私達は呆れ果て、5人揃って頭を抱えた。
そんな私達などお構いなしに、千尋さんは折角着せた服を脱ぎ捨て、
「そういう訳だからぁ……ルドガーとコウメイ! 私とエッチしよー!」
と言って、2人に飛びついてきた。
「わわわっ! ちよ、ちょっと!」
「ま、待ってください! 話をちゃんと聞いてました!? ここは学校ですよ!?」
「そう固いこと言わずにぃ。硬くすんのはチ〇コだけでいいから。ほら、早く出して」
「か、勘弁してくださーい!」
泣きそうな顔でそう言い、今にも食われそうな勢いのコウメイと先生を見て、私とカスミンとミュミュは静かに合唱した。




